皇居東御苑(千代田区) 皇居の東側、旧江戸城の本丸と二の丸を中 心とした地域に広がる庭園が、皇居東御苑。 苑内には入口の大手門をはじめ、江戸城の遺構が数多く残されている。太田道灌が菅原道真をまつり、ウメの木を植えたと伝えられる“梅林坂”は、書陵部庁舎前から平川門に通じる坂道。今も50本余りの梅の木があり、この梅の多くは昭和42年に植えられたもの。紅梅、白梅が春先に花を咲かせ、在りし日の江戸城を偲ばせる。
池上梅園(大田区) 丘陵の斜面を利用した和風庭園内には、 白梅は150本、紅梅220本の合計370本が植えられている。早いものは1月の末頃から咲き出し、3月中旬まで訪れた人たちの目を楽しませてくれる。初春のウメは何と も風雅な感じで、ひととき寒さを忘れさ せてくれる。また、同園にはツツジやサ クラ、モモなど50種類にもおよぶ花木が 植えられており、季節ごとに色とりどりの花を咲かす。とくに4、5月には約800株のツツジが咲き乱れる様は色鮮やかだ。
亀戸天神社(江東区) 亀戸天神といえばフジの花で有名だが、祭神が菅原道真公ということもありウメとの縁も深い。寛文2年(1662)太 宰府天満宮の神官が神木の「飛梅」に彫った菅原道真像をまつったのが起源とされる。境内にある“五才の菅公像”のあたりには紅白の花をつける梅木が数本。これを含め300本ほどのウメが、受験の合格祈願で賑わう頃、見頃となる
小石川後楽園(文京区) 小石川後楽園は、水戸藩上屋敷の庭園で初代徳川頼房が造園に着手し、黄門様の名で親しまれる二代光圀の時代に完成した回遊式泉水庭園である。随所に中国の名所を名づけた景勝を配し、中国趣味豊かなものとなっており、園内の中央に大泉水、その左右に小池が配されて湖・山・川・田園などの景観が巧みに表現されている。花は、4月初旬に咲くシダレザクラの名木と6月のハナショウブが有名だが、 ひと足早く春の匂いを告げる梅林には約120本の紅梅、白梅の梅林が、庭園の奥にあり、花の見ごろには、辺り一面にふくいくたる香りが漂い、シダレ梅などの美しい光景には味わい深いものがある。
湯島天神(東文京区) 創建は正平10年(1355)。太田道灌によって改築され、 江戸時代には数度の火災にも遭っているがそのつど復旧し、 明治に現社殿となり、今日に至る。祭神は言わずと知れた学問の神様、菅 原道真公。2月から3月にかけては、受験生とその家族、花見客でごった返す。 ウメも花盛りなら、ところ狭しと吊された合格祈願の絵馬も花盛り。境内は“湯島の白梅”というだけあって、樹齢が約70年~80年の白梅の木が中心で約300本。紅梅はその2割弱とかなり少ない。清楚な白梅の中にところどころ紅の色がさすという微妙なバランスが美しい。
羽根木公園(世田谷区) 小田急線・梅ヶ丘駅から歩いてすぐの小高い丘全体の南側の斜面には梅林があり、毎年2月には「せたがや梅まつり」が行われる。紅白あわせて約700本、60種以上の梅の木が植えられ、曙、八重寒 紅、紅千鳥、白加賀、八重野梅など、紅梅が25種類、白梅が5種類で圧倒的に紅梅が多い。花盛りの2月中旬から3月初旬にかけて「せたがや梅まつり」も開催。まつり期間中には売店(平日も一部出店)・湯茶コーナー、模擬店、植木・園芸市などが開催される。園内には、テニスコート、野球場やプールなどのスポーツ施設 もある。
府中市郷土の森博物館(府中市) 約14haの敷地には、府中市の郷土の歴史や自然を紹介する常設展示室やプラネタリウムのある本館の他、昔の復元建築物が8棟あり、梅園、芝生広場などもあり、自然や文化、全てが博物館であるという考え方のフィールドミュージアムになっている。施設内の南側にある梅園には、早咲きから遅咲きまで約60種1100本の梅が咲き誇り、「八重寒紅」(紅梅)や「八重野梅」「唐梅」「白加賀枝垂」(白梅)や早咲きのロウバイなどが楽しめるウメの名所でもある。ウメが咲き誇る2月には野点茶会などが行われる「郷土の森梅まつり」が開催される。また、園内で採れた梅の実を使ったオリジナル梅製品として梅干し、梅ジャム、梅ようかん、梅酢、ねり梅なども販売されている
京王百草園(日野市) 豊かな自然を残す多摩丘陵の一角に佇む約 26,000 ㎡の日本庭園。江戸時代、小田原城主大久保候の室、寿昌院殿慈覚元長尼が徳川家康の長男・岡崎三郎信康追悼のために松連寺を再建し、それに合わせて造られた庭園。園内には松連庵、三檪庵をはじめ若山牧水の歌碑、松尾芭蕉句碑などが点在し、早咲きの梅「八重寒紅」から遅咲きの「淋子梅(リンシバイ)」までが咲く。中でも松連庵前の「寿昌梅(じゅしょうばい)」は樹齢 300年を越すと言われる古木で園を代表するウメとして知られる。毎年、2月中旬~3月中旬までの梅まつり期間中には、約50種500本の梅が次々に花を咲かせ、同期間中には人気の「つるし雛まつり」も開催し、土・日・祝日を中心にイベントを日替わりで開催する。また、園内の丘の中腹からの眺めも見どころのひとつ、多摩川から遠く新宿の高層ビル群を望むことができる。
吉野梅郷(青梅市) かっては多摩川の右岸一帯、東西4kmにわたって紅梅・白梅合わせて約2万5000本余りの老木若木が紅白の花を咲かせていた。現在は、ウメ輪紋ウィルス(PPV)の防除と梅の里の早期回復を願い、平成26年5月に、青梅市梅の公園の梅樹は全て伐採。 吉野梅郷を梅の里として再生するためには、今しばらく時間を要しますが、吉野梅郷は梅以外にもいろいろな草花を観賞できる。取り分け春は青梅市梅の公園のナノハナをはじめ、ロウバイ、フクジュソウ、ニホンスイセン、レンギョウ、サンシュユといった種類の花が見られ鮮やか。 早春花の里吉野梅郷として3月上旬から4月上旬にかけて「吉野梅郷花まつり」を開催。各種イベントも用意している。今後は2016~2020年を再生・復興プログラム期間として、新しい梅の里としての吉野梅郷が計画されている。
高尾梅郷(八王子市) 高尾梅郷とは、JR高尾駅から小仏峠近くまでの旧甲州街道沿いと小仏川に沿って点在する遊歩道梅林、関所梅林、天神梅林、湯の花梅林、木下沢(こげさわ)梅林など5つの梅林の総称。西浅川町と裏高尾町の民家の庭先や山の斜面、畑、遊歩道などに約1万本の紅梅、白梅が点在しながら咲き誇り、ハイキングをしながらウメの観賞を楽しむことができる。一番奥の木下沢梅林は四方をフェンスに囲まれているが写真を撮るには梅林らしいアングルで撮影ができる。毎年3月中旬頃に「高尾梅郷まつり」期間には、琴の演奏、野点、梅の加工品販売、模擬店のほか、梅林を巡るスタンプハイクなどが催される。
東慶寺 鎌倉では最もウメの名所の寺として知られ、境内には約130本のウメが点在。圧巻なのが山門から見る約30mの参道には左右に紅梅、白梅の木が40本以上が並ぶ。見頃になると山門からの眺めが美しく、思わず立ち止まってしまうほどで例年、2月中旬から下旬に咲き誇こる。この寺は、女性にとって「駆込寺」「縁切寺」として有名で、かつて鎌倉尼五山として知られていたが、現在は男僧の禅寺。寺の歴史は、弘安8年、北条時宗の妻・覚山尼が創建した臨済宗の寺。覚山尼は、「妻が寺に駆け込んで足掛け3年の寺入り生活をすれば離縁できる」という縁切り寺法を定めたといわれ、以来「駆込寺」「縁切寺」として知られるようになった。
 宝戒寺  参道の脇に梅が植えられ、境内には白梅、紅梅が点在する。梅の木の本数は約30本と、それほど多いわけではないが、この寺を梅で有名にしたのが、境内の左側にある白梅のしだれ梅で「宗園梅」と命名されている 。その大きさでは鎌倉随一と言われ、高さ5~6m、幅が約10mぐらいの大きさ。満開になると、その姿は圧巻。この枝垂れ梅を見るために毎年、寺を訪れる人も多い。さらに参道にある梅の木のひとつは「想いのまま」と言われ、ピンク梅と白梅の花が入り乱れて咲く。この寺の歴史は、北条義時以来の歴代の鎌倉幕府執権の屋敷地跡と伝えられる。新田義貞の鎌倉攻めに追い詰められて葛西ヶ谷(宝戒寺の裏山)の東勝寺で自害、一族郎党870余名も運命を共にし、鎌倉幕府は滅亡した。のちに後醍醐天皇が北条氏の霊を弔うためと、人材を修行道生として足利尊氏らに命じ、北条氏の屋敷があった地とされるこの地に寺を建立させた。また、地元ではハギ寺とも呼ばれ、秋のお彼岸には境内が約600本の白萩に埋め尽くされるほど。
 荏柄天神社  朱塗りの本殿前の右側には鎌倉一早咲きの1本の紅梅があり、毎年、鎌倉の梅の開花のニュースを飾る。境内の本殿周辺に約100本が梅が点在し、参道の階段には白梅と紅梅が数本植えてある。本殿は福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮と共に日本三大天神の1つに数えられる。創建は治承4年(1180年)鎌倉大蔵の地に幕府を開いた源頼朝公が鬼門の守護神と仰ぎ、更めて社殿を造立。以後、歴代の将軍家を始め、鎌倉幕府の尊社として崇められてきた。現在では御祭神は学問の神様である菅原道真を祀っているので、社殿はいつも「合格祈願」の絵馬で覆われている。
 瑞泉寺  鎌倉の奥座敷、山門をくぐると、すぐに梅の木が境内に点在。それも梅の種類も豊富で香りが漂う。敷地内には約150本の梅が咲き誇り、鎌倉市指定天然記念物の黄梅を始め、枝垂れ梅、紅梅、白梅などが咲く。だが、鎌倉では他の寺の梅よりは遅く咲き、見頃は3月に入ってから。 「鎌倉の花の寺」としても知られ、早春の梅、夏の芙蓉、晩秋の紅葉、冬の水仙など四季の花を楽しむことができる。寺は鎌倉御所初代公方、足利基氏がここに葬られてから以来足利氏4代の菩提所となり、大正時代以降に再建された本堂、客殿、 庫裏、書院などが点在する。
 円覚寺  横須賀線の北鎌倉駅で下車すると直ぐ近くにあり、鎌倉散歩の入り口。広大な境内は、まさに静寂に包まれた別世界。三門をくぐってを仏殿をバックに白梅が咲く。この周辺がウメの一番の見所。さらに奧の方丈庭園の中にある百観音周辺にもウメの木が点在。また、参道の左側の墓地の脇の石段を登って上にある居士庵にも、境内を見下ろす感じでウメの木が咲く。南北に広がる境内には、御本尊の宝冠釈迦如来像を祀る仏殿や、北条時宗の廟所でもある仏日庵などの塔頭寺院がある。この円覚寺は、鎌倉時代後半北条時宗が中国より無学祖元禅師を招いて創建。時宗公は18歳で執権職につき、 不安な武家政治の中で心の支えとして、無学祖元禅師を師として深く禅宗に帰依されたという。また、座禅会を毎週土曜日と毎月第 2・第4日曜日にも開催。何も考えずただ自分の呼吸の数を数えながら無心に浸れる。
 英勝寺  正面の門は閉ざされており、洋風な雰囲気がある通用門が出入口となる。通用門の前にある白梅は、早咲きのウメとして知られる。また、門には見頃の花の名前の木札が置かれている。境内には約30本以上のウメの木が点在。入って左手にある仏殿周辺や道路側の塀に沿った感じに古木のウメが続く。また、竹林の行く右側にある書院周辺にも見られる。この寺は水戸徳川家の姫が代々住持を務めた格式の高い浄土宗の尼寺。江戸城を築城したことで知られる室町時代の武将、太田道灌(どうかん)の屋敷のあった場所に、道灌の子孫で徳川家康の側室のお勝の方が家康死後、英勝院と称して寛永13(1636)年に創建。以後、代々の庵主が水戸徳川家の息女であったため「水戸様の尼寺」と呼ばれた。総門の屋根には徳川家の三葉葵の紋が見られる。 今では鎌倉では唯一の尼寺でもある。
 光則寺  門前には紅梅が咲き誇り、境内には梅の古木が多く有り、その数は約60本ほど。梅や椿など四季折々の花木が植えられ、華やいだ雰囲気が漂い花の寺としても知られる。特に高さ約5m、根回り1.2mのカイドウの巨木は有名。境内には、花の咲いている場所をしめすマップも置かれ、山アジサイは、鎌倉随一の品種約200種以上が楽しめる。この寺は日蓮宗を興した日蓮が『立正安国論』で佐渡へ流された時に、鎌倉時代の武士で後に出家した宿屋光則(やどやみつのり)が、日蓮の弟子の日朗らの身柄を預かり、土牢に幽閉。だが、やがて日蓮の教えに感化され、日蓮が許された後、日朗を迎えて自分の屋敷の土地に日朗を開山とした光則寺を創建した。寺には、日朗を幽閉した土を掘ってつくった土ろうが境内の裏山にある。
 浄妙寺  山門前から白梅が咲き誇り、本堂までの参道の左右には見事な白梅と紅梅が植えられ、本堂の左手にある抹茶が頂ける茶室の喜泉庵の庭にも梅が数本あり、約30本の梅が点在する。寺は文治4(1188)年に足利義兼の創建した寺で初めは極楽寺と称した。また、鎌倉時代末期頃より幕府が制定した鎌倉五山の第五位でもあり800年以上の歴史を誇る。境内墓地には足利尊氏の父の足利貞氏の墓とされる宝篋印塔がある。また、境内の本堂の奧の高台には洋風建物のカフェ&レストランである石窯ガーデンテラスがありランチも楽しめる。
 浄智寺  山門をくぐり、観音堂の横には梅の木が数本が植えら、境内の庭にも梅の木が点在し、その数は約50本ほど。昔は見事な梅の木があったそうだが長年の風雪で、枝が折れてしまい現在にいたるという。この寺は北条時頼の3男である北条宗政の菩提を弔うために、弘安6年(1283年)に北条時頼の三男宗政の菩提を弔うため、夫人と子師時が創建した。鎌倉五山の第四位の寺。
 十二所果樹園  梅林の本数は、鎌倉一の約400本の白梅が咲く。場所は鎌倉市の東部に位置し、横浜市から鎌倉市を経て三浦市までつながる三浦丘陵緑地帯の一角。園内は中央の展望台を挟んで東と西に分かれ、梅約400本、栗約200本、柚子約40本が植えられており、梅は、「十郎」、「杉田」、「白加賀」という3種類。鎌倉風致保存会ではこの大切な緑地を守るために、昭和59年と昭和63年にそれぞれ1.9haを賃借し、その後平成18年には果樹園全体を買い上げ、会員や市民の皆様のボランティア活動によって剪定や下草刈りなどを行い、果樹園の維持・管理につとめている。梅の木の本数では鎌倉一を誇り、花の時期は白梅の名所としても知られる。標高149mの展望台からは北東方向に横浜・東京湾を、南西方向には鎌倉を囲む山並みが見渡せ、その向こうに由比ヶ浜、材木座海岸から稲村ヶ崎、遠く伊豆半島、富士山、丹沢山塊までを望むことが出来る。
   
