花暦 
グラジオラス

・文目(あやめ)科。


・6月から8月頃にかけて開花。・長い穂先に、上から下までズラッと花を咲かせる。花は片側だけにつくものが多い。
・いろいろな種類があり切花としても栽培される。

・別名
 「唐菖蒲(とうしょうぶ)」。
   東洋にある菖蒲、
   というところから。
グラジオラスは、アフリカからヨーロッパ、アジア西部に300種ほどが知られている球根植物です。グラジオラスの球根は茎が肥大して養分をためられるようになったもので塊茎と呼ばれます。
グラジオラスは咲く時期によって春咲きと夏咲きに分けられます。ここで解説する春咲き系統は、カルディナリス種(Gladiolus cardinalis)、トリスティス種(G. tristis)、スカリィ種(G.scullyi)、カルネウス種(G. carneus)、オポシティフロールス種(G. oppositiflorus)などの、ケープ地方原産の野生種を交配してつくられたもので、3月から5月にかけて開花する春咲きです。また、近年見られる春咲き系統には、リリアセウス種(G. liliaceus)、インボルツス種(G. involutus)を交配したものもあるとされていますが、長年にわたって多くの野生種が交配に使われた結果、祖先種が不明になっています。
9月から10月に球根を植えつけると、冬までに葉が育つので、寒さで傷まないように霜よけをします。また、遅い10月から12月に植えつけると葉が出るのも遅くなるため、寒さによる傷みを避けられますが、花数は少なくなります。過湿を嫌うので、雨の当たらない軒下や、一段高く盛り土にした花壇に植えつけるか、あるいは鉢植えにして、雨に当てないように育てましょう。なお、酸性土を嫌うので、適量の苦土石灰を施し、土壌酸度を中和してから植えつけ、連作も避けてください。

グラジオラス(春咲き)の種類(原種、品種)


コルビリー系

Gladiolus × colvillei イギリスでカルディナリス種(G.cardinalis)とトリスティス種(G. tristis)を交配してつくられた古い系統。5月から6月に開花。

トリスティス系
トリスティス系
基本種のトリスティス種(G. tristis)とトリスティス種の変種(G. tristis var. concolor)が知られる。性質強健な原種で、多くの春咲き系統の交配親にされている。4月から5月咲き。


ナヌス系
矮性早咲き系統を総称してナヌス系と呼びます。下側になる花弁にひし形の斑紋があるのが特徴。4月から5月咲き。


グラジオラス・リリアセウス

Gladiolus liliaceus茶色系を中心として花色に変化が大きい原種。近年交配育種に利用されつつある。4月から5月咲き。
類(原種、園芸品種)夏咲き



‘トラベラ’

ラベンダーピンクのやさしい上品な花色。丈夫でつくりやすく、花つきのよい早生品種で、遅く植えても秋に花が楽しめる。


‘ツルーラブ’

丈夫でつくりやすい品種。花穂が長く、花が密につき、ボリュームがある。草丈も高い。やや晩生品種。

‘ツルーラブ’


‘ヘクター’

明るく鮮やかな朱赤の大輪品種。茎が堅くてしっかりしていて、つくりやすい丈夫な品種。


‘富士の雪’

クリームホワイトの大輪品種。花数が多く、草丈が高く、ボリューム感がある。


‘春の泉’

鮮明な赤色の大輪品種。花が一方向にかたよらず、四方に向かって咲く。


‘新日本’

淡いサーモンピンクで中心部に赤色が入るチャーミングな花。草丈はやや低め。