北朝鮮問題への対処に抜かりはないか

JBpress

北朝鮮の金正恩労働党委員長。国営朝鮮中央通信(KCNA)が公開(2017年12月21日撮影、同22日公開)。© AFP PHOTO / KCNA VIA KNS〔AFPBB News〕 北朝鮮の金正恩労働党委員長。国営朝鮮中央通信(KCNA)が公開(2017年12月21日撮影、同22日公開)。
 北朝鮮が盛んに金正恩朝鮮労働党委員長の動静を報道している。

 曰く、装輪式移動発射台(TEL)用タイヤ工場を視察して檄を飛ばした、革命聖地とされる白頭山に登頂して「国家核戦力完成の歴史的大業を輝かしく実現してきた激動の日々を感慨深く振り返った」、軍需工業大会で「世界最強の核強国、軍事強国としてさらに前進、飛躍するだろう」と宣言したなどである。

 米国東海岸まで届くとされる「火星15型」が北朝鮮に自信を持たせたのは確かであろう。度重なる安保理決議を無視し、また米軍の空母3隻が日本海に結集した圧力にも屈せず、ついに核搭載のICBMを入手する寸前まで至ったからに違いない。

 欧州も北朝鮮の核・ミサイルを脅威と見るようになり、世界中が米朝の非難の応酬や中露の行動を注視している。日本政府は独自制裁が「一定の効果を及ぼしている」と述べるが、すぐそこにある危機に抜かりはないだろうか。

 軍事的圧力について、日本は百年一日のごとく専守防衛からの逸脱は許されない、敵基地攻撃能力が必要ではないかなどの議論ばかりで、組織だった国民的対応策までには至っていない。

 平成30年度予算要求で航空機搭載巡航ミサイルや地上配備型のイージス・アショアの導入が決まったが、これらが実戦配備されるのは数年先であり、正しく「泥棒を見て縄を綯う」諺そのものである。

 多くの日本人は「平和」を堪能する一方で、戦争や危機について「考えない」「準備しない」ことが「平和」につながると思い込んできたから致し方ないが、政治の怠慢であることに違いはない。


トランプ大統領の首相への発言


 米国のドナルド・トランプ大統領は安倍晋三首相に2回ほど、日本上空を飛翔する北朝鮮の弾道ミサイルをなぜ撃ち落さないのかと聞いている(「週刊文春」2017年12月14日号)。

 最初は8月末に北海道上空を通過した後、「迎撃しないのか」と不満を伝えたと、首相側近の話として伝わっている。

 2回目は11月29日未明の発射の後の緊急電話会談で、首相が「北朝鮮はミサイル開発を執拗に追求し続けている」と語ったのに対し、大統領は「圧力をさらに強めていく必要がある」と語り、また「何で今回も迎撃しないんだ。サムライの国だろ」とまくし立てたという。

 首相は「集団的自衛権の範囲内で日本はやれることをやる」と応じたそうであるが、トランプは「よほど〝特攻″を仕かけたいのか、よく『お祖父さん(岸信介元首相)は神風特攻隊だったんだろ』と言ってくる」とも書いている。

 「よく」ということは、会談でしばしばそうした話が出るからであろう。その度に首相は、「それは父でね」と返しているそうである。

 「領空」は領土および領海の上空で、その領域上の空間において完全かつ排他的な主権を有する、また領海に認められる無害通航権は一般には認められないとブリタニカ国際大百科事典にある。

 ただ、上空の垂直的範囲については規定されていないが、人工衛星が飛び交う今日、領空は無限の上空に及ぶという説は否定され、一般的には人工衛星の最低軌道が領空の限界とされているという。

 なお、宇宙条約では宇宙空間に国家の領有権は認めないとなっている。

 弾道ミサイルは平和活動を定めた宇宙条約の適用外であろうし、そのために迎撃用のミサイル防御(BMD)システムなども開発されるわけである。また、無害通航権も認められないということから、一義的には領空通過の弾道ミサイル迎撃は可能ということで、それを踏まえたうえでのトランプ発言であろう。

 大統領が北朝鮮攻撃に前のめりになりそうな状況は2月のフロリダの別荘における日米会談中にあったといわれる。

 夕食会中に北朝鮮がミサイルを発射すると、「トランプ氏は本気で軍事行動に出ようとしました。しかし、首相は『まずい。事前に戦略を練らないと駄目だ』と必死に説得していました」と側近の話として書かれている。

 しかし、国際社会の猛反対――その中には特別な関係にある英国のテリーザ・メイ首相の忠言も含んでいるであろう――にもかかわらず、エルサレムをイスラエルの首都と認めたように、敢然と決断することが無きにしも非ずということを示した。

 日本の政界でも「フェーズが変わった」と語られるように、度重なる国連決議を破り続ける北朝鮮であり、核弾頭の小型化と再突入技術も近いうちに完成するとみられるからである。

 米民主党はトランプ氏が議会の承認なしに先制攻撃することを阻止する法案を提出したが、共和党が反対したし、

 東アジア情勢に影響力を持つとされるネルソン・リポート(10月21日付)は「政府高官たちが、プライベートあるいはオフレコで、『北朝鮮の核兵器の脅威が拡大し、米国が先制攻撃する可能性が高まってきたので、個人資産を韓国から移動させることが望ましい』と話している」と報じているという。


日米協力と言うけれど


 11月29日の北朝鮮のミサイル発射後、首相は「国際社会は団結して制裁措置を完全に履行していく必要がある。わが国はいかなる挑発行為にも屈することなく、圧力を最大限まで高めていく。強固な日米同盟の下、高度の警戒態勢を維持し、国民の命と平和な暮らしを守り抜いていく」(「産経新聞」11月30日付)と発言している。

 トランプ大統領と電話で意見交換した後も「日米で主導して国際社会と連携し、北朝鮮に対する圧力を最大限まで高めていく認識で一致した。日米同盟の下、北朝鮮に毅然と対応し、政策を変えさせるために力を尽くす」(同上)と発言。

 国家の安全はもとより大切であるが、国家の構成員である国民の生命が守られてこその国家である。日本にはすでに何十年にもわたって命の危険に晒されている拉致被害者が大勢いる。

 これまでは、国家の安全も拉致被害者の救出も米国依存できた。無法に拉致された日本人を取り返すのに、日本人ができない法体系でいいのか。

 今こそ日本の在り様を総括するため、議員たちは知恵を絞り、可能であれば非難決議や緊急立法など、どんどんやって関心をもっていることを示すことが大切ではないだろうか。

 拉致被害者には何の責任もない。すべては日本国家の責任である。横田早紀江さんの「めぐみへの手紙」(産経新聞随時掲載)を読むと目頭が熱くなってくる。

 すべての拉致家族の思いも同じであろう。なんでこんなに進まないのかと。わが子の帰りを一日千秋の思いで待ち続ける親たちも高齢になり亡くなっている。

 12月21日には横田さんや飯塚繁雄氏らを参考人に招き、衆参両院は閉会中審査で拉致問題特別委員会を開いたが、これこそ、広く国民の理解を得るためにも中継すべきことではなかっただろうか。

 森友・加計問題の中継に執心した国会もマスコミもピントがずれているようでならない。

 また、同22日には自民党が対北朝鮮総合対策検討プロジェクトチーム(座長・岸田文雄政調会長)の初会合を開いたそうであるが、何とも間の抜けた話に聞こえてならない。

 拉致は理不尽この上もない犯罪である。国会議員たちに「心」があるならば、これこそが、国会で早急(すでに遅きに失しているが)に検討すべきことであったろう。「人命は地球よりも重い」と見る日本である。その人命が40年以上も放置されてきたのだ。

 拉致事案と現在の脅威に係る国民的議論を主導することは国会議員の責務である。場合によっては閉会中と言わず、また休祭日など関係なく、論戦すればいいのではないか。

 国会と内閣が丁々発止で渡り合い、日本人の関心の高さを示して不動の扉を開かせる気概が必要であろう。


戦争を望まない日本が戦争を招く


 米国は北朝鮮が米本土を脅かすICBM技術の完成に一段と近づいたとみて、「平和的圧力」を極限まで徹底していくとして、北朝鮮船舶に対する海上臨検などを視野に入れ始めたとされる。

