花暦 
釣鐘人参 (つりがねにんじん) (沙参(しゃじん)、トトキ)


・桔梗(ききょう)科。


・秋頃、山野に咲く。

・風に揺られると今にも鳴り出しそう。

・花の形が「釣鐘」形で、白く太い根が人参(にんじん)の形に似ていることから「釣鐘人参」。

 ここでいう人参とはだいだい色の野菜の人参ではなく、薬草で名高い「高麗人参(朝鮮人参)」のこと。
 「高麗人参」は高価なものだが江戸時代にはさらに高価な薬だった。

 それまでは「高麗人参」自体は輸入されずに、それを乾燥または蒸した根が輸入されただけだったので、
 その根の形をたよりに日本産の「人参」を探す試みが繰り返された。
 そのときの名残が今も「釣鐘人参」「岩人参」などの和名として残っている。


・漢名は「沙参(しゃじん)」。 根はせき止めの漢方薬の「沙参」になる。

・「トトキ」の名で山菜としても有名。「トトキ」とは朝鮮語。