   
 京都御苑(上京区)  京都御苑は、京都市上京区にある国民公園。京都御所などを囲む周囲約4kmの広大な敷地となっている。梅林は、禁門の変で知られる蛤御門(はまぐりごもん)近くの枇杷殿跡辺りにあり、1月中旬~3月中旬に約200本の梅の花が咲き誇り、春の訪れを感じることができる場所となっている。苑内には紅梅、白梅などに「黒木の梅」、「おもいのまま」などがあり、開花時期が微妙に異なるので開花時期が長い。また、歴史的遺構として価値がある閑院宮邸跡(月曜休館)、九條家ゆかりの茶室拾翠亭(3~12月の金・土曜公開)なども点在する。もちろん、京都御苑にはウメだけではなく、サクラを始め。各種の花木が植えられているので1年を通して花を楽しむことができる場所になっている。
 梅宮大社(右京区)  京都で一番古いウメの名所である。ご祭神の1柱である木花咲耶姫命の「このはな」はウメの花であることから、境内には多くのウメの木を見ることができ、有料の庭園になっている梅宮神苑では、「東神苑」「西神苑」「北神苑」の3エリアから構成され、ウメの品種の「冬至梅」、「寒紅梅」、「大盃」、「おもいのまま」、「道しるべ」、「白牡丹」、「玉牡丹」、「加賀白梅」、「香篆」などの40品種550本以上があり、池を挟んでて庭園が広がり、いたるところにウメの木が見られる。2月中旬から3月中旬まで楽しむことができる。ちなみに、梅宮大社のご利益は酒造、子授けと安産。梅宮大社のご神花は、子授けの「産(うめ)」と「梅(うめ)」とが掛けられウメとなっている。満開期には、『梅産祭』も開催され梅ジュースがふるまわれる。境内の神苑ではウメの木以外にも、カキツバタ、ツツジ、ハナショウブ、アジサイなどの四季の花々を楽しむことができる。
 随心院・小野梅園(山科区)  小野梅園は、真言宗善通寺派の大本山である弘法大師の8代目の弟子・仁海僧正が開基。その後、一条天皇の正暦二年(西暦991年)奏請し建立された古くは牛皮山曼荼羅寺と呼ばれ、平安前期の女流歌人で、絶世の美女・小野小町ゆかりの寺としても知られている随心院にある。例年、「はねずの梅」と呼ばれる薄紅色の遅咲きの八重紅梅は3月上旬ごろ開花し、中旬が見頃となり、あの小野小町の「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」の句を彷彿させる。3月の最終日曜には、小野小町と深草少将との恋物語『百夜通い』が題材になった「はねず踊り」が境内にて上演される。随心院には化粧井戸、文塚など小野小町ゆかりのものも数多く残され、おみやげなどにもピッタリなウメの文様が入った小野封筒・小野便箋が売られている。
 北野天満宮(上京区)  学問の神様として知られる菅原道真公を祀る神社。境内は、豊臣秀吉が北野大茶会を催した所としても知られる。約2万坪の境内には約50種1,500本のウメがあり、早咲きのウメは正月明けに品種としては「冬至梅」、「照水梅」、「寒紅梅」等が寒さの中、初春を告げるかのように咲き始め、2月上旬から3月下旬まで有料の梅林「梅苑」が開苑する。さらに2月25日は菅公の命日にあたり「梅花祭」が斎行され、当日は妓さんや舞妓さんからお茶の接待を受けられる雅なイベントの「梅花祭野点大茶湯」が三光門前西広場にて催される。また、毎月25日の天神さんの縁日には宝物殿も公開されている。
 京都府立植物園(左京区)  日本で最初の公立植物園として1924年(大正13年に開園した植物園。総面積は24万㎡、植物は12,000種類、約12万本が植栽されている。ウメは観賞目的を主とした梅林が2カ所(正面噴水横、北山ワイルドガーデン西側)ある。品種も「楊貴妃」、「玉垣枝垂」、「玉牡丹」、「白加賀」などの珍しいウメをはじめ、早咲品種、咲き分け品種、枝垂性など合わせて約60品種・150本の梅が12~3月まで咲き続け、園内に甘い香りを漂わせる。また、園内は、南半分に観覧温室、造形花壇、沈床花壇など人工的な造形美で構成。北半分は、自然林である半木の森、日本各地の山野に自生する植物を植栽した植物生態園や園芸植物、竹笹、針葉樹などを植栽した日本の森としての景観を楽しむことができるようになっている。
 元離宮二条城(中京区)  徳川家康が上洛の際に、宿泊のために築いた城。3代家光が増築を行い1626年(寛永3)に現在の規模になる。また慶応3(1867)年には、15代将軍慶喜が大政奉還を発表した場所としても知られている。場内には奥の丸御殿の南西にある梅苑は、昭和29年に植えられた事が始まり。ここには1本の木に紅白の花をつける珍種「源平咲き分け(げんぺいさきわけ)」をはじめ、しだれ梅や紅梅、白梅、は50種約130本 が植えれ、さまざまなウメの花が楽しめる。見ごろは2月中旬~3月上旬頃。梅苑からは内堀や天守閣跡を望むこともできる。ウメの季節が終わると城内はサクラが開花して、吉野、枝垂桜、山桜、里桜など50品種約400本の桜が3月下旬~4月中旬まで人の目を楽しませてくれる。そのほかにも、ツバキ、トサミズキ、サザンカ、サルスベリなど四季を彩る花木に数多く出会うことができる場所となっている。
 青谷梅林(城陽市)  ウメの実の生産量が、京都府で一番多い城陽市。青谷梅林のルーツは未だハッキリはしないが、後醍醐天皇の皇子宗良親王の歌に「風かよふ 綴喜の里の 梅が香を 空にへだつる 中垣ぞなき」と残されていることから鎌倉末期頃から存在するのではないかと推測されている。徳川時代になり、淀藩より梅樹栽培の奨励を受け、ウメの植樹がされ、さらに明治33年青谷梅林保勝会を設立され、梅林の保護もスタート。今では、開花期には約1万本の白梅が咲く広大な梅林は、近畿のウメの名勝地だけではなく、日本経済新聞の「行きたい梅の名所」全国9位に選ばれるほどの人気。満開期には「梅まつり」も行われ、期間中は約1haが解放され、会場内では特産物の梅干なども販売されるので大阪や神戸など、主に近畿圏から多くの観梅客が訪れる。ちなみに、青谷は約45軒の農家があり、年間130tほどのウメを出荷している。
 城南宮(伏見区)  1200年前に、都の守護と国の安泰を願って、平安遷都の際に京都の南に創建されたのが城南宮。引越、工事、家相の心配を除く方除(ほうよけ)の大社」として知られている。曲水の宴が行われる神苑の社殿の西に広がる「春の山」には、150本のしだれ梅は、うすべに色や紅白の花を咲かせ春の訪れを告げる。探梅(たんばい)に始まり、満開の頃は観梅と呼ばれ、豪華絢爛のウメを目にすることができる。サクラのツボミが膨らみだすと、ウメは散り始め惜梅(せきばい)の時期。神苑では数日間、「花びらの絨毯」を見ることができ、満開を迎えた後、風の強い日や雨などの翌日が絶好の機会のカメラチャンスになる。ウメ以外にも、ツバキ、サクラ、ツツジ、モミジ、秋の七草などの自然に触れることができる安らぎの庭として親しまれている。巫女神楽の鈴の音が毎日響く中で各種の花木を愛でれば心静かな時を感じることができるはず。
   
   
 平岡公園梅林(北海道)  敷地面積6.5haの中に、約1200本のウメを見ることができる。ウメの開花は、本州で2月頃ですが、春の遅い札幌では5月上旬頃。そのため、サクラとともに楽しむことができる。栽培されている品種はウメとアンズの自然交配種として知られる豊後梅。太い枝、大きく丸い葉が特徴で花は大輪である。ウメの満開期には『ひらおか梅まつり』も開催される。ウメの開花時期には、12万人~20万人が来園する北海道の観梅名所のひとつである。ちなみに、平岡公園梅林の観梅ポイントは、梅林の全体を見たいなら北電鉄塔横より見下ろすことができる。梅林にはウメだけでなく、ウメの仲間のプラムとスモモも栽培されているので様々な花の色がある。また、満開後に散りはじめるので風の強い日にはウメ吹雪を楽しめ、散ったウメがまるで絨毯のように地面を覆う。園内では、季節によってはエンレイソウやミズバショウなどの植物やキタキツネ、カワセミ、コクワガタ、オニヤンマとも出会うことができる。
 大屋梅林と屋敷梅(秋田県)  一般的な大規模の梅林とは異なり、各家屋に「屋敷梅」として植えられているのが特徴。各家屋に植えられているウメは、いずれも数百年という年月を生き抜いた古木で、花は一重で薄いピンク色である。ちなみに、この屋敷梅の始まりは天長年間(824年~834年)。東北遠征のため出羽に来た際、鎮守府将軍小野春風に随行した彦右衛門、平右衛門の二人が江津(滋賀県)に帰らず、大屋に住み着き、庭にウメの木を植えたことだとされている。大正時代には、樹齢数百年を数えるウメの古木が千数百本見られ、茅葺き屋根に見られることから「梅の里」と呼ばれるようになった。しかし、戦後になり梅の樹はリンゴに変わり、昭和40年には、樹齢百年以上の梅の古木わずか400本ほどになってしまった危機感から、昭和45年(1970年)に「このままでは、梅がやがて『幻の大屋梅』となってしまう」と地域の有志により「大屋梅林保存会」が結成。現在は「大屋梅保存会」と名前を変え、屋敷梅の保護をはじめ、梅林の形成、大屋梅を使った梅酒、梅の加工品なども活用し、地域活性化に取り組んでいる。現在は約600本の梅を見ることができる。
 狩勝高原梅園(北海道)  
 湯田川温泉梅林公園(山形県)  名勝・金峯山の山懐に位置し古くから「鶴岡の奥座敷」と呼ばれる、竹林と梅林に囲まれた旅館が建ち並ぶ閑静な温泉郷のなかにあるのが湯田川温泉梅林公園。園内からは、温泉街を見下ろすことができ、3月下旬〜5月上旬の梅の季節になると、約300本の紅梅、白梅が咲き乱れる。開花時期の土日には梅まつりが開催され、野立てなどのイベントも行われ観光客で賑やかになる。もちろん、湯田川温泉梅林公園はウメだけでなく、年間を通じてボタン、ツツジ、サツキ、アヤメ、スイセンなどの四季折々の美しい花を愛でることもできる。ちなみに、温泉街は開湯1,300年の歴史も深く、映画「たそがれ清兵衛」ロケ地。また幕末の志士新徴組の墓所として知られる由豆佐売神社や藤沢周平ゆかりの地もある。
 梅の里•梅ロード(福島県)  自然に恵まれ、安達太良山が一望できるパノラマ地域の西田町。昔から多く栽培されているウメを地域の特産物とするため平成元年(1989年)ごろから、ウメ(白加賀)の植樹が進められたことで、春には残雪の残る安達太良山を背景に5haの梅畑に約1万2000本のウメが咲き乱れようになった。ウメの開花時期には、畑一面に咲く純白のウメとその香りに心癒される。また、三町目細田地区の西の宮~高柴デコ屋敷に通じる路線は「梅ロード」呼ばれ、梅の花が咲き誇る4月上旬に、残雪の安達太良山をバックに「梅の里ウォークラリー」も開催される。時期によっては紅白のウメやレンギョウ、モモ、サクラも咲き乱れ桃源郷を思わせる場所である。地元では、このウメを使って、昔ながらの製法の梅干し・カリカリ甘梅を製造、販売なども行われている。
 花見山公園(福島県)  春の花見山を最初に飾るのがウメだが、中でも他のウメよりも寒いうちに咲くロウバイが、早春の寂しい花見山を元気いっぱいにロウバイなどが黄色で飾ってくれる。その次に咲くのが白梅、紅梅などが約300本が咲く。見頃になれば福島市内から約4~5kmの距離に位置する小高い山なので遠くから望むと、ウメの白い花がたくさん咲いているのが見えるほど。この花見山は、無料で公開している個人所有の公園。4月初旬~中旬には地区一帯ではサクラ、レンギョウ、ボケ、サンシュユ、モクレン、ハナモモなどの花々が次々に咲き競う。地区一帯で花が咲き誇るため、「花見山」は総称として使用されている。
   