 米韓豪は11月上旬にこのような状況(北朝鮮船舶の臨検)を想定した訓練を実施した。外交的選択肢は開かれていると称しながらも、少しづつ「軍事的選択肢」へ傾斜し始めたことを示している。

 経済制裁による北朝鮮のほころびが出始めたとみる向きもある。相次ぐ木造船の漂着や11月13日に板門店で北朝鮮の兵士が脱北して韓国側に越境した事案などからの推定である。

 金正恩委員長は、国民を犠牲にしても核弾頭付のICBM配備まで持っていくことに必死のようであり、一方の米国はそれを阻止するのが至上命令と考えており、予防戦争(先制攻撃)を視野に入れつつあるとの報道もされ始めた。

 そのための最終局面であろうが、レックス・ティラーソン国務長官は公海上での臨検措置を視野に、「北朝鮮に出入りする海上輸送の阻止を含む海洋安全保障の強化」を提唱した。しかも、中露を含まない国連軍を軸とした枠組み設定である。

 中露を当てにせず、北朝鮮が臨検を「戦争行為」と受け取ることを承知したうえで、海運の命脈を断つ覚悟を示したもので、新たな段階に入りつつあることは確かだ。

 ところが、戦争をどの国よりも好まない日本でありながら平和的手段とされる臨検のための「海上封鎖」に憲法の制約から参加できないとされる。

 キューバ危機でも臨検が最終的にソ連の意思を砕いたように、臨検は極限的な圧力かもしれないが、戦争に発展させない平和的手段であることは確かだ。

 日本はその平和的手段に参加できない。その結果が戦争になりかねないというに至っては、矛盾も甚だしいと言わなければならない。


護憲は立憲主義に反する


 鳩山一郎元首相は「経済と見合う自衛隊を持っておるということが、平和に貢献するゆえんだと私は考えるのであります」(昭和31年4月24日、衆議院内閣委員会)と述べ、経済と見合うとは防衛費の対GNP(国民総所得)比2%強以内を意味すると説明した(樋口恒晴著『平和という病』)。

 当時は相手の脅威に見合う防衛力整備を目指そうとしており、2.5%位であったとされるが、国民生活を圧迫するとして、その後は脅威とは関係なく、普段から最小限もっておく必要がある能力として「基盤的防衛力」が打ち出される。

 要するに、米国依存を高め、日本は経済力を高める戦略に転換していく。

 樋口氏は「無戦力化」時代と表現し、「(日本では戦争のない)平和が続いたから平和主義が続けられるようになった」のであるが、「(国民は軍事を考慮外に置き)平和主義を続けたゆえに平和が続いた」と錯覚するようになったという。

 この状況は今でも続いており、国会論戦を視聴していても、現実対処問題としてとらえない空想的平和主義からの質問ばかりである。

 安保法制審議の時、中東のペルシャ湾が問題にされながら、すぐ近くの北朝鮮問題を野党が一切取り上げなかったことがその証左である。

 北朝鮮の核弾頭や生物・化学兵器搭載可能な弾道ミサイルの脅威が眼前にあるというのに、核シェルターなどの設置はおろか、避難訓練などもほとんど行われていない。

 内閣官房によると「弾道ミサイルを想定した住民避難訓練」を今年5月中旬~11月下旬に行ったのは、全国1741市区町村の中でわずかに21市町に留まっている。

 枝野幸男氏は憲法護持を信条に、先の総選挙直前に立憲民主党を立ち上げた。

 埼玉大学名誉教授の長谷川三千子氏は、憲政の神様と呼ばれた尾崎行雄の『政治読本』を引っ張り出して、尾崎が述べる「立憲政治の精神」に立ち返るならば立憲民主党は〝改憲を目指さなければならない党″ということになると説く。

 尾崎は「立憲政治の精神」を「ただ一貫したる道理によってのみ支配せられる」と見ていたと述べ、 「立憲」を冠した政党であるならば、立憲政治の精神に則るということであるから「一貫した道理」を求めることになる。

 しかるに、現憲法は一貫した道理が欠けているから、改正しなければ名折れになるというのだ。


おわりに


 日本が独立国家として存在し続けるためには、憲法の改正が不可欠であることが分かる。そもそも、国家の安全や国民の生命が脅かされたとき、憲法が対処できないようにしているというのはどう見ても不条理である。

 しかし、今日明日に憲法を改正できるはずもない。また、専守防衛の範囲内とされる巡航ミサイルやイージス・アショアの配備・稼働も数年先である。これではすぐそこにある危機に対処できない。

 一方で、自衛隊は国民の負託にこたえるために、正面に立って防衛の任に服さなければならないが、シビリアン・コントロール下で行動し、法令逸脱は許されない。

 すぐそこにある危機に対処するためには、憲法解釈に抵触しない範囲で、国家生存と国民の安全のために自衛隊が持てる能力を存分に発揮できるように、防衛省・自衛隊にかかわる法令だけでなく全省的な見直しを優先的に行わなければならない。

 安全保障や国防の視点から幾つかを例示すると、高速道路建設に当たっては有事において滑走路として活用できるようにするべきであるし、武器等製造法や火薬取締法なども適用除外や緩和がなければ、能力発揮が危惧される。

 医療行為においても野外の応急手術などが必要であるが、ようやく緒に就いたばかりである。

 これまでの調査・研究によって省庁横断的な問題点はすでに列挙されている。各省のエゴや縦割り行政のしがらみを乗り越えて、今すぐにでも取りかかる必要があるのではないだろうか。

 その場合、安全保障に関しては防衛省が政策主務官庁として認知される必要があることは言うまでもない。
   
   
 海の小さな殺人鬼」猛毒のヒョウモンダコ捕獲 明石

神戸新聞NEXT


 「海の小さな殺人鬼」などと呼ばれ、かまれると猛毒で死に至ることもあるタコの一種「ヒョウモンダコ」1匹が23日に明石沖で捕獲され、兵庫県が注意を呼び掛けている。一般的には、小笠原諸島や南西諸島からオーストラリアにかけての暖かい海に生息。水温が下がるこの時期に瀬戸内海で見つかるのは非常に珍しい。

 23日に底引き網漁の網にかかり、25日に漁協から県に連絡があった。体長は約10センチで標準的な大きさ。姫路市立水族館に引き渡されたという。


明石沖で23日に捕獲されたヒョウモンダコ(兵庫県提供)© 神戸新聞NEXT/神戸新聞社 明石沖で23日に捕獲されたヒョウモンダコ(兵庫県提供)
 ヒョウモンダコは小型だが、唾液にフグと同じ猛毒のテトロドトキシンを含み、かまれると神経まひや呼吸困難を引き起こす。海外では死亡事例もあるという。普段は薄茶色だが、刺激を受けると全身に青い斑紋が現れる。

 県は水産技術センターのホームページで、見つけても触らないよう注意喚起するとともに、県内の漁協や関係市町にも周知を依頼。発見時には情報提供するよう呼び掛けている。(黒田勝俊)
   
   
 捜査現場で始まる日本版「司法取引」制度

日テレNEWS24


2018年から捜査の現場で、いわゆる日本版「司法取引」の運用が始まる。
   ◇

■司法取引制度とは

「司法取引」とは、2016年に改正された刑事訴訟法で導入が決まったもので、特定の犯罪について、容疑者や被告が他人の犯罪を明らかにした場合、見返りとして、検察官が起訴を見送ったり、求刑を軽くしたりする制度。司法取引の対象となる犯罪は、贈収賄や詐欺などの経済事件や、薬物銃器事件に限られている。また、「司法取引」を行うには、容疑者や被告の弁護士が協議の段階から関与し、同意する必要がある。

■メリット・デメリット

「司法取引」を導入するメリットとして、事件の全容を解明しやすくなるということが挙げられる。振り込め詐欺などの組織的な犯罪の場合、「司法取引」により、「受け子」と呼ばれる、現金受け取り役などの末端メンバーからその上位にいる首謀者に関する供述を得やすくなり、組織の全容解明につながることが期待される。

一方で、ウソの証言や供述によって、えん罪を生んでしまう危険性も指摘されている。厚生労働省の局長だった村木厚子さんが逮捕・起訴された郵便不正事件では、先に逮捕された部下による「村木さんの指示だった」という捜査段階での供述がウソだったことが判明し、その後、村木さんの無罪が確定している。こうしたえん罪を防ぐために、日本版「司法取引」ではウソの供述をした場合には、5年以下の懲役という罰則規定も設けられている。捜査機関にとっては、大きな武器となる可能性がある一方、十分に供述の信用性を吟味し、裏付けをとるなど、慎重な運用が求められる。

■検察はどのように運用?

