花暦 

檜扇 (ひおうぎ)(烏扇(からすおうぎ))


(黒いタネ:射干玉(ぬばたま))


ヒオウギ(葉っぱ)”扇”を広げたような姿。これが「檜扇(ひおうぎ)」の名前の由来。        

・文目(あやめ)科。



・鑑賞用として栽培される。・夏に、オレンジ色で斑点のある
 6弁花が咲く。・葉の並び方が、「檜扇」という扇子みたいなもの(ヒノキの薄い板をとじあわせた扇)に似ているところから。
・「桧扇」とも書く。

・タネは黒色で、「射干玉(ぬばたま)」または 「烏羽玉(うばたま)」という。
  (この射干玉の「射干」の音読みから名前がつけられたのが しゃが(著莪))

・別 「烏扇(からすおうぎ)」タネが黒いことから。(烏は黒い)


・「ぬばたまの  夜の更けゆけば 久木(ひさぎ)生(お)ふる 清き川原に 千鳥しば鳴く」   万葉集 山部赤人

 「ぬばたまの  夜さり来れば 巻向(まきむく)の 川音(かはと)高しも 嵐かも疾(と)き」 万葉集 柿本人麻呂
   
 「茜(あかね)さす  昼は物思(も)ひ ぬばたまの 夜はすがらに 哭(ね)にみし泣かゆ」   万葉集   

 ”ぬばたまの”は  黒に関連のある  「夜・夕・髪」などにかかる 枕詞(まくらことば)として用いられる。