   
 弘道館(茨城県)  天保12年に開設された水戸藩の藩校。施設内の庭園にはウメが約800本、種類は甲州小梅 駒止 御所梅 桜梅 里見紅 鈴梅 桃園 長束 八重茶青など約60品種を見ることができる。県内では水戸偕楽園と並ぶウメの名所のひとつ。毎年、水戸の梅まつり(毎年2月20日~3月31日)の期間には庭園にある梅林や建物の外観のライトアップなどのイベントも行われる。ちなみに、この弘道館は徳川斉昭(第九代藩主)が推進した藩政改革の重要施策の一つとして開設された旧水戸藩の藩校のひとつ。当時の藩校としては最大規模のもだとされ、ここでは藩士子弟たちは、儒学、武道、医学、音楽、天文学などの幅広い教育が行われ文武両道の修練の場になっていた場所である。徳川慶喜(第十五代将軍)もここで学んだことが知られている。現在は、日本遺産に認定され,特別史跡にもなり、なかでも正門、正庁、至善堂はいずれも重要文化財に指定されている。
 偕楽園(茨城県)  金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに 日本三名園の一つとして知られ、天保13 年(1842)、第九代水戸 藩主徳川斉 昭公が自ら構想を練り、建てた公園であ り「民と偕に楽しむ」という意図からこ の名が付けられ た。斉昭公は藩民の健康にも関心を注ぎ、 観賞用だけでなく、ウメの健康食品としての効用をみとめ「種梅記」という書物にまとめている。水戸が日本を代表するウメの名所となったのもこのためだ。約13万 の広い園内には3000本の ウメが植えられているが、品種の数10 0余りと、その種類の多さで も名高い。
 筑波山梅林(茨城県)  関東地方の東部、つくば市北端にある標高877mの山が筑波山。山中腹(標高250m付近)にあるのが、つくば市営の梅林の「筑波山梅林」。白梅、紅梅などの約30種、3,000本程の梅が約4.5haの園内に植えられており、「木道」や「あずまや」が整備されている。「あずまや」からは,眼下に梅林全体を見渡せ、関東平野の山麓やつくば学園都市の街並みなどに,晴れた日には遠く東京の高層ビルや富士山も見渡すことができる。2月中旬から3月末日頃までの梅まつり期間中には、名物のがまの油売り口上や,梅茶のサービスがあり,日曜日には茶会(野だて)などのイベントも催される。
 西渓園 (栃木県)  足利市の中では唯一のウメの名所としても知られている西渓園。織姫公園の西側斜面に位置し、約3haの広大に敷地に、1200本の内、7割が白梅で残り3割が紅梅が栽培されている。この西渓園のルーツは、かつて繊維産業で栄えた足利は多くの女工さんが暮らしていたことから、興国化学(現アキレス)の社長が女子子弟教育の育英資金の財源にするため、ウメの実の販売を考え昭和39年頃からウメを植栽したことが始まる。現在は足利市に寄付されている。ウメの見頃は2月下旬から3月中旬。足利県立自然公園ハイキングコースから行くことができるので、ハイキングの途中に梅園に立ち寄るのもオススメ。ウメの開花時期に無料で一般開放されるが、楽しく観梅ができるように、ゴミは必ず持ち帰るように呼びかけている。
 国営塩那台地の梅の里(栃木県)  那須烏山市中山地区(烏山)の国営塩那台地の梅林「梅の里」は、県内最大の約4000本の白梅と紅梅のウメを観ることができる名所である。 ゆるやかな山の斜面に咲くウメは主に植えられている品種は白加賀で、開花時期には梅の香りがあふれ早春を満喫できる。また、毎年春分の日の頃に開催される「梅まつり」は家族連れなどで賑わう。まつりイベントでは、「梅干しの種飛ばし」というユーモアな企画や梅酒や梅干し、その他に「中山かぼちゃまんじゅう」、手打ちそばなどの産地直売も行われる。ちなみに、那須烏山市は平成17年(2005年)10月1日に那須郡南那須町と同郡烏山町が合併し誕生し、総面積は174.35k㎡。JR烏山線が市内を東西に走り、市内に5つの駅があり、宇都宮駅まで約1時間で接続しているので都心からも行きやすい場所にあり、ウメの開花も他のスポットよりも少し遅いので、他の名所が見頃の期間でもゆっくり訪れることができる。
 観音山梅の里梅園(栃木県)  白加賀や紅梅など5品種、約3000本のウメの花が約4haの梅園に2月末から咲き始め、3月中旬から下旬にピークを迎える。そんな観音山梅の里梅園の始まりは、荒れた農地をよみがえらせ、周辺環境で整備のための『村おこし』をしようと、平成2年に市塙の村上・駒込両自治会の40数軒が立ち上がり観音山梅の里づくり協議会が誕生から。協議会メンバーらが観音山とその周辺にウメを植栽して梅の里にした。今では県内でも有数の梅の名所のひとつになり、園内は遊歩道や駐車場も備えられ毎年、見頃の時期には「観音山梅の里梅園梅まつり」が開催されている。まつりでは、ウメを楽しむのはもちろん、梅を使用した加工品の販売や歌謡ショー、模擬店などが楽しめる。また、梅の木のオーナー制度もある。園内ではウメ以外に3月下旬~4月上旬にはカタクリの花も楽しめる。ペットの入園は可能だが、リード必須、マナーを守ること 。
 秋間梅林(群馬県)  大正の初め、漬け梅用として植えられたのが始まり。いまでは秋間川沿いの丘陵地帯に、3万5000本を越す紅白の梅林が 見られ、その規模は関東一を誇る。満開時には山も谷も咲き乱れるウメの香に包まれ、まるで桃源郷のよう。また、梅林からは妙義山、浅間山も眺めることができる。毎年、2月第3土曜~3月末日まで「梅林祭」が開催され、期間中には開花祭、撮影会、いも煮会、餅つき大会や農産物即売会など、さまざまなイベントも行われる。
 榛名梅林(群馬県)  榛名町の梅生産は明治時代にさかのぼり、現在、町全体で植栽面積400haに12万本の梅が植えられており、東日本一の梅の産地でもある。また、箕郷、秋間と並ぶ群馬三大梅林のひとつ。榛名山を望む丘陵地に、白梅を中心に梅畑が広がっており、春には丘陵地帯が白一色の花に埋め尽くされるほど。毎年3月の第3日曜日に「榛名の梅祭り」が開催され、「梅干しの種飛ばし大会」などユニークなイベントを開催する。
 箕郷梅林(群馬県)  榛名山の南麓の関東平野を一望できる小高い丘にある梅林は、全国屈指の梅の産地である箕郷町に広がる。ここには観賞用の梅林ではなく梅の実の生産にあるため、そのほとんどは白梅の梅林になる。広さ300haの丘には10万本の梅の木が植えられている。また、善地広場(見晴台)からの眺望が美しく、関東平野の大パノラマが眺められる。梅まつり期間中は、八木節や獅子舞がまつりを盛り上げ、さらに大正琴やカラオケ大会、野点なども祭りに彩りを添える。
 群馬フラワーハイランド(群馬県)  秋間梅林のすぐ西にある、自然の地形をみごとに活かした花園は、約1万5000坪の敷地を50年ほど前から夫婦が私費で造園したもの。受付の建物は山小屋風の古びた木造でローカル色が溢れるが、園内をゆっくりまわると約1時間ほど、小さな標識で周遊ルートも案内されている。600本余りの寒紅梅は12月の寒い時期から咲き出し、山全体を紅色に染め、梅の里から漂う香りにひと足早い春を感じられる。寒紅梅の季節だけでなく、3月中旬〜4月中旬には20万本のスイセン、サクラ、シダレザクラ、イワツツジ、クルメツツジ、シャクナゲなど季節の花々が競演し、心和ませてくれる。花の咲く時期は、その年の天候などで変わるので来園前に現地に確認することが望ましい。4月上旬から5月末日までは毎年、3万本のツツジの山が見れるツツジ祭りも開催される。また、園内の様子はブログでは、日々の花の様子が美しい写真とともにアップされている。
 大宮第二公園(埼玉県)  紅梅、紅冬至、白加賀、曙枝垂など40品種約500本以上の梅が咲き誇る大宮第二公園は、さいたま市内のウメの名所にひとつ。ウメの季節になるとまず紅梅が少しずつ咲き広がり、続いて白梅も咲き紅白を織りなす様子は、見ているだけでおめでたい気持ちにさせてくれる。毎年、ウメの開花時期に合わせて「梅まつり」が開催され、期間中は土日を中心に、お茶会や梅まつりコンサート、全国大陶器市などが催される。また、園内はウメ以外にもマンサク、ソメイヨシノ、ヤマブキ、コデマリ、ハナミズキなど数多くの植物に溢れ、四季折々の花を見ることができる。シーズンによってはハーブやヨガのイベントなども数多く行われている。近くには大宮公園小動物園もあるので、子供連れなら散策の帰りに立ち寄るのもいい。
 越生梅林(埼玉県)  越生町では町全域で盛んにウメの栽培が行われているが、越辺川の清流沿いにある園内には、約2ヘクタールの広大な面積を誇る “越生梅林” がみごと。群馬の秋間梅林、神奈川の曽我梅林と東京の吉野梅郷とともに関東四大梅林の一つにも数えられ、九州太宰府天満宮を分祀した際、菅原道真公にちなんで梅を植えたことが起源とされている。樹齢約400年前の古木をはじめとして、四方に伸びる枝に白い花をつける “白加賀”を主に、梅木の数も約1000本にのぼる。早春の開花時期には、甘い香りを辺り一面に放ち、2月下旬から3月中旬には満開の花の下で「梅まつり」が盛大に催される。また、越生町全体では約2万5000本の梅が咲き、町全体が梅の香りに包まれるほど。
 秩父ミューズパーク(埼玉県)  県営公園の秩父ミューズパークがある長尾根丘陵は、秩父市と小鹿野町にまたがり、豊かな自然環境に恵まれた場所。園内にある梅園は、面積1.5ha、白加賀、野梅、豊後など15品種約600本が咲く場所として秩父のウメの名所になっている。開花時期には梅まつりも開催され、梅林のウメの香りに酔いしれながら、琴の演奏や郷土芸能の実演などのイベントを楽しむこともできる。また、梅園の付近には秩父札所23番音楽寺や、見晴らしのよい展望スポット「旅立ちの丘」がある。さらに、園内にはウメ以外にも、初夏に咲くユウスゲ、ニッコウキスゲの仲間でもある約16,000株のヘメロカリスを見ることができるミューズの丘、四季折々の花の咲く花木が植栽されている四季の百花園がある。また、山野草を観察会の各種イベントなども催されている。
 国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県)  明治百年記念事業の一環として造られた国営武蔵丘陵森林公園は、日本初の国営公園で「森林公園」と呼ばれて親しまれている。南口エリアにある花木園の梅林では、120品種約600本のウメが2月下旬~3月上旬まで中咲き品種から遅咲き品種へと順次開花し、咲き続ける。梅林の足元には約15,000株のフクジュソウも咲き、さらにナノハナ、スイセンなど早春の便りを見ることができる場所でもある。もちろん、ウメ以外にも他の季節にはサクラ、ポピー、オニバス、コキア、サルスベリ、コスモスなどの花で溢れ、花フェスタなどのイベントも開催される。チョウ、トンボなどの生物にも数多く出会うことができる場所でもある。ちなみに、園内は東京ドーム約65個分の広さがあり、日本一大きなエアートランポリンのぽんぽこマウンテンやアスレチックコースなどもあり家族で体を思いっきり動かして遊べる遊具などもあり、子様連れでも十分楽しむことができる施設である。
 宝登山 梅百花園(埼玉県)  標高497メートルの宝登山ロープウェイの山頂駅前にある梅百花園は、昭和61年からウメの植栽を始め、品種は早咲きの「冬至」、「寒紅梅」、そして銘花と呼ばれる「満月」、「田毎の月」、「滄溟の月」などに、珍花など約170品種約470本集められ、関東一品種の多さで知られる。2月中旬頃から咲き始めるウメが山肌を紅白に染め上げる様子は、日本の早春そのもの。また、さらに奥に行くと広大な臘梅園があり素心、和臘梅、満月の三種類ロウバイが咲き乱れる。その年の気候によるが一般にロウバイが最初に咲き、遅れてウメを鑑賞するが、一緒に開花を見ることができる年もある。もちろん、ウメだけでなく他の季節にはフクジュソウ、シャクナゲ、ツツジなども見ることができる。ちなみに、宝登山の山頂へは車の乗り入れができないので、 宝登山ロープウェイ利用する。山頂からは眼下に広がる秩父の風景や、秩父のシンボル「武甲山」、鋸状の山容をした「両神山」など眺望も抜群であり、帰りはハイキングコースで麓まで降りられる。
 成田山公園(千葉県)  成田山公園は、成田山新勝寺大本堂の奥に広がる風光明美な場所。2月中旬~3月中旬には樹齢50年を超える約500本の紅梅や白梅を楽しむことができる。大本堂に向かって右側、公園入口周辺のウメと天神様の両脇の紅白のウメの木は、公園内でも比較的早い時期に開花する。また、文殊の池に近い梅林周辺は、公園内でも冷え込みが厳しいので開花は例年2月下旬から3月とやや遅い。シーズンには成田の梅まつりがウメの開花時期に合わせて約2週間開催されるので合わせて楽しみたい。また、園内にはウメだけでなく、ロウバイ数多くあり、ソシンロウバイ、マンゲツロウバイ、ワロウバイなどの品種に触れることができる。ちなみに、広大な公園は、“仏教の生きとし生けるものすへての生命を尊ぶ”という仏教思想が組み入れられ、不殺生を表す尊い生命をはぐくむ場にもなっている。園内各所には松尾芭蕉、高浜虚子など著名な文人たちの句碑もある。
 阿玉台貝塚梅林(千葉県)  小見川南小学校に隣接する阿玉台貝塚は、地元の「阿玉台史跡保存会」の手で植栽され、今では40品種、約1000本のウメが見られ、毎年2月~3月上旬頃まで見事な紅白の花が咲かせる。木敷道やウッドチップで整備されているので気軽に楽しめ、観梅の時期には市民の憩いの場になっている。周辺にある散策ルートを歩けば、貝塚や石碑などを見ることができる。ちなみに、阿玉台貝塚は縄文時代中期の貝塚で1894年に発見された。以後の発掘調査で口縁部に独特の装飾がある胎土に雲母を含む土器が見つかり「阿玉台式土器」呼ばれるようになった。もちろん多くの土器だけでなく、石器、貝輪なども出土し学術上価値が高く、1968年(昭和43年)に国の史跡に指定された場所である。
 坂田城跡梅林(千葉県)  県下最大級の梅林とされているのが坂田城跡梅林である。梅林は巨大な古木が多く、1,000本以上あるとされウメの開花時期には純白の花が空を染める。ちなみに梅林は、観賞用ではなく、近隣の農家が梅の出荷用に栽培しているもの。毎年、ウメの開花シーズンに合わせて行われる坂田城跡の梅まつりでは、梅農家による手作りの梅加工品、漬物の販売や土曜日、日曜日には菜雑煮が振る舞われ、昔の遊び体験などが行われるイベントなども開催される。ちなみに、坂田城は周辺を支配していた井田氏が、戦国時代に築城したとされる大規模な中世城郭。土を切り盛りして造られた土塁、土橋、腰曲輪が見られるほか、空堀等を組み合わせ、大地や丘陵を利用して築城されている様子を見ることができる。
 三溪園(神奈川県)  古くから梅の名所としても知られる三溪園。毎年2月から3月にかけては園内の約600本ある白梅・紅梅などが見事な花を咲かせる。なかでも、竜が地を這うような枝振りの臥竜梅(がりょうばい)や花弁の根元にある萼が緑色の緑萼梅(りょくがくばい)は珍しく一見の価値あり。ウメの開花シーズンには、梅まつりとして「観梅会」のイベントが行われる。ちなみに、三溪園は生糸貿易で財を成した実業家の原 三溪によって明治、大正時代にかけて造られた総面積約175,000平方mの日本庭園。明治39年(1906)に公開され、丘陵の自然景観をいかした外苑と内苑にはウメ以外にもサクラ、ハナショウブ、フジなど数多くの植物を見ることができる。また、園内には、京都や鎌倉などから移築された歴史的価値がある建造物も点在し、旧燈明寺三重塔などの国指定重要文化財が10棟、市指定有形文化財がある。
 こどもの国(神奈川県)  多摩丘陵の雑木林を生かし、約100万平方mの広大な敷地を誇る自然の遊び場として親しまれている場所がこどもの国。敷地内にある梅は入口から園内を奥へと進み、動物園コーナーに至るまでの坂道にウメが植えられており、約650本の白梅、紅梅、豊後梅がある。2月下旬~3月上旬の花の季節にはウメの香りが辺り一面に漂う。梅まつり2月中旬から3月上旬に開催され、週末には「梅のかざぐるまづくり」「梅林で探そう!スタンプビンゴ」などの各種のイベントを開催。また、敷地内にはウメだけではなく、ロウバイ、ツバキ、ネコヤナギ、カワズザクラ、マンサク、タチツボスミレなど四季を通じて各種の植物が目を楽しませてくれる。その他、動物園や牧場、遊具広場、スポーツ施設も充実し、なかでも無料で楽しめる白鳥湖の「ドラム缶いかだ」は1艘で小学生なら4人位まで一緒乗ることができる人気遊具のひとつになっている。平日シルバー割引もあり、65歳以上の方は免許証や身分証明書などの本人の年齢が確認できるものを提示すると入園料が半額になる。
 本沢梅園(神奈川県)  「曽我梅林」、「湯河原梅林」、「田浦梅の里」に続く多くのウメを観られる関東の隠れたウメの名所のひとつが本沢梅園。1964年、谷戸だった場所を城山発電所の地下建設で発生した残土で造成された約3haの敷地に、1967年から翌年にかけてウメを植栽してできた場所である。現在、約3ヘクタールの敷地には、約1000本の梅酒に適した白梅、白加賀が中心に栽培されている。開花時期には、針広葉樹に囲まれた本沢梅園の南東斜面は、ウメの花で白一色となり壮観。ウメの開花時期には「本沢梅園まつり」が開催され、地元団体による特産品の販売やお囃子、太鼓の演奏などのイベントが予定される。園内は、急斜面であるが、舗装されていて歩きやすい。ペットはリードの着用で同伴も可能。また、6月には梅のもぎ取りも楽しめる。
 田浦梅の里(神奈川県・横須賀市)  「かながわ花の名所100選」にも選ばれているウメの名所のひとつ。昭和9年(1934年)皇太子殿下(現在の天皇陛下)の生誕を記念し、山の所有者である石川金蔵氏が中心になり、地元の人たちと梅林組合がつくられ、700本のウメを植樹したことからスタート。今では、約6,000平方mの敷地内に品種として「青軸」、「白加賀」の白梅、「養老」の紅梅など約2,000本以上のウメが咲きほこる。2月初旬から3月初旬まで、「田浦梅林まつり」も開催される。また、園内には地形を生かしたアスレチック広場、芝生広場、眺望が素晴らしい展望台もあり家族で楽しむことができる場所になっている。ウメだけでなく、12月から3月にはスイセン、5月頃にツツジと季節の花も満喫することができる。ただし、麓から梅林がある山頂までは徒歩で行き急勾配で、階段が300段ぐらいあるので歩きやすい靴で出かけるほうがよい。
 小田原フラワーガーデン(神奈川県)  「豊かなライフスタイルを築く"楽しい花園"づくり」を目指し、『花と緑の生活文化の創造』をメインテーマに平成7年にオープンしたのが小田原フラワーガーデン。約2haの敷地がある渓流の梅園は、約200品種480本の早咲きから遅咲きまでの紅梅、白梅が植栽されている。梅林に築山式園地となっているので、天気の良い日には丹沢の山並みも望むこともできる。芝生地になっているので、シートを敷いて横になって観梅することもできる。また、メイン施設である「トロピカルドーム温室」は、各種の熱帯植物を楽しめるほか、ハナショウブ、約145品種345本のバラ、アジサイなど季節を通して花と緑に親しむことができる。花の開花に合わせ各種のイベントも開催される。
 曽我梅林(神奈川))  小田原の中心街から北東へ約7kmの丘陵に ある曽我梅林は、中河原、別所、原梅林の総称で、約3万5000本の白梅があります。毎年2月、霊峰富士と箱根の山々を背景に咲き誇る姿は、まるでバックにそびえる富士の霞のごとき美しさ。温暖な気 候と梅酒・梅干用である主力品種の“十郎” が早咲きのせいも手伝って、熱海につぐ 早い 開花が特徴。この期間、梅まつりが開かれ、郷土芸能の寿獅子舞(ことぶきししまい)や、流鏑馬(やぶさめ)などさまざまなイベントがある。
 湯河原梅林(神奈川県)  平成8年に初公開された湯河原梅林。今では全国でも珍しい梅林のライトアップも開催され、四季を通じ雄大な自然景観と出会える標高626mの「幕山」の山麓斜面に、2月上旬~3月中旬には約4,000本の紅梅、白梅がウメのじゅうたん"のごとく咲き乱れる。園内はこの季節にはウメの香りに包まれるほど。また、梅まつり「梅の宴」が開催され、期間中には特産品の販売や見頃に合わせて梅林のライトアップなど各種イベントが行われ、多くの人が訪れる。まつりのときには臨時の有料バスがJR湯河原駅から運行され、所要時間15分で行ける。
   