実際に「司法取引」を運用することになる検察庁では、2016年に「新制度準備室」を設置し、運用開始に向けた準備を進めている。東京地検特捜部の森本宏部長は就任に際して、「司法取引」について、「制度に対する理解を深め、適切に運用できるように準備を進めたい」と語った。早ければ2018年のうちに「司法取引」制度を利用した「第一号」事件の立件が行われるとみられ、捜査機関が新たに手にした「武器」をどのように生かしていくのか、注目される。
   
   
 地震の活動期に入った日本 2018年に危ないのはどこか?


 北海道沖で切迫した超巨大地震の可能性――。政府の地震調査研究推進本部が2017年12月、こんな気になる発表をした。地震大国の日本に住む限り、いつ大地震や噴火に見舞われてもおかしくない。2018年、危ないのはどこか。

 政府の地震調査研究推進本部(地震本部)が「切迫している可能性がある」と予測する超巨大地震の震源地は、北海道東部にある千島海溝沿い。マグニチュード(M)8.8以上の巨大地震が、今後30年以内に最高40%の確率で起きるとした。

 十勝沖ではM8程度の地震が約70年前後の間隔で発生することが分かっている。しかも「約340年から380年間隔で根室沖地震と連動する」(地震本部)。

 前回の連動型地震はM9規模といわれる1611年に発生した慶長三陸地震で、北海道東部に高さ20メートルの津波が押し寄せた。それからすでに400年以上が経過しているため、巨大地震がいつ起きてもおかしくないという。

 地震本部が、30年以内に海溝型の巨大地震が来ると高い確率で予測する場所はほかにもある。

「南海トラフは最大でM9クラスが70%、三陸沖北部から房総沖の海溝よりにかけては最大でM9が30%。それより規模は小さくなるが、茨城県沖では最大でM7.2が90%、相模トラフ沿いでは最大M7.3が70%あります」(同)


地震の活発期に入ったと言われる日本では、どこが大きく揺れてもおかしくない…(※イメージ写真)© dot. 地震の活発期に入ったと言われる日本では、どこが大きく揺れてもおかしくない…(※イメージ…
 さらに活断層型の地震となると、30年以内にM7以上の地震発生確率が3%以上なのは全部で25カ所にも及ぶ。阪神・淡路大震災のM7.3を上回る規模の地震が起きると予想される断層帯だけも、富士川河口(M8)、糸魚川―静岡構造線(M7.7)、島根県の弥栄(M7.7)など全国に15か所。

 伊方原発や島根原発など、M7以上の地震発生確率が高い活断層近くに立地する原発もある。このまま再稼働が続けば、こうした地震や津波のリスクをもろに引き受けることになるのだ。原発の安全性は一昔前より確かに上がっているが、巨大地震で想定外の事態が起きない保証はどこにもない。

 それでは、3%や40%などの地震発生確率はどう捉えればよいのか。参考となるのは、地震本部が算出した国民が今後30年以内に遭遇するリスクへの確率だ。それによると空き巣ねらいに遭う確率は0.80%、火事による被災は1.1%、交通事故で負傷するのは15%。そう考えると、例え3%でも無視できる値ではない。

 政府が挙げた以外にも要注意の場所はある。

 地震学者の都司嘉宣氏は、中央構造線が延びる四国から近畿にかけて今年、M7程度の地震が起きる可能性を上げる。

「2016年の熊本地震では、中央構造線に沿って大分まで地震域が広がりました。この構造線は愛媛、香川、和歌山へと続いているため、今後も油断できません。実際、1889年に起きた熊本地震では、その後9年ほどの間に愛媛から香川にかけて複数回の地震が起きているのです。そう考えると今年以降も警戒を緩めないほうがよいでしょう」

 また、伊豆諸島から小笠原にかけても雲行きが怪しい。

「昨年の夏は鎌倉沖で頻繁に赤潮が発生しましたが、伊豆沖の海底火山の活動が活発になって海水温が上がったためとも言われています」(地震や火山活動に詳しいジャーナリストの有賀訓氏)

 政府は過去の地震データが少ないという理由から、伊豆諸島南方域を長期評価の対象地域に含めていないが、このエリアを危険ゾーンと呼ぶ学者もいる。海洋地質学が専門で琉球大学名誉教授の木村政昭氏もその一人だ。

「太平洋プレートが西側へ動くと小笠原沖の火山が南から北へと順番に噴火し、やがてプレートの境界付近で大地震が起きます。07年4月に西之島で噴火が起き、その北にあるベヨネーズ列岩の火山活動も活発化していると考えると、最大でM8.5クラスの地震が発生してもおかしくありません。そうなれば高い確率で富士山も噴火するでしょう」

 地震の活発期に入ったと言われる日本では、どこが大きく揺れてもおかしくない。備えは十分にしておくべきだろう。(ジャーナリスト・桐島瞬)
   
   
 30%大きく見える「スーパームーン」観測

新宿ビル群の上に昇る満月(2日午後5時4分、東京都稲城市のよみうりランドで)=松田賢一撮影© 読売新聞 新宿ビル群の上に昇る満月(2日午後5時4分、東京都稲城市のよみうりランドで)=松田賢一撮影
 月が地球に最も近づき満月が通常より大きく見える「スーパームーン」が2日、国内各地で観測された。

 月は地球の周りを最短約35万6500キロ・メートルの楕円(だえん)形の軌道で周回している。国立天文台によると、2日は月の中心と地球の中心の距離が、2018年では最も近い35万6572キロ・メートル。最も遠い時と比べて5万キロ・メートルほど近く、「最小」の満月より直径で約14%、面積で約30%大きく見えるという。

 この日、東京・新宿の高層ビル群の上空に昇る「大きな月」を、東京都稲城市のよみうりランドから望むことができた。
   
   
 
「関ケ原」の前哨戦で焼けたか 謎多い伏見城、石垣発見

朝日新聞デジタル

伏見城跡の発掘現場(中央下)。模擬天守(上)の南西側の斜面から石垣の一部が見つかった(京都市伏見区、「四門」提供)© 朝日新聞 伏見城跡の発掘現場(中央下)。模擬天守(上)の南西側の斜面から石垣の一部が見つかった(京都市伏見区、「四門」提供)
 豊臣秀吉が築城し、徳川家康が再建した伏見城跡(京都市伏見区)で、関ケ原の戦いの前哨戦(1600年)で焼けたとみられる石垣がみつかった。民間の発掘調査会社「四門(しもん)」が14日発表した。専門家によれば、伏見城跡で築造時期が特定できる石垣がみつかるのは珍しく、なぞに包まれた伏見城の実像に迫る貴重な発見としている。

 伏見城は秀吉が1592年、京都・桃山の指月(しげつ)の岡に築城を始めた(指月伏見城)。慶長大地震で倒壊したが、北東の木幡山(こはたやま)に再建された(木幡山伏見城)。関ケ原の戦いに先立ち、西軍が城を囲み、籠城(ろうじょう)する家康の家臣に対して攻撃(伏見城の戦い)。城は焼失したが、その後は家康が再建して支配下に置いた。

