定家葛 (ていかかずら)




・夾竹桃(きょうちくとう)科。

・開花時期は、 5/15 ~ 9/末頃。 7月頃いったん花は途絶えるが、その後新しい枝が伸びてきてまた開花する。

・スクリュー型の変わった形。

・おいしそうな香りがする。
謡曲の「定家」に由来する名前。

 京都を旅していた僧侶が夕立にあい、雨宿りで駆け込んだところが、歌人の「藤原定家」が昔建てた家だった。

 どこからか現れた女性がその僧侶を、葛(つる)のからんだ「式子内親王(平安時代の、 後白河法皇の第三皇女)」の 墓に案内し、こう語った。

 ”藤原定家は式子内親王を慕い続けていたが、内親王は49歳で亡くなってしまい、定家が式子内親王を想う執心が葛となって

  内親王の墓にからみついてしまった。

  内親王の霊は葛が墓石にからんで苦しがっているらしい”

 僧侶はそれを聞き、内親王の成仏を願って墓の前で読経した。

 じつは、先ほどの女性は式子内親王本人の「霊」で、僧侶が読経してくれたことで成仏できて喜んだ。
 
そして、この、からみついた「葛」に後年、定家葛」の名前がつけられた。
・「石綱(いわつな)のまたをちかえり青丹(あおに)よし 奈良の都を また見なむかも」   万葉集
花暦