   
 田上町梅林公園(新潟県)  山地と平野が自慢の自然豊かな新潟県田上町は、新潟県の中央部北寄りに位置する。田上町梅林公園は、白梅、紅梅、枝垂れ梅など約2000本が栽培されている。小高い丘の上にあるので、遠くからでも美しいウメの花を見ることができる。例年4月第1日曜の開催される『田上うめまつり』では、田上産の越のウメを使った梅干しや梅酒が販売される。ちなみに、越の梅は新潟で栽培されているウメの品種にひとつで皮がやわらかく、タネが小さく、果実の部分が多いのが特徴。合成保存料、香料、着色料を使用しない昔ながらの梅干しを買うことができるのもいい。また、田上町梅林公園周辺の山桜は見事で、地元では足を運ぶ価値ありの場所と太鼓判が押されるほどの花の名所にもなっている。
 兼六園(石川県)  風光明媚な庭園として、水戸偕楽園、岡山後楽園とならぶ日本三名園のひとつが兼六園。園内には全国の名梅を集め明治百年記念事業として昭和43年(1968)に造園された約3000㎡の梅林があり、品種の「白加賀」、「摩耶紅梅」、「青軸」、「八重寒紅」など20品種約200本のウメを見ることができる。苗木は兼六園観光協会が中心となって寄贈し、造営されたもの。ちなみに、兼六園の始まりは、加賀藩五代藩主の前田綱紀が1676年(延宝4年)に作事所を城内に移しその跡に蓮池御亭(れんちおちん)を建て、その周辺に作庭をしたことから。園内には、ウメだけではなく、サクラ、カキツバタなどの四季の花々を楽しむことができる庭園として、今や世界各国の観光客が訪れる場になっている。
 西田梅林(福井県)  福井県の若狭町は、日本海側では最大のウメ産地として知られる場所。三方五湖周辺では、約70000本の白梅が咲き誇ることで知られている。ウメの見頃の時期には『梅まつり』が開催され、梅加工製品や地元特産品の販売なども行われる。ちなみに『梅まつり』は毎年3月上旬の土・日曜の2日間にJA敦賀美方の「梅の里会館」で行われる。人気の商品のひとつで、ウメのエキスたっぷりで甘さと爽やかな酸味が絶妙で絶品と評判の「梅ドラ」は蜜に漬け 煮込んで仕上げたもの。また、ウメ最中なども販売される。西田梅林および周辺の梅林は、基本的に私有地なので、ゴミを持ち帰るなど各自マナーを守って観梅をすることが大切だ。
 甲斐敷島梅の里(山梨県)  山梨県甲斐市牛句の少し高台にある、総面積24300㎡の甲斐敷島梅の里。園内には、シダレ梅、八重紅梅など約1200本のウメが咲き乱れ、花の季節には早春の香りを堪能できる。ウメの木々の向こう側には、南アルプスの山脈が連なり一枚の日本画を彷彿させる。まさに、大自然に溶け込んだ梅園。ウメの花の開花時期には、「梅の里カントリー大会」や写真コンテストなども開催される。また、園内にはドイツ語で小さな庭を意味する滞在型市民農園クラインガルテンもある。ちなみに、梅の里クラインガルテンは、ラウベと呼ばれる『休憩施設付き農園』と『日帰り型農園』があり美しい富士山を眺め、菜園を楽しみながらスローライフを送ることもできる。
 ろうかく梅園(長野県)  日本の画家で知られる有島生馬氏ゆかりの地であることでも知られているろうかく(琅鶴)湖に近い場所にあるのが、ろうかく梅園。北信随一の小梅の生産量を誇る信州新町は、北信州の梅の産地として、伊那地方の自生種の優良品種「竜峽小梅(りゅうきょうこうめ)」と同じ品質で古くからウメを栽培。約2hの敷地内には約600本のウメを見ることができる。ウメが満開の時期には『ろうかく梅園花まつり』が開催され、信州新町はジンギスカン料理が有名なことから園内では、期間中はガスコンロ、焼肉用の鉄板などのジンギスカンセットが有料で貸出される。もちろん、ジンギスカンだけでなく、農産物や特産品の販売、ミニコンサート、屋形船の運行などのイベントも開催される。また、ろうかく湖畔に映る対岸の美術館を眺めながら、ウメの香りに包まれてのんびりと観梅が楽しめる。
 岐阜市 梅林公園(岐阜県)  元々、私有地だった土地が、岐阜市に寄贈され整備拡張されたことで生まれたのが、梅林公園。現在では、岐阜県内の梅の名所として知られ約50品種1,300本のウメを楽しむことができる。毎年1月中旬から早咲きの梅が咲きだし、3月下旬まで様々なウメの競演を見ることができる。花の盛りの時期には『ぎふ梅まつり』が、梅林公園とその周辺で開催される。園内では写真撮影会、琴演奏会、梅盆展などのイベントと、商店街では、甘酒等のサービスや売店の出店、美殿町~公園区間を人力車が走り、瑞龍寺では市民茶会、粕森公園ではふれあいテント村など町全体がお祭り色に変わる。ちなみに、梅林公園には、たくさんのウメだけではなく、寄贈されたSL(D51機関車)が展示されている場所や芝生広場、複合遊具もある。
 安八百梅園(岐阜県)  平成10年4月に安八町の新名所としてオープンしたのが、安八百梅園。中須川沿いの敷地にあり、町内外の方から寄付されたウメの木が154品種約1200本以上。ウメの品種の多さでは全国で2番目の梅園である。敷地面積3.9haの園内では、早咲きの「寒紅梅(かんこうばい)」は1月下旬から、遅咲きの「淋子梅(りんしばい)」は4月上旬までと長期間に渡りウメの花を見ることができる。2月中旬から3月中旬のウメの開花期には、『梅まつり』では、うどんやみたらし団子、ぜんざいなどの売店が軒を連ね、安八町内の新鮮野菜・農産加工品、特産品の販売、各種バザー、フォトコンテスト、大寄せ茶会、盆梅展が開催され、多くの人が訪れる。また、3月の第1日曜日には開園当初から開催されているイベントで、よさこい鳴子踊りや撮影会がある「安八園遊会」も行われる。
 洞慶院 梅園(静岡県)  洞慶院(とうけいいん)は、曹洞宗久住山の寺院で、地域では「おとうけんさん」と呼ばれ親しまれている場所である。境内にある老梅林園には、約400本のウメの木を見ることができ、静岡の花名所の一つになっている。梅園には、高貴な香りが香水の原料にもされているロウバイをはじめ、美しい白い花を咲かせる白梅、色鮮やかな紅梅などがある。白梅と紅梅を並べて植栽されているので開花時期は、そのコントラストを楽しむことができる。院内にある観梅亭 (かんばいてい)は、観梅のための離れ屋敷として造られて梅園を一望できる。その他、境内には、ご本尊千手千眼観世音菩薩が祀られている本堂、坐禅堂(ざぜんどう) 鐘楼堂(しょうろうどう)やトイレの神様で知られる鳥瑟沙摩明王(うすさまみょうおう) 通称「ウスサマさん」や根切り地蔵尊(ねきりじぞうそん)で親しまれている願王尊 などもある。
 はままつフラワーパーク(静岡県)  1970年(昭和45年9月10日)に開園したはままつフラワーパークは、約30万平方mの敷地内に様々な植物が3,000品種10万本植栽されている。パーク内には12000平方mの梅園があり、白梅、紅梅、八重、しだれなど110品種300本を見ることができる。様々な品種があるので、長期間の観梅を楽しむことができる。また、パーク内は、大噴水と人工滝などと幾何学模様の花壇を組み合わせた西洋的庭園、松林に囲まれた水流に池と花菖蒲園を配した日本的回遊庭園で構成され全国に先駆けて設置された花の公園として知られている。園内のサクラも約180 品種1,500 本とコレクションされている他、バラ、ハナショウブなども見ごたえがある。『~桜並木通り抜け~ 』『ホタルの夕べ』『クリスマス・ファンタジー』『ニューイヤーファンタジー』などでは夜間も解放される。また、園内には移動に便利なフラワートレインが運行されている。
 花の奥山高原(静岡県)  愛知と静岡の県境をなす山脈に位置する富幕山(とんまくやま)の中腹にあるのが花の奥山高原。全国的にも珍しい竜が天に昇るように仕立てられた、樹齢15~55年になる「昇竜しだれ梅」が約280本植栽されている他、「あけぼの」、「呉服」、「玉垣しだれ」といったウメを見ることができ、古いもので5m以上になる木もあり、しだれ梅のトンネルも体験できる。ウメの開花時期には、『昇竜しだれ梅まつり』も開催される。もちろん、花の奥山高原ではウメだけでなく、約300本のソメイヨシノやヤエザクラなどのサクラ。サツキツツジ、アジサイ、ササユリ、数多くの野草など四季を通じて花の溢れている場所である。その他、自然の中で楽しめる施設には、約4200㎡の広さのドッグラン、パターゴルフ、つりぼりなどがある他、奥山高原から、東へ車で約16分(7.5km)の場所には自然薯を使った料理が自慢の『竜ヶ岩洞食堂 ふるさと』もある。
 岩本山公園(静岡県)  岩本山公園は、富士市の西端に位置し紅梅、白梅など約30種類のウメを見ることができる花名所のひとつとして知られている。ウメは毎年1月後半頃から咲き始め、2月中旬~3月上旬頃にかけて見頃となる。園内にある梅園から望む富士山は、手前に梅林が広がり、その奥に雄大な富士山がそびえる姿は、まさに絶好の撮影ポイントとなっている。また、毎年2月後半には『岩松北地区梅まつり』などの観梅イベントが行われ、歌謡や民謡などのステージ、写真コンテスト、投げもち、模擬店、甘酒のサービスなどが行われる。イベント時期には、富士駅と新富士駅から岩本山公園を結ぶバスが運行される。もちろん、園内には梅園だけではなく、芝生広場、自然観察ゾーンのほかハイキングコースも整備され展望台もあり、夜には富士市街から清水港まで美しいイルミネーションのような光景を見ることができ、絶景の夜景ポイントとしても知られる。
 豊岡梅園(静岡県)  敷地面積13ha(39,000坪)の広大な場所に、約5000本のウメを見ることができる場所が豊岡梅園。この梅園は、観梅が目的ではなく梅酒用のウメの生産することを目的に、昭和42年に植樹されたもの。そのため、栽培されている品種も梅酒に適するとされる品種である「南高」、「古城改良内田」などの白梅を中心とするものが多い。ウメの花が満開時には、その見事なウメを見ようと遠方からも訪れる人が増えたことから、時期を限って広く一般に公開するようになった。梅園では、梅干や梅ジャム、梅羊羹などの特産品をはじめ、梅エキスの入ったアイスクリームなど販売されている。また、観梅の時期には売店で、甘酒、自家製梅干しの入ったおにぎり、自家製の梅ジャムパン等も販売される。ウメの花を愛でながら、ウメ本来の美味しさを再発見するのもオススメの楽しみ方のひとつである。ちなみに、大人の入場券には、梅干の引換券付きになっているので試食品のお土産をもらうことができるのも嬉しい。
 裾野市梅の里(静岡県)  裾野市梅の里は、ヘルシーパーク裾野に隣接するウメの名称。里内には大小あわせて700本の紅白のウメと、200本のサクラの木がある。里内の入口付近のパノラマロード沿いには、春はナノハナやポピー、秋はコスモスなど季節の草花が植えられている。ペットの入園も可能だが、リードは必須。毎年3月のウメの見頃の時期には、『富士山梅まつり』が開催され、ユーモアなイベント「梅の種飛ばし大会」や農産物等の販売などが行われる。また、隣接するヘルシーパーク裾野は、温泉やバーデプール、レストランなど、バラエティー豊かな様々な施設があるので観梅の帰りに立ち寄るのもよい。秋のコスモスが咲き誇る季節には、ヘルシーパーク入口付近にある遊花の里で『コスモスまつり』が開催され、豚汁の無料配布や地場野菜即売コーナー、ステージイベントなどもある。
 大仁梅林(静岡県)  80種類約600本のウメが植えられている大仁神社の敷地内にある梅林。1月上旬から早咲きのウメが咲き始め、3月上旬まで楽しめる。ウメが咲きそろう2月中旬には『おおひと梅まつり』が開催される。まつりでは例年、甘酒のサービス、野点、俳句大会、写生コンクール、雅楽の演奏、こども創作能、大正琴等の様々な催事が行われ多くの来場者で賑わいを見せる。ちなみに、大仁神社は古くは山王社山王宮の名で知られ日吉大社(滋賀県大津市坂本)の分霊を神仏の来臨を請う勧請(かんじょう)したのが始まりだとされている。そのご利益は、開運、福徳、治水、酒造。火災で再建され明治時代に、神仏分離令が行われたことにより大山咋命神社に改称、その後、現在の社号である大仁神社となる。大山咋命が相撲の神でもあったことから例祭では相撲が奉納される。
 伊豆アニマルキングダム(静岡県)  猛獣や珍しい動物に間近で出会えるアニマルゾーン、乗り物が楽しめるプレイゾーン、パターゴルフなどができるスポーツゾーンの3つのゾーンがる動物園が伊豆アニマルキングダム。アニマルゾーンの奥には約30種約1000本のウメが楽しめる梅園がある。品種の「白加賀」、「豊後」、「黒田」などがあり、2月上旬の花咲く季節になると白、紅色などの色鮮やかなウメが甘い香りを漂わせる。なかには、樹齢50年~60年のウメの古木もある。ウメの満開になる頃には『梅祭り』が開催される。園内の動物園は趣向を凝らした展示が行われている。野生に近い感覚で自由に行動している動物たちの群れを、間近に見ることもできサバンナ気分を満喫できる。また、珍しい動物たちに触れ合うこともできる場もある。歩き疲れたら、伊豆稲取温泉に足を伸ばすのもいいだろう。
 県営 大高緑地(愛知県)  豊田市が管理している梅林公園。広さ6万2800平方mの広大な公園内には、約550本のウメの木がある。主な品種は「寒紅梅」、「枝垂白梅」で2月中旬から咲き始め、2月下旬~3月上旬に見頃になる。園内のウメは種類ごとに植えられ、芝生広場側には寒紅梅が多いので少し開花時期が早く、果実は最高級品とされる「南高梅」が多いエリアは少し開花が遅いのでやや長い時期ウメを楽しむことができる。見頃の時期には「平芝公園梅まつり」も開催され、おしるこの無料サービスをはじめ、五平餅、みたらし団子などの販売も行われ、大勢の人で賑わう場所になる。園内には展望の丘などもあり、その名の通り市街地を見渡すことができる。休日に訪れてウメを楽しむに良い場所だとされる。
 名古屋城(愛知県)  慶長15年(1610)に、徳川家康の天下普請で築城されたのが名古屋城には、2カ所の梅林を中心に約100本のウメの木がある。城内で見ることができるウメの品種は、「長束(なつか)」、「月影 」、「月の桂」 、「道知辺」 、「難波紅」、「御深井丸」 、「八重唐梅 (やえとうばい)」、 「南高」、 「豊後」 、「御幸」、「思いの儘(おもいのまま)」など約13種類のウメがあり、薄紅色・紅色、絞りなどの花を咲かせる。ウメの見ごろは、例年2月下旬~3月上旬。もちろん、城内にはウメだけでなく、アヤメ、ドウダンツツジ、シダレザクラ、シランなど季節の花を楽しむこともできる。ちなみに、この名古屋城は天守閣と優美な御殿が並ぶ城郭建築スタイルであることから1930年(昭和5年)に国宝に指定されたが、1945年(昭和20年)5月の空襲により天守閣、本丸御殿ともに焼失。戦後の復興で1959年(昭和34年)に天守閣は再建された。
 不老園(山梨県)  甲府市の東部、甲府盆地北側山麓に位置し、広さは約5万平方mの梅園。園内には20数種約3,200本のウメが植えられている。この梅園は、明治30年、甲府市内の呉服商、七代目奥村正右衛門が別荘として開園したもので、正右衛門が全国を行脚し、、特に九州地方から紅梅、小梅、夫婦梅、ブンゴ梅などを持ち帰って植え付け、同時に桜、牡丹、南天などを植栽するなど庭造りに専念したという。毎年2月上旬から3月下旬の開花期間のみ公開される梅園であり、『甲斐路の春は不老園から始まる』、と言われるほど親しまれている。また、開園期間中にはウメの盆栽展示販売や、甘酒、おでん等の売店が園内に設けられる。
 熱海梅園(静岡県)  日本一の早咲きで知られ明治19年に開園した熱海梅園は、毎年「梅便り」の先陣としてニュース番組にも登場する。温暖の地にあること、“八重野梅” や“冬至”をはじめ早咲きの品種が多いことなどがその理由。一方で遅咲きの品種もあり、 長期に渡って花見が楽しめる。園内のウメは、樹齢100年を越える梅の古木を含め、60品種457本の梅が咲き誇り 早咲き、中咲き、遅咲きと、順番に開花していくので、 まつり期間中は梅が楽しめる。温泉地だけあって常に賑わうので、ゆっくり観賞するには平日がおすすめ。また、梅まつり期間のみ運営する足湯もあり、7~8人が座れるスペースで屋根がついた施設だが、園内を歩いた後には、休むにはおススメでもある。
 修善寺梅林(静岡県)  修善寺温泉の北側に位置する修善寺自然公園の中にある修善寺梅林は、樹齢100年を越える老木から若木を合わせ約20種1000本の紅白黄梅が植えら、小高い丘稜地いっぱいに梅の花が咲き乱れれている。梅林内は東梅林と西梅林の2つに分かれており、晴れた日には東梅林の高台から富士山を眺めることもできる。園内には茶室「双皎山荘」では野点が楽しめ、岡本綺堂の『修善寺物語』の記念碑を始め6本の文学碑もある。、毎年、開催している『梅まつり』は2月初旬から3月中旬まで行われ、土産店や飲食店が出店、たき火で焼いた『鮎の塩焼き』が人気を集めている。
   