 調査では、木幡山伏見城の天守の西側にあたる斜面の下から、南北方向に石垣の1段目と基礎となる根石が幅約4メートル分出土。石は赤く変色して割れ、焼けた土にも覆われていたため、城が焼失した際に焼けた痕跡とみられる。
   
   
 淀川河川敷そばに一斗缶、中に実弾100発以上

読売新聞

 10日午後2時頃、大阪市西淀川区姫島の淀川河川敷そばの路上で、近くにいた男性から「散弾銃の弾が落ちている」と大阪府警西淀川署に通報があった。

 同署員が駆けつけたところ、放置されていた一斗缶の中から散弾銃とライフル銃の実弾100発以上を見つけた。

 同署によると、一斗缶は数日前から放置されていたといい、実弾は箱に収納されたり、新聞紙に包まれたりして未使用の状態だった。新聞紙は1980年に発行されたものもあったという。

 実弾の処分に困った何者かが不法投棄した可能性もあり、同署は火薬類取締法違反の疑いもあるとみて、持ち主の特定を急いでいる。
   
   
 遺跡:小牧山城跡 本丸西側から「虎口」跡? 愛知

毎日新聞


虎口の遺構とみられる石垣が見つかった小牧山城跡の斜面=愛知県小牧市で© 毎日新聞 虎口の遺構とみられる石垣が見つかった小牧山城跡の斜面=愛知県小牧市で
 小牧山城跡の発掘調査を進めている愛知県小牧市教育委員会は、本丸西側の斜面で新しい石垣の遺構を発見したと発表した。本丸に通じる出入り口「虎口(こぐち)」の跡とみられ、織田信長が築いた初の石積みの城とされる小牧山城の特徴を示す遺構となる。

 市教委によると、見つかった石垣の遺構は幅2メートルの通路の両側にそれぞれ長さ7.4メートル、1メートルで、高さは1.5~1メートル。屈曲した複雑な構造で、侵入者が簡単に通れないように工夫され、石垣の上から攻撃できる造りになっている。

 虎口はこれまで東と南の斜面で発見されており、今回の西は3カ所目。本丸の西側には信長の居宅など生活の場があったとみられており、東と南の虎口が来客者の表門だったのに対し、西は信長が居宅と本丸を往復するための裏門(勝手口)だった可能性があるという。

 発掘を担当する小野友記子・考古学専門員は「西側の虎口は急な登坂路にあり、埋没していて石垣があるとは想定されていなかった。450年ぶりに姿を現した『信長の石垣』を間近に見学できます」と話している。【花井武人】
   
   
 元旦の奇祭:ゲーター祭り、来年は中止 南北朝時代が起源

毎日新聞

 三重県鳥羽市の離島、神島の八代(やつしろ)神社で受け継がれてきた元旦の奇祭「ゲーター祭り」(県指定無形民俗文化財)が、来年元日は中止されることが分かった。過疎に伴い「宮持ち」と呼ばれる祭主の成り手がおらず、準備を担う若者も減ったため。主催してきた神島町内会や鳥羽磯部漁協神島支所の役員らが、ひとまず来年の中止を決めたが、復活の見通しは立っていない。

担い手不足深刻、復活の見通し暗く

 元日夜明け前に、大漁祈願と平穏無事への願いを込める祭り。毎年、島在住や帰省中の男たち200人超が、グミの木で太陽をかたどった直径2メートルの白い輪(あわ)を竹で突き上げて落とす。


ゲーター祭りで、太陽に見立てた白い輪を竹で突き上げる男たち=三重県鳥羽市の神島で1996年1月1日、山口政宣撮影© 毎日新聞 ゲーター祭りで、太陽に見立てた白い輪を竹で突き上げる男たち=三重県鳥羽市の神島で…
 島の祭事や神事は全て口頭での伝承のため由来は定かでないが、「太陽」を突き落とすのは「天に二つの日輪なく、地に二皇あるときは世に災いを招く」との言い伝えもあり、南北朝時代(14世紀)を起源とする説がある。

 宮持ちは「神の使臣」とされ、代々、島内の60歳以上の有力者夫婦が就任。島内の祭事や神事の全てを担ってきた。しかし近年は成り手がなく、昨年6月以降、不在となった。今年は漁協の役員が代役を務めたが、不在が続く見通しとなり、祭りの準備をする若者も減ったことから中止を決めたという。

 神島は周囲3.9キロで、三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となった。10年前に480人いた島民は、今年10月末現在で360人に減り、高齢化率も48%に達する。鳥羽磯部漁協神島支所理事の寺田久俊さん(61)は「宮持ちがいなければ、どうしようもない。誰かがなってくれれば復活するのだが現実は厳しい」と話す。

 同市の離島、坂手島でも過疎のため、江戸中期から続いていた神事「棒練り」(市指定無形民俗文化財)が15年を最後に中止されている。【林一茂】
   
 西日本新聞
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高速道への誤進入、20代で増加 徒歩、案内アプリが原因

2017年12月06日 18時09分

 高速道路に徒歩や自転車、ミニバイクで誤って進入するトラブルが20代で急増し、2016年度は全体の23%に当たる858件に達したことが6日、国土交通省の調査で分かった。件数は11年度の2・4倍に増加しており、スマートフォンの自動車用の道案内アプリに従って入り込んだケースが多いとみられる。

 16年度の誤進入は全国で3678件。11年度は2598件で、このうち20代は14%にとどまっていた。

 首都高速道路では16年8月~17年3月に284件の誤進入があり、その17%が案内アプリの誤った使用が原因だった。
   
   
 水鳥に似た新種恐竜=7500万年前の化石-モンゴル

 モンゴルの7500万~7100万年前(白亜紀後期)の地層から水鳥に似た恐竜の化石が見つかり、新属新種に分類したと、イタリアのジョバンニ・カッペリーニ地質博物館などの国際研究チームが6日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。 水辺に生息し、陸上では後ろ脚で歩き、水中では前脚で泳いだとみられる。長い首を伸ばし、多数の歯が生えた口で獲物を捕らえて食べていたと考えられるという。 当時、鳥類は既に羽毛恐竜から分かれて進化し、恐竜とは別に繁栄していた。新種は恐竜の中でも鳥類に近縁なドロマエオサウルス類に分類された。 (了)
   
   
 
井の頭公園:井の頭池の水抜き外来種駆除 今月下旬から


2015年に井の頭池で実施したかいぼりの風景。水を抜いて浅くなった池で魚を捕まえるボランティアら© 毎日新聞 2015年に井の頭池で実施したかいぼりの風景。水を抜いて浅くなった池で魚を捕まえるボランティアら
 東京都などは、12月下旬から来年3月初旬、都立井の頭公園(武蔵野市、三鷹市)で井の頭池の水を抜く「かいぼり」を実施する。2013年度と15年度にボランティアの協力で行われており、今回が3回目。都、武蔵野、三鷹両市など24団体でつくる「井の頭恩賜公園100年実行委員会」が主催する。

 かいぼりは水質を改善したり、外来種を駆除したりする目的で行う。12月下旬から池の水を抜いていき、来年1月13、14両日に魚類などの採取イベントを行う。池干しの期間は来年1月下旬~3月初旬を予定している。【福沢光一】
   
   
 
舞鶴若狭道で高速バスがバックで560メートル逆走 「うっかり」ICを通り越し…兵庫・丹波


 全但バス(兵庫県養父市)の大阪発豊岡行きの高速バスが11月、舞鶴若狭自動車道で降りるインターチェンジ(IC)を通り越し約560メートルバックで逆走してICに入り直していたことが5日、分かった。接触事故はなく、乗客8人にけがはなかった。

■ひやり、車11台すれ違い…

 同社によると、高速バスは11月3日午後8時40分ごろ、春日IC(同県丹波市)を降り、同県豊岡市内に向かうはずだった。男性運転手(52)は乗客の指摘で春日ICの通過に気づき路肩にバスを停車。その後、ハザードランプを点滅させ、走行車線にはみ出しながらバックして春日ICまで戻ったという。