   
 荒山公園(大阪府)  多治速比売神社の敷地の一部を取得して造られた、総面積17ヘクタールの総合公園。ウメは、総面積約2.7万㎡に植えられ50品種、約1,400本の白梅や紅梅などを観ることができる。昭和59年から昭和60年にかけて植栽された梅林には、代表的な「白加賀」、「青軸」の他に、「小梅 」、「紅千鳥」 、「幾夜寝覚」、「珊瑚」 、「紅鶴」 、「浮牡丹」、「摩耶」 、「鴬宿」 、「白滝枝垂れ」など各種の品種があるので2月中旬から3月上旬までの長い期間でウメを観ることができる。もちろんウメ以外にも、ロウバイ、サンシュユ、サクラ、ハスなどの植物が園内にあり1年中季節を問わず花を楽しむことができる。ちなみに、この荒山公園にウメが多いのは、菅原道真公ゆかりの場所でもあるからなのだとか。ペットとの入園も可能だが、必ずリードを付け、マナーを守ることが大切と言える。
 万博記念公園(大阪府)  万博公園内には、5500㎡の敷地の自然文化園があり花の名所としても知られる。この自然文化園内には、日本庭園の梅林と、珍しい品種も見ることができる梅林、合せて2ヶ所の梅林があり合計143品種約680本のウメに出会える。また、万博記念公園は、世界一のウメ品種を誇る梅林を目指し、毎年新しい品種のウメを収集している。そのため、「桃山」、「月の光」、「朱鷺の舞」、「黄金梅」、「邦彦紅」、「茶筅」といった珍しいウメにも出会うことができる。見頃の時期には、毎年恒例の『万博記念公園梅まつり』を開催。また梅林で採れたウメの実も、実る時期には販売されている。ちなみに、ウメの原産地は中国の長江中流、湖北省の山岳部。中国では、3000年以上前からすでにウメは薬用として用いられ、日本には青梅を薫製・乾燥した「烏梅(うばい)」という形で伝えられたという。
 道明寺天満宮(大阪府)  道明寺天満宮は、学問の神として知られている菅原道真公が奉られている。そのため、境内にある梅園には、菅原道真公とゆかりが深い80種800本のウメを観ることができる。参拝者の目の高さで梅を観賞できるように、梅の剪定を何度か行われているので美しいウメをじっくり楽しめる。主な品種は、「常成梅」、「寒紅梅」、「枝垂梅」などがあり、いずれも2~3月には見事に咲き誇る。例年、ウメの花の盛りの時期には『梅まつり』も開催され、奉納行事として野点茶会が行われるほか、盆梅展などのイベントもある。また、2月25日には梅花祭もあり多くの人が集う場になっている。また、寺とは道路を隔てて隣接している宝物館には、道真公の遺品である青白磁円硯などの国宝6点を含む、数多くの社宝が納められている。梅園は、そのみごとさから「大阪みどりの百選」に選ばれている。
 枚岡神社(大阪府)  枚岡神社のウメは、明治に入り社寺改革による神仏分離で廃寺となってしまった神護寺、元古庵 平岡寺、法連庵、来迎寺、真堂寺などがあった場所にウメの木が少しずつ植えられ、現在の梅林になったとされている。春を感じる2月中頃~3月中頃にかけ、紅白のウメ30種500本が咲き周囲に梅香を漂わせる。梅林は、献茶式や芸能奉納、境内整備等神社に関わる全般にわたり協力している崇敬団体「神苑保勝会」が行い、梅林の維持運営や管理が行われている。また、境内の手水所には、青銅製神鹿となっている。参拝前には、この手水所で手と口を清め、さらに行き合い橋渡ることで石製の神鹿と左側ヤマモモの木が邪気を払うとされている。見頃の時期には『枚岡神社梅花祭』などのイベントもある。また、枚岡梅林は平成13年(2001)に「かおり風景百選」にも指定されている。
 金熊寺梅林(大阪)  泉南市の山間部、東信達地区にある金熊寺は、古くからウメの名所として親しまれている場所である。「大阪みどりの百選」に選ばれるほどの境内の梅林は見事。なかでも、梅林の隣地の盆梅庭園(有料)は、梅林とはちがったウメの良さを知ることができる。ちなみに、金熊寺では約270年前よりウメが栽培され、現在約2000本のウメを観ることができる。そのルーツは江戸時代初期(1647年)に、時の信達神社神主矢野氏が「この地に梅樹を植えると神領益々隆盛となる」のお告げから、矢野氏一族と土地の人々の手によって栽培が始まったとされる。1898年に印刷された泉州金熊寺梅渓全図では、根来街道に沿って六尾から桜地蔵付近まで梅林が続いていることがわかる。例年の見頃は2月中頃~3月中頃である。また、金熊寺の梅干しは肉厚で種が小さく良質であり、梅酒は、適度な甘みがあり上品だとされて人気が高い。
 大阪城梅林(大阪府)  大阪の中央に位置する大阪城公園は、総面積105.6haの広大な公園。天守閣内には貴重な歴史資料、美術品などが展示されている。大阪城二の丸東部分にある約1.7ヘクタールの梅林は、大阪府立北野高校の卒業生(六稜同窓会)が開校100周年事業として、22品種、880本を大阪市に寄付した事で、昭和49年3月に開園。現在では92種1,150本の梅があり、梅林を一望できる城址の高台からは大阪ビジネスパークの高層ビル群を背景に、鮮やかに紅梅、白梅のコンタラストが美しい。
 須磨浦山上遊園(兵庫県)  源平一ノ谷合戦の戦場として知られる須磨一の谷、鉢伏山、旗振山にかけて広がる山上公園が須磨浦山上遊園。関西ではウメとサクラの名所として知られている場所。須磨浦山上遊園には、ロープウェイ、カーレーター、観光リフトなどを乗り継いで行くことができる。園にある梅林は、早咲きの「寒紅梅」、「白加賀」、「淋州」、「しだれ梅」、遅咲きの「麻耶紅梅」など様々な品種合わせて約800本がある。山上には回転展望閣や、ふんすいランドもありそこから望む大阪湾、関西空港、神戸空港、明石海峡大橋、播磨灘は壮大なパノラマは絶景のビューポイントである。ウメが咲き誇る時期には『須磨浦山上遊園梅まつり』が行われ甘酒などのプレゼントイベントも開催される。また、須磨には須磨離宮公園、綱敷天満宮などの名所があるので立ち寄るのもいいだろう。
 石ケ谷公園(兵庫県)  明石市の北西部標高約90mの丘陵地にある石ケ谷公園。ブドウ畑などが広がる田園風景を見渡すことができる場所。約1600本の白梅、紅梅が咲く梅園は、2月下旬から3月下旬に見ごろ。観梅の季節には多くの観光客が訪れる場所となる。また、ウメは花が終わり、実が付く頃になると『梅実摘み取り体験イベント』が開催される(事前申し込みが必要)。その他約16haの敷地の園内には、恐竜を模した大型遊具、乳牛や馬などの放牧場、体育館、乗馬クラブ、多目的グランド、フィールドアスレチックなどもあるカルチャーパークとして市民に親しまれている。梅園の他に、園内には四季折々の花々がありなかでもハーブガーデンは、ラベンダーが咲き乱れる場所としても有名である。
 中山寺(兵庫県)  中山寺は、通称「中山さん」と呼ばれる地元に愛される寺のひとつである。聖徳太子が創建したと伝えられ、西国三十三所第24番札所でもある。境内の中山観音公園には、約1000本の梅林があり「豊後」、「摩耶紅梅」、「千鳥紅梅」、「鹿児島紅梅」、「白加賀」、「玉梅」などの品種が植えられている。この梅園のウメは、観音様に見守られてきた育ったウメとしてその実を梅シロップ(梅みつ)や中山寺の山号の紫雲山にちなんだ梅酒「中山観音・紫雲(しうん)」として本堂の前で限定販売される。ちなみに、この中山寺の「鐘の緒」は出産の無事安泰を祈る霊跡として深く信仰され、本尊の十一面観音(重要文化財)は安産の観音様として知られているとこから毎月、戌(いぬ)の日には、犬は安産といわれることから、妊婦が妊娠五か月目のこの日に帯祝いをする習慣があり、安産祈願や腹帯を授かりに来る人で賑わう寺である。
 世界の梅公園(兵庫県)  平成5年に開園した御津自然観察公園は、別名「世界の梅公園」の名で親しまれている場所である。園内には、日本、中国、台湾、韓国などアジア諸国を中心に世界各国のウメ約315品種1,250本が植えられている。なかでも、ウメのルーツとされる「早小宮粉」、「凝馨」、「淡粉梅」、「大羽」、「単軍宮粉」などの中国のウメも見ることができる。園内には、瀬戸内海が一望でき、天気の良い日には、西は赤穂御崎から四国、小豆島、家島群島までを見下ろすこともできる中国風の展望施設「唐梅閣」、梅資料館「尋梅館」、休憩施設の「来鶴軒」などの建物が点在し、場所によっては異国情緒を味わうことができる。毎年2月には『みつ梅まつり』が開催される。周辺には、綾部山梅林などもあるので立ち寄るのもいいだろう。また、御津自然観察公園がある室津は1300年の歴史を持つ港町で、ノスタルジックな町並みを感じることもできる場所でもある。
 綾部山梅林(兵庫県)  綾部山広陵の梅林は24haと広大。ひと目で二万本のウメをみることができる場所として、西日本一ともされている。例年2月から咲き始めるウメは、2月中頃に五分咲き 2月下旬~3月上旬となる。場所によっては、ウメの花のピンクと海の青が対照的に映える美しい光景を目にすることができるのは、日本全国の中でも綾部山梅林だけだとも言われている。梅林は兵庫県の南西部、西播磨の最南端にあるので、天気の良い日は眼下に播磨工業地帯、国立公園新舞子浜の海岸、瀬戸内の家島群島、小豆島、淡路島等さらに遠くに四国を望むことができる。また、梅林内の山の中腹には見晴らし台もある。ナノハナの季節には、丘陵の下の約13haの菜の花畑が黄色く染まりウメとのコラボも楽しむことができる。観梅期間中は梅林名物の梅弁当をはじめ、梅干、梅ジャム、梅ジュース、梅ワインなどを婦人部食堂で購入することもできる。その他、梅林には多くの古墳もある。
 賀名生梅林(奈良県)  2月下旬~3月下旬、北曽木の丘陵を麓から中腹にかけて60万平方m 、2万本のウメを見ることができるのが賀名生梅林。その歴史は、700年前の南北朝時代の公家たちが歌に詠んでいることから知ることができる。さらに、明治10年頃から果実の収穫を目的に栽培が拡大した。そして大正12年に東宮殿下の御成婚記念として5千本の苗が植えられるなどして広大になったとされている。梅林のウメは純白や淡い紅色が多く丹生川の支流に南朝のロマンを感じることができる。満開のシーズンには、ウメの花が雲海のようになり、ほのかな香りが、山々を包み込む。近くには、榮山寺、金剛寺、櫻井寺、御霊神社などの歴史を感じさせてくれる寺や新町通りの古い街並みがあるので帰りに立ち寄るのもいい。
 広橋梅林(奈良県)  2月下旬~3月下旬にかけウメの品種の「豊後梅」、「見驚梅」、「玉英」、「寒紅梅」、「白加賀」、「南高梅」などの白、紅、淡桃色、一重咲き、八重咲きなど色とりどりのウメの花を見ることができるのが広橋梅林。約25ha、5,000本のウメがあるとされる梅林の展望デッキからは、金剛葛城両山や大和平野を見渡すこともできる。散策道が整備されているので、家族でのハイキングにも最適。ウメの花が咲き誇る時期には『梅の里山まつり』が開催され、スタンプラリー、梅の種とばし大会、温かい茶粥や甘酒のサービス、地元特産物が買える青空市など盛りだくさんなイベントを楽しむことができる。また、イベント当日は下市口駅から梅林までの無料シャトルバスも出る。月ヶ瀬、賀名生とならぶ奈良県三大梅林のひとつでもある。
 月ヶ瀬梅渓(奈良県)  古くから関西では有名な梅林で、大正11年に日本政府が最初に指定した名勝の一つでもある。周辺は名張川をはさんで両岸に梅林が広がり、V字渓谷と梅林が渓谷沿いに広がる様から「梅渓」と呼ばれる。この梅林は、1205(元久2)年に菅原道真を尾山の産土神として、真福寺境内に祭祀して天神社と呼び、その神霊を慰める意味で道真の好んだ梅を植栽したことがはじまりと言われる。また、月ヶ瀬で一番の梅の古木として文化財に指定されている「桃仙の梅」は樹齢600年と言われる。周辺には約1万3000本の梅が栽培されている。
 田辺梅林(和歌山県)  梅の産地・田辺市を代表する梅林が紀州石神田辺梅林。その広大さは「一目30万本」とされている。梅林は標高約300mにあるので、そこからすり鉢状に見える梅畑と里山の風景を見ることができ、まさに天空の梅林である。さらに、遊歩道で標高約400mの場所にある大蛇峰展望台まで登れば、空が澄み渡る日には太平洋を遠景その一帯を見渡せ、その雄大な景色に感動するほど。この梅林で見ることができるウメの品種は「南高梅」、「皆平梅」、「古城梅」、「紅梅」、「白梅」などでウメが見頃の時期には、『祝梅祭』や『石神市』といったイベントも行われる。また、近くには紀州天満宮あるので足を伸ばしてみるのもいい。
 岩代大梅林(和歌山県)  約30haの広大な敷地に約2万本のウメが咲く場所として知られているのが岩代大梅林である。平成6年(1994)から地元の青年たちが中心になりウメの植栽が行われたとされている。今では、地元の人や観光客から広大な梅林を埋め尽くすウメの花は、白い絨毯を敷き詰めたように見えると言われている。毎年1月下旬頃より梅林が開園し、観梅シーズンを迎える。ウメの満開期には『夜梅祭』も開催され、週末に日没~20:30頃まで、梅林がライトアップされる他、期間中の土曜、日曜、祭日には、ゆるキャラやアーティストのステージイベントをはじめ、梅の種飛ばし大会、獅子舞、よさこいなど色々な催しが開催される。ちなみに、この梅林で多く見ることができるウメの品種は「南高梅」、「古城外」である。梅林は、一般の散策コースの他に車イスの方やお年寄りのためのマイカーコースもある。
 南部梅林(和歌山県)  平成16年、南部町と南部川村が合併して誕生したみなべ町は、和歌山県の中央部に位置し、黒潮の海に面した気候温暖な町は梅の生産高が1500トンと日本一を誇り、約100万本の梅が栽培されている。毎年2月上 旬になると晩稲の香雲丘から見渡す眺めは、「一目百万、香り十里」と称され、名実ともに日本一の梅林。 白いウメの花が巨大なじゅうたんを敷きつめたスケ-ルで圧巻だが、実を採るのが目的なので古城、南高梅が主体の白梅がのみが植えられている。また、近くには「岩代大梅林」があり、30haの広大な梅林に約2万本の梅の木が栽培されており、見頃の時期には多彩なイベントも開催され、多くの観光客でにぎわう。
 彦根城(滋賀県・彦根市)  彦根城の梅林は、かつては公儀御用米の米蔵のあった場所。紅梅、白梅などが約450本植えられ、例年3月中旬から下旬にかけて見頃を迎える。城内には親善都市・水戸市から贈られた「しだれ梅」もある。ちなみに、彦根城は、緑の小高い山に、三層白亜の天守を頂き、二重の堀に囲まれた城郭は昔のままの面影を残している。ウメが咲く時期には、歴史絵巻を肌で感じることができる場所として多くの観光客が訪れる。また、彦根城博物館には、舞をまう女役に用いる能に特有の装束、紫地花籠に槍梅文(やりうめもん)様の長絹(ちょうけん)が残されており、背と袖には、柳と桜を活けた花籠と、裾からは槍梅で曲線と直線の対比 が面白く描かれている。ウメを楽しんだあとに立ち寄るのもよい。
   
   
 河原城 中央公園(鳥取県)  河原城周辺にあるのが河原中央公園は別名・梅園公園と呼ばれている。約800本のウメの木があり、梅林として整備され、品種としては「赤黒田」、「白加賀」、「豊後」、「紅梅」、「紅千鳥」などのウメを見ることができる。ちなみに、河原城の正式名所は「お城山展望台 河原城」で、このお城山にはかつて戦国時代の出城砦の丸山城があった場所。城内は、町の魅力を紹介するオモシロ情報館になっている。4階にはパノラマ展望台があり、ウメの季節をはじめ四季折々の美しい風景を楽しむことができる。また、中央公園のウメの実を利用し「お城育ちシリーズ」としてジェラート・シャーベットが販売されている。味はバニラジェラートに梅干しを練り込んだ梅干ジェラート、梅酒をシャーベットにした梅酒シャーベット(ノンアルコール)、梅ピューレのジェラートの3種類あり。ウメの花を愛でながら味わうのもいい
 野花梅渓(鳥取県)  東郷湖、日本海を望む景観を望むことができる美しい梅林が野花梅渓。約2,000本のウメの木が3月上旬~下旬頃まで、野花豊後が特徴あるピンク色の美しい花を咲かせる。品種名の野花豊後は、鳥取県湯梨浜町野花の果樹園で、昭和15~16年の頃に発見されたことから命名。開花期がやや遅いため、結実が安定、豊後系の品種の中でも高品質の実を付けるのが特徴。ウメの花が美しく咲く季節には、『梅渓散策ツアー(有料)』が実施される。隣接する中国庭園 燕趙園の入園などがあるプランもある。実施時期などの詳細は、湯梨浜町観光協会へ。ちなみにこのツアーには東郷湖を望む「望湖台梅林」コース、東郷湖・日本海を望む「眺湖梅林」コース、梅林と山が水墨画のような「棚霞梅林」コースの3つのコースがある。
 三隅梅林公園(島根県)  三隅梅林公園は、入学や結婚などの記念として、町民らがウメの木を植樹して作られた梅林公園。品種は「豊後」、「青軸」、「鴬宿」など7種あり、1018本のウメを見ることができ、県内でも有数の観梅の名所になっている。見頃は毎年2月中旬~3月中旬で、紅、桃、白の美しいウメの花が美しく咲き乱れ、冬の終わりと春を告げるように開花する。ウメが実る収穫期には、園内では有料で『梅狩り』イベントが行われ、取ったウメを自宅に持ち帰えり梅干や梅酒に加工して楽しむことができる。園内にはウメだけでなく多くの植物があり、とくに5月のツツジは美しい。また、三隅梅林公園がある浜田市は5市町村が合併でひとつになったことから風土と食文化への想いを「五地想(ごちそう)」の言葉に込めて、食の魅力あふれるまちづくりを推進しているので観梅の帰りには食巡りをするのも楽しそう。郷土料理には、波打ち際の岩に張り 付いている貝の炊き込みご飯の「ぼべ飯」や山菜ごはんがある。
 山麓窯(岡山県)  山麓窯は、備前焼の窯元のひとつで窯の見学や土ひねりができる施設。ギャラリーもあり、人間国宝や若手作家、新進気鋭の作家などの作品を展示・販売が行われている場所である。ウメは、24,000㎡の敷地内に品種として「豊後紅梅」、「白玉梅」、「里見梅」など11品種約1000本がある。ウメの開花時期には『梅まつり』も開催される。まつりでは、屋台の出店や植木市などのイベントも行われる。また、園内で収穫されるウメは梅契りをして、焼酎漬け、梅ジュース、梅味噌ドレシングなどに加工されている。山麓窯のレストランでは、かつおや干し椎茸、昆布、生姜、ニンニクをベースに 旬の野菜10種類以上を煮込み、チャツネの代わりに桃のジャムを入れたこだわりのカレーを備前焼の器で頂く備前カレーもある。観梅の帰りに立ち寄るのもいい。
 梅の里公園(岡山県)  梅の里公園は、約40,000平方mの園内に品種としては「紅梅」、「鶯宿」、「甲州小梅」、「玉英」、「南高」、「白加賀」、「鹿児島紅梅」など14品種2000本のウメを見ることができる広大な公園。開花時期には、山頂に続く遊歩道は紅梅が空を埋め尽くすように咲き乱れ、幻想的な雰囲気に包まれる。ウメの開花時期に合わせ『梅の里梅まつり』も開催され、梅の種飛ばし大会、各種演芸、バンド演奏、もち投げなど様々なイベントを楽しむこともできる。また、津山市マンガ大賞にもノミネートされた現代風ハンター暮らしが描かれた人気エッセイ漫画『山賊ダイアリー(作・岡本健太郎)』の舞台にもなっている。その景色は溜息がでるほど美しいとされる横野渓谷などへも観梅の帰りに足を伸ばすのもいい。
 岡山後楽園(岡山県)  岡山後楽園は、総面積約14万4000㎡(約4万坪)の回遊式庭園。その広さは東京ドーム約3倍。紅梅白梅合わせて約100本のウメは、スイセンやツバキの花と一緒に楽しめる。また、ウメの開花時期には、飼育されている国指定の特別天然記念物タンチョウを園内に放し、ウメの花とともに写真が撮れる。タンチョウは1月~4月にかけ頭の赤色が濃く、羽も鮮やかになるので観梅の趣をさらに高めてくれる。ちなみに、この岡山後楽園は、藩主の安らぎの場として約300年前に岡山藩2代藩主池田綱政が造った庭園で、金沢の兼六園、水戸の偕楽園と共に日本三名園」として江戸時代の面影を伝えている。また、岡山後楽園では1月の初春祭、2月の芝焼き、3月の開園記念日、5月の茶つみ祭、7月の観蓮節、8月の幻想庭園、9月の名月観賞会、10月の松の菰巻き、10月~11月の菊花大会、11月の幻想庭園など季節に合わせて様々なイベントも行われる。
 満汐梅林(広島県)  平成20年にオープンした満汐梅林は、県内唯一の観光梅林。約面積20000㎡の敷地内には、品種として「南高梅」、「紅梅」等約15品種1000本のウメを見ることができる。園内のウメは、無農薬、無化学肥料の低樹高自然栽培が行われ、3月には梅花見、6月には梅もぎを楽しむことができる。ウメの花が美しく咲き揃う毎年2月中旬より3月中旬は『花見まつり』が開催され、クイズ形式のウォークラリー、短歌や俳句やフォトコンテスト、彼岸慰霊祭、ひな祭などの数々イベントを開催される。もちろん、梅うどん、ぜんざい等の軽食も販売される。まつり時期は、開花状況により異なるため、満汐梅林ホームページを参照。また、6月初旬から6月末日までは『梅もぎまつり』が行われ、園内のウメを有料で持ち帰ることができる。
 防府天満宮(山口県)  ウメの花が咲き誇る2月中旬~3月上旬には『梅まつり』が開催され約16種類1100本のウメを見ることができる。まつり期間中は、小学校1年生から6年生の子どもたちによる神楽舞「紅わらべ」が稚児舞として奉納される他、人形感謝祭、境内で採れたウメの実も含め、山口県内で生産された酒造りに使用されたウメ(あがりウメ)を防府天満宮で、お祓い奉製した出世梅の配布や甘酒接待が行われる。ちなみに、防府天満宮は学問の神様、菅原道真公を始め公の御祖先である天穂日命(あめのほひのみこと)、武夷鳥命(たけひなどりのみこと)、野見宿禰(のみのすくね)の四柱が奉られている。学力向上、歴史館前にあるLOVE神社の碑には恋愛成就のご利益があるとされている。
 美郷の梅 (徳島県)  徳島県吉野川市の中心部にある美郷地区は、2008年には全国で初めて梅酒特区に認定され、県下有数のウメの産地として知られる土地。周辺は国営パイロット事業によって造成された梅園を中心に、約60haの土地に約16000本のウメの木が広がる。満開時期の梅花は見事で、美郷地区には花の香りが漂います。毎年2月中旬~3月下旬には「美郷梅の花まつり」を開催。「梅の花見ウォーク」などのイベントも天野梅園や西梅園で開催される。また、5つの梅酒蔵が美郷の梅をつかって、個性豊かな梅酒づくりに取り組み、毎年11月の最終土・日曜に行われている「梅酒まつり」では、酒蔵をシャトルバスで巡りながら梅酒が楽しめる。
 阿川梅の里(徳島県)  徳島県の北東部、吉野川の南側に並行して流れる鮎喰川上流域に位置する町が神山町。徳島県内には梅林はいくつかあるが、県下最大級の規模を誇るのが「阿川梅の里」。約30ヘクタールの敷地には約1万6000本のウメが咲き誇り、山里がピンク色に染まるほど。特に、神木・東代次地区は傾斜地に咲き誇り、絶好の景観を見せてくれる。毎年2月下旬から3月中旬にかけて物産販売などが行われる「阿川梅の里まつり」を開催。期間中の日曜日には、もち投げ、獅子舞、健康ウォーク、梅干し種とばし大会などユニークなイベントも開催される。まつりのオープニング行事では、地元の伝統芸能で子供達で構成される「傘踊り」や「獅子舞」も見られる。
 滝宮天満宮の梅 (香川県)  
 七折梅園 (愛媛県)  愛媛県にある砥部町の小高い山中にあるのが「七折梅園」。ウメの花の時期には、約30種、約1万6,000本のウメが山全体を覆うように彩る。ここで特産のウメの「七折小梅」は、栽培の歴史は1900年初頭に端を発し、品質の高さから「青いダイヤ」と呼ばれ、かなりの高値で取り引きされた時期もあったほど。現在でも様々な加工品の販売が精力的に行われている。毎年2月下旬から3月上旬に「七折梅まつり」が開かれ、多くの観光客で賑わう。このまつりは平成3年より、地元の人との交流と観光客の拡大を図るため、梅の開花時期にあわせてのイベントで、もちまき、梅のタネとばし大会、ビンゴゲームなどを開催している。
 土佐山嫁石の梅(高知県)  嫁石地区は、高知県の中心部で、高知市内の北側にある四国山地の囲まれている山村であり、かつては平家の落人伝説があった地域で、高知市の奥座敷でもある。渓谷を歩きながら行く梅園には、約1200本ものウメがあり、見頃になると白やピンクのさまざまな花が咲く。園内には散策道が整備され、ベンチ等も置かれているので、のんびりと梅観賞ができる。また、2月中旬から3月中旬まで「嫁石の梅まつり」を開催。この祭りは、地元有志により梅林を開放して花見会を催したところ好評であったことから、平成3年から梅生産組合が開催。露店の出店やイベント開催も含む大掛かりなものに成長。食事もできるように田舎寿司、ちらし寿司、山菜の天ぷらうどん、とんとんまんじゅうなども販売さしている。
   