 ドライブレコーダーには追い越し車線の車11台とすれ違う映像などが記録されていた。同社は運転手を乗務停止処分にした。高速道路での逆走は道路交通法で禁止されている。運転手は「うっかして通過した」などと話しているという。

 全但バスは「乗客らにおわびするとともに、再発防止へ運転手らへの教育を徹底する」としている。
   
   
 新潟市で今シーズン初の積雪


2017/12/01 20:20 ウェザーニュース

12月1日(金)は、西高東低の冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に、ところどころで雨や雪となりました。

新潟市では、午後7時に今シーズン初めての積雪(1cm)を観測。
昨年は初積雪(0cm)が12月11日、1cm以上の積雪観測は12月16日でしたので、昨年よりもやや早く積雪を観測したことになります。
   
   
 官房長官 改元日程は元号法に基づき協議

12月1日 16時58分退位・即位



菅官房長官は午後の記者会見で、皇位継承があった場合に元号を改める改元の日程について、「退位に向けた特例法の施行日の決定後に、元号法にもとづいて別途協議したうえで、新たな元号を政令で定めることになる。国民生活への影響などを考慮して決めていきたい」と述べました。




また、菅官房長官は、記者団が「皇太子さまの即位の日と改元の日が異なる選択肢はあるのか」と質問したのに対し、「きょう、ご退位の方向性が出たばかりなので、これから準備するが、元号法は別なので、理論的にはありえると思う」と述べました。

一方、菅官房長官は、女性宮家の創設などの検討について、「女性皇族の結婚等による皇族数の減少などにかかる問題は、皇族方のご年齢からしても先延ばしできない重要な課題だが、その方策については、いろいろな考え方・意見があり、国民のコンセンサスを得るためには十分な分析・検討と慎重な手続きが必要だ」と述べました。
   
   
 天皇陛下 再来年4月30日退位 皇太子さま5月1日即位 固まる

12月1日 11時16分退位・即位


天皇陛下の退位に向けた特例法がことし6月に公布されたのを受け、政府は退位を遅滞なく実現するため、国民生活への影響や宮中行事、それに政治日程も考慮しながら、退位や元号を改める改元の日程などの検討を進めてきました。
安倍総理大臣は、特例法に基づいて1日、宮内庁で皇室会議を開催し、三権の長である衆参両院の議長や最高裁判所の長官、そして皇族などから意見を聴きました。

その結果、退位の日程について意見集約がなされ、陛下が再来年(2019年)4月30日に退位され、皇太子さまが翌5月1日に即位されることが固まりました。
退位の日程が4月末となったのは、再来年の春には4年に1度の統一地方選挙が予定されているほか、新年度予算案の国会審議も行われていることなどを考慮し、「静かな環境」で平穏無事に一連の儀式などを終えるためにはこうした時期を避けることが望ましいという政府側の考えを踏まえたものと見られます。

また4月29日は昭和天皇の誕生日の「昭和の日」であることから、4月30日退位、翌5月1日即位という日程になれば、皇室に関係する記念日が3日続くことになるため、国民が皇室に思いを致すうえでも適切だという判断もあったもようです。

政府は来週8日にも陛下の退位の日となる特例法の施行日を閣議で正式に決定することにしています。

また政府は年明けにも菅官房長官を長とする委員会を設置し、天皇陛下の退位や皇太子さまの即位の儀式などについて具体的に検討を始める方向で調整を進めているほか、元号を改める改元に向けた検討も進める方針です。


有識者会議 御厨氏「新しい皇室像の検討加速を」
有識者会議 御厨氏「新しい皇室像の検討加速を」
天皇陛下の退位に向けた政府の有識者会議で座長代理を務めた、御厨貴東京大学名誉教授は「天皇陛下が発せられ、1つの法律になったことが、三権の長と皇族代表が集まる皇室会議で決まるのは重みがあることだ。これが一つの節目になって、退位に向けた具体的な過程が進むだろう。国民にとっても平成という30年間の時代を考えるきっかけになる」と述べました。

また、有識者会議で行われた議論については「さまざまな意見があったが、天皇陛下が表明されたお気持ちを踏まえると相当スピードアップして対応する必要があると考え、一代限りの特例法が有力となった。結果として国会の議論も早くまとまり、このやり方でよかったと思う」と振り返りました。

そして、天皇陛下の退位と皇太子さまの即位に向けた準備については、「今の天皇陛下がこれまでどおりの務めを果たすのが難しくなり退位されるとはいえ、次の天皇陛下がすべての役割を負われるかどうかは別の問題だと思う。上皇、天皇、そして秋篠宮さまがなられる『皇嗣(こうし)』が並ぶ新しい皇室像をどう考えるか、政府と宮内庁は検討を急がなくてはならない」と指摘しました。


宮内庁では
宮内庁では
宮内庁では1日も職員がふだんどおり出勤し、それぞれの業務に当たっています。
しかし、皇室会議が開かれた前後の時間帯には、職員も庁舎内での通行が一部で規制され、会議の様子を伝えるテレビの放送が始まると、緊張した面持ちで画面に見入っていました。

職員の1人は「天皇陛下の退位に向けたステップが進んだことを喜ばしく思います。儀式などの準備を急いで進めたい」と話していました。
また、別の職員は「まもなく84歳という高齢で公務に臨まれる姿には頭が下がる思いです。退位までの残りの日々が充実したものになるようお支えしていきたい」と話していました。

また、30代の男性職員は「平成の代替わりを経験していないだけに、緊張感が高まっています。過去の先例を調べながら、退位と即位に向けしっかりと準備していきたい」と話していました。


前侍従次長「私も安ど」
前侍従次長「私も安ど」
天皇陛下の退位の期日が固まったことを受けて、前の侍従次長で、長年、側近として天皇皇后両陛下を支えた佐藤正宏さんは「お気持ちの表明から1年3か月余りがたち、この間、国民の間で広く議論がなされ、ご譲位にまた一歩近づいたことは大変よかったし、私自身も安どしています」と話しました。
そして、「陛下は、天皇としての務めは途切れなく安定的に次の世代に継承することが重要だとお考えで、皇太子さまに引き継がれるまでの間は、これまでどおり全身全霊で務めを果たされると思います」と述べました。

そして、「これまで公務が大変忙しく、なかなかご自分たちの時間がおとりになれなかった」としたうえで、皇位継承後の両陛下の活動については、「例えば、天皇陛下にはご研究の時間をお持ちいただき、皇后さまにはお好きなピアノの演奏など文化的な活動を楽しんでいただきたい。それを支えるための態勢を整えていかなければならないと思います」と話しました。


ご学友「あまり無理せずに」

天皇陛下の退位の期日が固まったことを受けて、天皇陛下と学習院高等科まで同級生だった明石元紹さんは「お元気なうちにリタイアが決まるということは、同じ年の人間として大変よかったと思いますし、陛下も喜んでいらっしゃると思います」と話しました。
そして「この年でまだやることがあるというのは大変なことだ」としたうえで、退位までの日々について、「なさりたいことは精一杯やるべきとも思うが、あまりご無理をなさらず、退位の時期が来るのをお待ちになったほうがいいのではないか」と語りました。
また退位後の生活については、「ご趣味などで静かに過ごしていらっしゃりたいと思いますので、周囲があまり邪魔をしないようにしていただきたい」と語りました。


皇居前広場では
皇居前広場では
皇居前の広場で話を聞きました。
福岡県の女性は「皇室会議が行われるというニュースを見て皇居に来ました。ご高齢の天皇陛下には大変なご苦労があると思うので、日程が固まったことに一安心しています」と話していました。

また、千葉県の女性は「天皇陛下はこれまで国民のために尽くしてこられたので、退位してからはゆっくりとお過ごしいただきたいです」と話していました。

一方、埼玉県の男性は「陛下のお年を考えるともっと早い時期に退位できるようにしたほうがよかったのではないか」と話していました。


羽田空港では

羽田空港のロビーで話を聞きました。

北海道上川町の70歳の女性は「今の天皇陛下もお年を召してお疲れだと思うので退位することはいいことだと思いますが、昭和生まれなので3つ目の時代に入ると思うと改めて不思議な気がします。平成は東日本大震災などがあったので、次の時代は子どもたちが平和に暮らせる時代になってほしいです」と話していました。

また、熊本市の46歳の男性は「昭和はいろいろな面で日本が勢いづいていく時代でしたが、平成は逆に国際競争力が弱くなっていったという印象があるので、新しい元号は、日本の起死回生を願うものにしてもらいたいです」と話していました。

東京の24歳の女性は「平成生まれなのでこの時代が終わってしまうことにさみしさを感じます。天皇陛下の退位のニュースを聞いて平成が終わる前に結婚したいと思い、来年急いで結婚式をすることにしました。平成は自分が生まれて、成人して、就職して、結婚した濃い時代になりました」と話していました。

山口市の30歳の女性は「次の時代は想像できませんが、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されるので、明るい日本をイメージできる元号になってもらいたいと思います」と話していました。


JR新橋駅で号外
JR新橋駅で号外
東京のJR新橋駅前では新聞の号外が配られました。

号外を受け取った50代の会社員の男性は「天皇陛下もお疲れだと思うのであと少しおつとめになって、ゆっくりされてほしいと思います。皇太子殿下とは同年代なので、しっかりと引き継がれ、頑張ってほしいです」と話していました。

40代の会社員の男性は「天皇陛下もご高齢で、体調の不安もお持ちとのことだったので、早めの退位も必要かと思います。次は景気のよくなるような元号を期待します」と話していました。

福岡の会社員の女性は「天皇陛下はもう少し早い退位をご希望だと思ったので時期が少し遅いと思いました。平成が終わるのは自分自身が昔の人間になってしまうような気がします」と話していました。

ことし入社した22歳の男性は「若い自分がおこがましいですが、天皇陛下には『お疲れさまです』と言いたいです。平成は技術が進化した時代でした。次の年号が気になりますが、外交問題がいろいろあるのでグローバルを連想させるものがいいです」と話していました。


阪神・淡路大震災の被災地 感謝と寂しさ

阪神・淡路大震災で被災し、天皇皇后両陛下から励ましの声をかけられた神戸市長田区の人からは、両陛下への感謝の気持ちや「寂しい」という声が聞かれました。

神戸市長田区の菅原地区は、平成7年の阪神・淡路大震災で商店街が焼けるなど大きな被害を受け、震災の2週間後、天皇皇后両陛下が訪れ、被災した住民に励ましの声をかけられました。
このとき皇后さまが皇居の庭から摘んできたスイセンの花束を焼け跡に手向けられ、これをきっかけにスイセンは復興のシンボルとなりました。
いま焼け跡は「すがはらすいせん公園」という名前の公園になり、住民の心の支えになっています。
営んでいた商店や自宅を震災で失った小畑泰枝さんは「商店や家が焼けてしまい、つらい思いをしましたが、両陛下のお姿や手向けられたスイセンを見て勇気づけられました。感謝の思いしかありません。退位の日程が固まりましたが、とても寂しいです。一方で、ゆっくり休んでいただきたいという思いもあり、複雑な気持ちで退位の日を迎えると思います」と話していました。

1歳の娘を連れて公園を訪れた近くに住む北原佳那さんは「高齢となり皇位を譲るのはしかたがないと思います。平成の時代は終わるけれども、忘れてはいけないこともあります。私の子どもも含めて、震災やこの時代に起きたことを伝えていきたい」と話していました。


陛下訪問の宮城 女川町 改めて感謝の声

去年、天皇皇后両陛下が訪れた宮城県女川町の商店街では改めて両陛下に感謝する声が聞かれました。

震災で父親が犠牲になったフラワーショップの店主、鈴木千秋さんは「『町の中心部にお花屋さんができるのは気持ちも明るくなりますね』とお声をかけていただきました。今も当時の写真を見ながら励まされる毎日です。たくさん元気をもらったので退位のあとは心穏やかに過ごしてほしいと思います」と話していました。

商店街でタイルの工房を営む阿部鳴美さんは「『女性が働ける場所を作ってくれてありがとう』という言葉をいただき、勇気づけられました。ご高齢で公務をされるのは難しいと思いますが、退位されたあとも被災地や国民の気持ちに寄り添って下さると思っています」と話していました。

手作りの小物店を営むアンディ・ギルバートさんは「退位される日付が決まり、さみしい思いもありますが感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。


視察受けた那須塩原の農家「次の時代も平和に」

ことし7月、天皇皇后両陛下が視察された栃木県那須塩原市の花の生産農家、常盤好一さん(65)は「年齢からも退位されることはよかったと思います。お二人は花に大変関心が深く、種類などを熱心にお尋ねになりました。天皇陛下に皇后陛下が手を添えて歩かれていたのが印象的でした」と振り返りました。
また「花の生産農家にとって平成は求められる花の種類も変わり激動の時代でしたが、一方で平和な時代でもありました。次の時代も平和で安定した社会になってほしいです」と話していました。


陛下に給仕した女性「美智子さまとゆっくり」
陛下に給仕した女性「美智子さまとゆっくり」
天皇陛下が昭和天皇の「玉音放送」を疎開先の栃木県日光市でお聞きになった建物が栃木県益子町に移設されていまも残っています。
昭和55年には天皇皇后両陛下がこの建物を訪れ、当時「玉音放送」を聞いた部屋で昼食をとられました。
その際、料理を出した塚本純子さん(84)は当時の様子について「天皇陛下が『私はここに6か月いました』と気さくにお話になられ大変驚きました。部屋を大変懐かしがられ、皇后陛下に思い出を話しながら部屋を案内されていました」と振り返りました。
天皇陛下の退位の期日が固まったことを受けて塚本さんは「天皇陛下は私と同じ年齢なのでお気持ちはよくわかります。美智子さまとゆっくり過ごしていただきたい」と話していました。


平成国際大「元号が変わるのは名残惜しい」

平成8年に開学した埼玉県加須市の「平成国際大学」では、「元号が変わるのは名残惜しい」などの声が聞かれました。

キャンパス内の食堂で皇室会議のニュースを見た3年の男子学生は「平成国際大学は『平成』という未来を切り開く大学との思いが込められているので、元号が変わることは名残惜しいです。天皇陛下が退位される再来年は社会人になるので、新たな気持ちで頑張りたい」と話していたほか、3年の女子学生は、「平成生まれなので、元号が変わることは一つの時代が終わり、寂しい気がします」と話していました。

平成国際大学総務課の藤井康子課長は「慶応や明治、大正、昭和といった元号を名にもつ大学はそれぞれ有名になっているので、歴史に名を残す大学として飛躍していきたい」と話していました。
   
   
 オモリトドマツ危機 キクイムシ食害、大量枯死 山形・蔵王


被害が深刻な蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅付近のアオモリトドマツ=10月12日(山形森林管理署提供)


 山形市の蔵王地域で樹氷を形成するアオモリトドマツに、「トドマツノキクイムシ」の食害が拡大していることが東北森林管理局などの調査で分かった。同地域で2013年に確認されたガの一種の「トウヒツヅリヒメハマキ」による被害は終息傾向にあるが、ガの食害で弱ったトドマツにキクイムシが入り込み、状態を悪化させている。
 同管理局によると、新たにキクイムシの食害が見つかったのは昨年6月。今年8月に周辺の9地点で計270本を調べたところ、6地点でキクイムシの被害が確認され、いずれも昨年に比べ影響が広がっていた。
 特に、元々ガの甚大な被害を受けていた蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅付近の2地点は壊滅的で、ほぼ全てが枯死、または枯死に至る可能性が高い状態だった。
 キクイムシは成虫で体長約3ミリになる甲虫。トドマツは通常、やにを出して虫を撃退するが、弱った木はやにの分泌量が少なくなる。被害地域の大半は国定公園特別保護地区で、被害木の薫蒸や伐採ができず、抜本的な改善策はない。現地にトドマツの種をまいて生育状況を見るなど再生に向けた対策を検討している。
 山形森林管理署の西川晃由署長は「樹氷を形成するアオモリトドマツの被害は、地域の関心も高い。トドマツ林の再生は容易ではないが、根気強く取り組んでいきたい」と話した。
   