   
 嘉麻市梅林公園(福岡県)  大法白馬山山麓にある安国寺の裏山にあることから、「筑前山田 安国寺梅林公園」とも呼ばれている。園内にる品種は、「鹿児島紅梅」、「豊後梅」、「南高梅」、「林州梅」、「信濃小梅」、「信濃大梅」、「鶯宿梅」などの約1000本のウメの木があり、2月下旬から3月中旬までの観梅期にはピンクのウメの花が頭上を染めるほどである。毎年、毎年3月の第1日曜日には『観梅会』のイベントが催され、お茶のサービスがある他、梅干し、梅もち、甘酒などが売店で販売も行われる。豪雨災害や台風などの自然災害の状況によっては、駐車施設等整備などの関係で立入が制限されている場所などもある。売店で販売されるこの梅林のウメを使った梅干しは、来園者によると超絶品だと言われている。
 小富士梅林(福岡県)  この梅林のウメは、飢饉をしのぐため江戸時代に植えられた1000本と、戦後に農家の収益のために植えられた2000本のウメがあり古木と新木が花の盛りの時期には約3000本が美しさを競いあう。梅林は、通称で小富士、筑紫富士、糸島富士と呼ばれる可也山(かやさん)の南の山麓に広がっていることから、小富士梅林と名付けられたとされる。斜面からは船越湾の海が一望できそのロケーションは素晴らしい。ウメの花の盛りの2月下旬~3月上旬には臨時駐車場もできるが、通常はウメの栽培場であるためマナーを守った観梅する心得も必要。見頃の時期には県内外からも多くの人手で賑わいを見せる。また、観梅の帰りには、糸島には20軒の農畜産物直売所と12件の農家レストランがあるので立ち寄れば、旬の味覚を楽しむこともできる。
 牛尾梅林(佐賀県)  佐賀県の中央部に位置する小城市。その平野の中に小高い山が牛尾山 。この山一帯には、約1万3千本にも及ぶウメが咲き誇る。見ごろの2月末にかけては、山肌の南西部一面を白いウメの花が覆い、甘い梅の香りが漂う。ウメは江戸時代末期から山の斜面に沿って果樹栽培がおこなわれ、小城の特産品のひとつとなっている。この山の山頂からは、眼下には佐賀平野、晴れると有明海の向こうに遠く雲仙も望むこともできる。また、山頂にある神社の牛尾神社は796年創建。源義経や弁慶が腰旗を奉納し、源頼朝が神領を寄進したといわれている。見頃の時期には、地元の梅生産者が中心となって「小城市三里牛尾梅まつり」を開催。地元の物産品を中心に梅の花や梅の加工品、農産物などを販売。またゲーム大会なども開催され、地元の人々でにぎわう。
 人吉梅園 (熊本県)  熊本県の最南端で、九州山地に囲まれた盆地に位置し、球磨川沿いの温泉などで知られる人吉市。人吉梅園は、肥薩線大畑駅近くの丘陵8ヘクタールに、もとは牛の放牧場や草刈場だった場にウメが4600本が植樹されている。梅園は大部分は傾斜地で白加賀、青軸、鶯宿など白梅が95%で、ところどころの紅梅が点在する。また見頃の期間には「人吉梅まつり」が開催され、メイン日の日曜日にはステージでの伝統芸能や野点が催されるほか、物産なども販売され、球磨焼酎や梅酒が振る舞われる。メインの開催日には、特設駐車場から梅園までの無料シャトルバスが運行される。
 おおくぼ台梅園 (大分県)  大分県北西部に位置する日田市は、周囲を山に囲まれた典型的な盆地。大山町では現在は町内のほとんどの農家でウメが栽培されており、町内には共同の梅酒工場もあるほど。昭和36年から「梅栗植えてハワイに行こう!」というユニークなキャッチフレーズで知られる、この運動は、後の九州に広った一村一品運動の原点としても知られている。町内にある大山の裾野に広がる梅林は「おおくぼ台梅園」で約6000本が植えら、東大山の「ふるや台梅園」は約3000本が咲き誇る。この2つの梅園で、2月中旬から3月中旬にかけて「日田おおやま梅まつり」を開催し、一般にも園内が開放される。まつり期間中には、各種ステージイベント、梅園ライトアップなどに、「ふるや台梅園」では各種アトラクションが開催。辺り一面ピンク色の絶景が見 られ、まさに桃源郷のような景色を楽しみながら、春の1日が楽しめる。
 太宰府天満宮(福岡県)  学問の神菅原道真を祭神として祀る天満宮の一つで天満宮の総本社。道真が学問に秀でていたことから学問の神様として崇敬を集め、今も大勢の受験生が参拝する。境内には、道真がこの地に左遷された時、京都からしたって飛んできたとされる伝説の梅の古木「飛梅(とびうめ)」があるほか、196種、約6000本のウメが期間をおいて咲き誇る。ウメの名所としても知られるだけあり、太宰府天満宮での御神酒は梅酒。参道には梅ヶ枝餅と呼ばれる餡入りの焼き餅を販売している店が並ぶ。また、毎年、ウメの花が咲く頃には巫女が「梅の使節」として各地を訪れて梅の盆栽を寄贈もしている。
   