   
 「香住方面」もう間違わない IC出口に待望の横断幕


 いつになったら設置されるんだ、とやきもきしていた読者も多いのではないだろうか。今年3月に開通した、北近畿豊岡自動車道の日高神鍋高原インターチェンジ(IC)出口の「香住方面」を示す横断幕。11月7日付紙面で「近日中に掲示予定」と報じたが、はや3週間余り。お待たせしました。同月30日午前に、ついにお目見えしました。(黒川裕生)

 左方向に「香美」「村岡」、右方向に「出石」と記されていたばかりに、「香住方面へは右折した方が早いのに紛らわしい」と、香美町香住区の観光関係者らに不評だった同IC出口の道路標識。香住観光協会が横断幕を掲げることを決め、今秋、豊岡市内の業者に縦1・5メートル、横4メートルの横断幕を発注していた。

 同協会は当初、マツバガニ(ズワイガニ雄)漁が解禁される11月6日までに掲示するつもりだった。ところが直前になり、豊岡市に屋外広告物の許可申請が必要だったことが判明。手続きに手間取り、設置がこの日までずれ込んだ。「うっかりです」と同協会事務局長の立脇薫さんは苦笑する。

 横断幕には「香住方面」という文字と、右向きの矢印を大きく表記。雨の中、設置作業に立ち会った立脇さんは「これで間違える人もいなくなるはず」と満足そうにうなずいていた。

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「香住はこっち」。ついに掲げられた関係者待望の横断幕=豊岡市日高町久斗© 神戸新聞NEXT/神戸新聞社 「香住はこっち」。ついに掲げられた関係者待望の横断幕=豊岡市日高町…
 ところで混乱の元になった例の道路標識、いつの間にか「香美」の字が消されていた。豊岡河川国道事務所に尋ねると、横断幕の掲示を知り、「余計に混乱を招く」と、数日前に上からシールを貼ったという。

 「香美」があった場所には、国道9号のマークを表示する予定。同IC出口の開通から約8カ月、香住の一部でくすぶり続けていた標識への不満は、これにて一応の決着となりそうだ。
   
   
 議会の傍聴規定は時代錯誤?「外とう、えり巻き禁止」ってなに 使われなくなった言葉並ぶ

 熊本市議会で女性市議が子連れで議場に入ったことに関心が集まっている。「パフォーマンスでしかない」「ママたちの声を代弁してくれた」など、さまざまな意見が出ている。だが、あらためて議会の規則を見てみると、旧態依然とした内容や時代錯誤な表現が残っており、議会が社会の変化に対応できていないことが浮かび上がる。

 兵庫県議会では、議場に入れるのは、議員や議会事務局職員、理事者(幹部職員ら)、議会が求める関係者などに限られ、議員が連れてきた乳児は「傍聴人」の扱いになる。規定では傍聴人は「議場に立ち入ってはならない」とあり、議員と一緒に入るのは「原則、許可できない」という。神戸市議会にも同様の規定があり、乳児を連れて入ると、熊本市議会と同じく退場を求めることになるという。

 神戸市議会の傍聴規則は1967年に制定。89年に改正されたが、当初の表現が残っている。傍聴席での禁止事項には、コートやマフラーを指す「外とう、えり巻」の着用、論じ述べる「談論」、辺り構わず大声で歌う「放歌」など、今や使わなくなった言葉が並ぶ。コートやマフラーは冬では一般的に身につける機会が多くなるが、議会事務局によると、もし傍聴席で見かけると「着用しないでください」と伝えるという。また、「銃器」は理解できるとしても、「ラッパ」「太鼓」の携帯などは首をかしげる。


2年前に設置された親子傍聴席。年に1、2件の利用があるという=兵庫県議会© 神戸新聞NEXT/神戸新聞社 2年前に設置された親子傍聴席。年に1、2件の利用があるという=兵庫…
 県議会は原則禁止としていた児童や乳幼児の傍聴の項目を、2015年9月に削除。傍聴席にベビーベッドを用意し「親子傍聴席」を設けた。ただ、神戸と同様の内容が残っており、議会事務局は「議会は厳正な場所。規定では典型的な事例を挙げているが、あくまでも節度を持って入っていただけるようお願いしている」としている。

 議員が連れてきた乳児を傍聴人としか扱えないことへの議論もありそうだが、開かれた議会のために自ら環境整備を進める姿勢も求められている。
   
 
サウジで建設中のスペイン製高速鉄道、またしてもトラブル発覚でさらに1年以上遅れる可能性が浮上!

 砂漠の砂問題、コンソーシアム内部の覇権争い、巨額の未払金発覚、さらには駅舎の完成遅延などなど、今までにも何度も問題を報じてきたサウジで建設中のスペイン高速鉄道。

 そしてなんと、このサウジで建設中のスペイン製高速鉄道の完成が最低また1年の延期になる可能性が高まっていることが発覚した。今回の遅れはスペイン側の責任でもなく、砂漠の砂の問題でもない。

 前回報じたように、サウジの大手ゼネコン2社、「サウディ・オジェール」社と「ビン・ラディン」社が受注した駅舎の完成が遅れてていたのだが、その完成までに少なくともあと1年の歳月が必要だということが発覚したのである。

◆5駅のうち、2駅が遅々として進まず

 そもそも、この高速鉄道450kmの距離には5つの駅(メッカ、ジェッダ、空港、アブドラ前国王、メディナ)の建設が計画されていた。

 そのうち、前出のサウジの大手ゼネコン、サウディ・オジェール社はジェッダ駅とアブドラ前国王に因んだKAEC駅を、そしてもう一社であるビン・ラディン社はメッカ駅とメディナ駅をそれぞれサウジ鉄道公社から受注していた。

 いまのところ、メディナ駅とKAEC駅は建設工事も順調に進んでいるのだが、ジェッダ駅とメッカ駅が致命的に遅れているのだという。そしてこのたび、この二つの駅の完成予定の遅れから、高速電車の開通には少なくとも更に1年の延期が必要だとスペイン企業のコンソーシアムが判断したと報じられた。この遅れは両社が現在抱えている資金難が理由だとされている。(参照:「Expansion」)

 駅舎の完成は遅延しているものの、スペインのコンソーシアはサウジ鉄道公社に約束したように今年12月31日までにいつでも運行できる体制にするとしている。それに対して、サウジ側では1億5000ユーロ(195億円)のボーナスと予算外の出費2億ユーロ(260億円)を用意するとしている。


ハーバービジネスオンライン: いつになったら砂漠の中を走るAVEの勇姿を目にすることができるのか……(サウジアラビア鉄道機構のサイトより)© HARBOR BUSINESS Online 提供 いつになったら砂漠の中を走るAVEの勇姿を目にすることができるの…
 また、サウジ鉄道公社も、さすがに駅舎の完成遅延を指を咥えて見ているわけにもいかず、二つの駅舎の完成の遅れを取り戻す為にトルコのゼネコン企業ヤピ・メルケジ(Yapi Merkezi)に完成までの工事を請け負わせることを決めたという。

◆請け負ったゼネコン2社の背景

 ちなみに、この請け負った2社のゼネコンだが、それぞれに興味深い背景がある。

 まず、ビン・ラディン社は、オサマ・ビンラディンの父親であるムハンマド・ビン・ラディン(※10番目の妻との間にできた17番目の子どもがオサマ)が創業した会社であることは名前からもわかるだろう。