大梅・中梅
南高梅(なんこううめ) 国内梅栽培の中心品種。1902年に和歌山県日高郡上南部村(現在のみなべ町)の高田貞楠が発見。1954年に和歌山県旧南部川村の「梅優良母樹調査選定委員会」で優良品種の1つに選抜。1965年に種苗名称登録。花は白の一重、果実重25~35g、陽光面があざやかに紅となる。果肉が厚くて柔らかく、さらに種が小さいため梅干しに最適である。自家不和合性のため受粉樹が必要。
豊後(ぶんご) 花は淡紅、白の一重、八重、果実重40~70g、耐寒性強。自家不和合性のため受粉樹が必要。また、雄性不稔性のため他品種の受粉樹には使えない。他の主要品種に比べ開花時期が遅いため受粉樹もその時期に合うものが必要。「豊後梅」の名は、豊後を親として品種改良された豊後系品種の総称としても用いられる。豊後系品種の中には自家和合性や稔性を持つものもある。
小粒南高(こつぶなんこう) 南高梅の小粒品種。花は白の一重、果実重25~30g。南高梅の受粉樹として使え、さらに実の品質は南高梅と同等で同時収穫・出荷が可能であるため受粉樹としての使い勝手がよく、南高梅の栽培園地に混植されることが多い。自家不和合性のため受粉樹が必要。
鴬宿(おうしゅく) 徳島県の主要品種、花は淡紅の一重、果実重25~40g。花梅の鴬宿とは異なる品種である。自家不和合性のため受粉樹が必要。
パープル南高(ぱーぷるなんこう) 南高梅の枝変わり。2002年に和歌山県田辺市稲成町の中田繁と同市上芳養の畑谷健次により発見。2012年8月に品種登録された。木の性質などは南高梅と同じだが、果実の表面が紅紫色で、梅酒や梅シロップに加工するとエキスがピンク色になる。自家不和合性のため受粉樹が必要。育成者権をJA紀南が保持しているため、苗木の供給はJA紀南管内に限られ、栽培にはJA紀南との契約が必要である。また、「パープル南高」の商標権もJA紀南が保持している。
古城梅(ごじろうめ) 別名「青いダイヤ」。大正時代後期、和歌山県田辺市長野の那須政右ヱ門により発見される。身が固く、梅酒や梅シロップなどに漬け込んだ際に身崩れしにくくエキスがよく出るため梅酒用として根強い需要がある。原木系と白加賀系の2種類の系統が栽培されている。いずれの系統も栽培が難しいため、近年は栽培面積は減少し続けている。
白加賀(しろかが) 俗称(しらかが)花は白の一重、果実重25~30g。雄性不稔性のため受粉樹が必要であり他品種の受粉樹には使えない。 
改良内田(かいりょううちだ) 病害虫に強く、樹勢も強い豊産性の品種。南高梅と相性がいいため受粉樹として用いられることが多い。生理落果が多い。自家不和合性のため受粉樹が必要。
加賀地蔵(かがじぞう) 白加賀と地蔵梅の交雑種。自家不和合性のため受粉樹が必要。また、雄性不稔性のため他品種の受粉樹には使えない。
地蔵梅(じぞううめ) 深根性で乾燥に強い品種。自家受粉する。
剣先(けんさき) 福井県の主要品種。梅酒用に適している。自家受粉する。
ミスなでしこ(みすなでしこ) 別名「紫宝梅」。南高梅とパープルクイーンの交雑種。果実の表面が紫色。パープル南高よりやや小粒。自家受粉する。
 NK14(えぬけーじゅうよん)  南高梅と剣先の交雑種。和歌山県果樹試験場で育成される。2009年品種登録。梅酒および梅干しに適する。自家受粉し豊産性である。南高梅よりやや小粒。苗木の供給は和歌山県内に限定されている。
 八郎(はちろう) 地蔵梅の自然交雑実生から選抜された品種。農研機構果樹研究所が育成。2000年品種登録。自家受粉し豊産性のため栽培しやすい。梅干しに適する。また開花時期が遅いため、古城梅の受粉樹にも相性が良い。
 橙高(とうこう)
 南高梅と地蔵梅の交雑種。和歌山県果樹試験場で育成される。2009年品種登録。完熟すると果肉がオレンジ色になる。βカロテンを多く含み、梅ジャムなどでの加工利用が模索されている。自家受粉する。苗木の供給は和歌山県内に限定されている。
 翠香(すいこう)  月世界と梅郷の交雑種。農研機構果樹研究所が育成。2009年品種登録。漬けた時の香りが強く、梅酒や梅シロップに適する。自家不和合性のため受粉樹が必要。
       
       
       
 小梅      
 竜峡小梅(りゅうきょうこうめ)  花は白の一重、果実重3~5g。核が小さく、果実は円形に近い。自家受粉する。長野県の選抜品種、信濃小梅1号の名称登録(第116号)名。
 甲州最小(こうしゅうさいしょう)  花は白の一重、果実重5~8g。自家受粉する。甲州の名が付いているが、発見地は山梨県ではなく奈良市。大正十四年に発表された。甲州は小梅であること(当時の山梨は小梅の産地として有名であった)、最小は最も小さいことを表している。
 白王(はくおう)  和歌山県田辺市で甲州系小梅から選抜された。梅干しやカリカリ梅に適する。南高梅の受粉樹としても相性が良い。自家受粉する。
 紅王(べにおう)  果実が熟すと黄色と紅に色づき見栄えが良い。日の丸弁当の梅干しなどに利用される。樹勢は弱い。自家不和合性のため受粉樹が必要。
 衣笠(きぬがさ)  果皮が固く、漬けても破れにくいため梅干しに適する。果頂部が尖っている。自家受粉する。
 パープルクィーン(ぱーぷるくいーん)  白王の枝変わり。和歌山県田辺市中三栖の廣畑治により発見される。1996年品種登録。果実全体が紫色に色づき、梅酒や梅シロップとして漬け込むとエキスがピンク色になる。自家受粉する。「パープルクィーン」の商標権をJA紀南が保持する。
 織姫(おりひめ)  花びらが白色で一重咲きの梅。小梅の仲間ですが、少し大きめです。白花で控えめな印象の梅です。
   
       
       
 花梅   
 スモモウメ李梅(すももうめ)   ニホンスモモとウメの自然種間雑種で、大実の果肉色が鮮明な赤色である。[14]
和歌山県日高郡南部町(現在のみなべ町)にて、大正13年から結実していたものが、昭和2年に発見された。静岡県浜松市内で李梅(りばい)と呼んで産地化に取り組んでいる。[15]自家不和合性のため受粉樹が必要。また、雄性不稔性のため他品種の受粉樹には使えない。
 露茜(つゆあかね)  ニホンスモモ「笠原巴旦杏」と養青梅の種間雑種。梅酒や梅シロップにすると紅色のエキスが出る。自家不和合性のため受粉樹が必要。受粉樹にはスモモは使えず、梅もしくはアンズの受粉樹が必要。
 紅の舞(べにのまい)  スモモ「筑波2号」と鶯宿の種間雑種。群馬県農業技術センターが1994年に育成。平成19年3月に品種登録。梅酒や梅シロップにすると紅色のエキスが出る。自家不和合性のため受粉樹が必要。
 美人梅(びじんうめ)   フランスで、赤葉のミロバランスモモと杏梅との交配により作られた品種。
葉、花、実が、紫紅の八重咲きで、果実重50~60g。-20℃にも耐える耐寒性がある。アメリカ、中国をへて、導入された。[16][17]
 楊貴妃(ようきひ)  花びらが薄紅色で八重咲きの梅。花も大きく花弁が波打っているため、豪華で華やかな印象です。優雅に舞う美女「楊貴妃」のように美しい梅です。
 小野小町(おののこまち)【品種名:通い小町】  花びらが薄紅色で一重咲きの梅。美しさと才能に溢れた彼女の元に通う男性も多かったとされる小野小町のように、ふくよかな魅力を秘めた女性らしい梅です。
 西王母(せいおうぼ)  花びらが薄紅色で一重咲きの梅。整った形の美しい梅です。中国の神話に登場する女神(仙女)が育てている桃の花に似た梅です。

   
       
花暦 
バラ科サクラ属 ウメはバラ科サクラ属の木になる実で、熟しても甘くならず強い酸味が特徴の果実です。主に梅酒や梅干しの材料などにされる事が多く、古くから親しまれてきた果物です。

中国が原産とされ、日本には平安時代に既に入ってきていたとされています。梅干しが重宝されるようになったのは鎌倉時代あたりからで、戦国武将にとっては今のような「おかず」ではなく、貴重な薬とされていたようです。
ふやし方   種まき 7~8月頃、熟した果実から種を取り出して種まきをします。

果実から種を取り出し、水で果肉を洗い流す
種をビニール袋に入れて密閉し、冷蔵庫で保管する
11~12月に種を取り出し、水洗いする
深さ15~20cmの育苗箱に赤玉土(小粒)を敷き、先端を下にして植え付ける
株間を5cmほど空け、10~15cmくらい土を被せる
種が発芽し、苗が十分に育ったら、鉢や地面に植え替える
 苗植え  12~3月頃が鉢植えと地植えの適期です。
 鉢植え  1. 7~8号の素焼き鉢にゴロ石を敷き、軽く土を入れた後、肥料を混ぜあわせる
2. 根についた土を軽く落としてから、苗を植え付ける
3. 土を被せて苗を安定させたら、水をたっぷりと与える
4. 明るい日陰で1週間ほど管理し、その後日向に移動させる


梅の木の植え替えの時期と方法は?

鉢に何年も植えっぱなしにしておくと、根がたくさんはり、根詰まりを起こしてしまいます。1~2年に1回、12~3月に、一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの手順は植え付け時と同様です。植え替える際、太い根や古い根は切り落としましょう。
  地植え  1. 幅・深さが苗よりも二回り大きい植え穴を掘る
2. 土に腐葉土と堆肥、油かすを混ぜこむ
3. 根元が土と同じ高さになるように苗を置いて植え付ける
4. 十分に土を被せて苗が倒れないように踏み固めて、水をたっぷりと与える
5. 苗がぐらつく場合は、支柱3本を3方向から斜めに立てかけ、苗と支柱を紐で結んで固定する