 そして、サウディ・オジェール社はそれ以上に「時の人」的な背景がある。

 というのも、現在の同社トップは、レバノンの現首相で、つい最近サウジで一時的に拘束されたサード・ハリリなのである。

 サード・ハリリの父親は、レバノンの元首相で退任後の2005年に爆破テロによって暗殺されたラフィーク・ハリリである。ラフィークが1970年前後にレバノンで創業した建設会社がサウディ・オジェール社の原点である。同社は、原油価格上昇の影響で空前の好景気に沸いた1970年代のサウジアラビアで急速に成長し、79年にはフランスのオジェール社と合弁。その後、オジェール社を買収してサウジでゼネコンの大手企業として発展した。そしていま、サード・ハリリが同社の後継者(会長。CEOは異母弟のアイマン・ハリリ)となっているのである。

 サード・ハリリがリヤドで拘束されたのは、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が11月に目論んだ汚職摘発を名目に、彼らの財産の大半を没収し、同時に政敵としての彼らを排除するという行動に出た事件の一貫であった。

 サルマン皇太子はハリリにサウディ・オジェール社の経営権を譲渡するように迫ったという。ハリリはそれを拒否した。それが理由で拘束されたのだ。

 リヤドのホテルに拘束されていた間に、彼は米国とフランスの大使とコンタクトを取ろうとした。両国からサルマン皇太子に圧力を掛けてもらい、ハリリを解放するように要求してもらうためである。フランスのマクロン大統領がアブダビ訪問の後に予定になかったリヤド訪問を決めたのもハリリの拘束を解くためのサルマン皇太子への牽制であったとされている。(参照:「HispanTV」)

 その甲斐あってか、ハリリは拘束から解放されてパリを訪問した後にレバノンに帰国した。しかし、彼の子供の二人がリヤドに「人質」として残っているままだ。

 工事の遅延に加えて、会長をめぐるこのようなトラブル。砂漠の砂以外にもさまざまな「障害」に遭遇するサウジの高速鉄道。果たして予定通り、2018年3月から運行できるようになるのであろうか……。

<文/白石和幸>

しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす
   
   
 「医師とメディア人」二足のわらじを履く理由 あの英誌「ネイチャー」が選んだ日本人女医


「マドックス賞」事務局によるリリース。同賞の日本人受賞は初めてだ(編集部撮影)© 東洋経済オンライン 「マドックス賞」事務局によるリリース。同賞の日本人受賞は初めてだ(編集部撮影)
 世界屈指の科学論文誌、英『ネイチャー』などが主宰する「ジョン・マドックス賞」。2017年の受賞者が医師・ジャーナリストの村中璃子氏に決定し、11月30日に授賞式が行われた。

 この賞は、22年間『ネイチャー』誌の編集長を務めたジョン・マドックス卿を記念して創設され、多くの困難に遭いながらも科学的なエビデンスに基づき公益に寄与する仕事をした科学者・ジャーナリストに贈られる。今年で6回目、世界25カ国95人の候補者から選ばれた。日本人の受賞は初めてとなる。

 村中氏は、2015年から副反応に揺れる子宮頸がんワクチン※1問題に、医師ならではの視点で鋭く斬り込みながらも一般人にわかりやすい記事を多数執筆した。審査講評では「この問題が日本人女性の健康だけでなく、世界の公衆衛生にとって深刻な問題であることを明らかにしたこと」が高く評価されている。

一般の議論にサイエンスの視点を持ち込む

――「ジョン・マドックス賞」受賞の意味は。

 村中:HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)問題では、科学的根拠に乏しい「オルタナティブファクト(ねじまげた事実)」が専門的な知識を持たない人たちの不安に寄り添うように広がっている。私は医師として、守れるはずの命や助かるはずの命をいたずらに奪う言説を見過ごすことができない。

 一連の記事執筆を始めてから、法的手段を含めさまざまな妨害や攻撃に遭っているが、この賞で、一般の議論にサイエンスの視点を持ち込んだこと、それを日本国内の問題としてだけでなく世界の問題として発信したことが評価されたことはうれしい。子宮頸がんワクチン問題は、米国やデンマーク、アイルランドなどでも起きていて、南米コロンビアでは、今年8月、日本に1年遅れて、世界で2番目の国家賠償請求訴訟が提起されている。

 ※1 子宮頸がんワクチン 正確にはヒトパピロマウイルス(HPV)ワクチン。子宮頸がんの90%以上はHPVの感染が原因とされ、WHO(世界保健機関)も感染予防のためにワクチン接種を推奨している。日本でも2009年に承認され、2013年4月から定期接種となった。だが、一部メディアによって、接種後の激しい身体症状の原因と報道された。2016年7月には東京など4地裁に63人が薬害を受けたとした集団訴訟。このため、国内の子宮頸がんワクチン接種率は70%台から1%未満にまで低下。グローバルな公衆衛生の問題として事態を重く見たWHOは、2度にわたり日本を名指しして警告を発している。

 私が執筆した記事に、厚生労働省で発表された子宮頸がんワクチンの副反応に関する動物実験の結果に疑念を呈したものがあるが、これについて、研究班の主任研究者である元大学教授から名誉毀損で提訴されてもいる。

 本来、科学の問題は科学の領域で議論すべきだが、かつて英国でも科学に対する武器として法律が用いられることが問題になった。特にベストセラー『代替医療のトリック』の著者、サイモン・シン氏に対し、全英カイロプラクティック協会が起こした名誉棄損訴訟が、科学の議論を法律によって封殺しようとしたとみられ、これがきっかけとなって、2013年に名誉毀損法が改正された。そのあたりの事情が今の日本と似ているのかもしれない。

反対論者に冷静に対応した

 ――2015年10月に始まる一連の記事は、医師ならではの科学的な視点が生かされている。海外にはどのように発信したのか。

 村中:2016年11月に米ウォールストリート・ジャーナル紙に寄稿したほか、12月には外国人記者クラブで、2017年6月にはロンドン大学でも講演を行った。

 外国人記者クラブの会見では、ワクチン反対派のメディアから「子宮頸がんワクチンの薬害を証明した」という日本人研究者による英語論文についての質問もあったが、評価の指標が客観的ではなく、エビデンスとして十分ではないと答えた。反対論者にも冷静に対応した様子がネットで配信されており、マドックス賞検討委員会メンバーの目に留まったようだ。

 ――子宮頸がんワクチン反対運動は、日本発で海外に波及したといわれるが。

 村中:子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は性交渉を通して感染するため欧州では保守系カトリック、米国では福音派キリスト教(ワクチンを含むすべての標準医療に否定的)と結び付くなど、宗教色が濃いのが特徴。しかし、生涯のパートナーがただ1人であっても感染のリスクはある。子宮頸がんワクチン問題は、道徳の問題ではなくリプロダクティブヘルス(性と生殖に関する健康)の問題だ。一方、日本と海外で共通しているのは、反対運動の中心が子どもたちではなく母親であることだ。

 また、欧米ではいわゆるウェイクフィールド事件※2 によって、麻疹、風疹、おたふく風邪を防ぐMMRワクチンで自閉症になるといった誤解が広まり、いまだに信じている人もいる。日本ではMMRワクチンによって起きた無菌性髄膜炎事件以降、ワクチン薬害の問題に関して海外とは別の流れがある。

 ※2 ウェイクフィールド事件 英国人医師、アンドリュー・ウェイクフィールドが、1998年に医学論文誌『ランセット』に投稿した論文で、麻疹、風疹、おたふく風邪の3種混合ワクチンが自閉症を引き起こすとし、英国をはじめとする欧米でワクチンパニックを引き起こした。ところが、後にその内容に重大な不正が発覚し論文は撤回、ウェイクフィールドは医師資格を剥奪されている。

 ――子宮頸がんワクチンの副反応報告は、接種者338万人のうち2584人(厚労省調べ、2014年11月時点、累計)。一方で子宮頸がんの罹患(りかん)者数は年間1万人を超え、死者は3000人近くに上る。しかも、ここ数年で罹患者が増えているとして、WHOは3度にわたり警告を出し、うち2回は日本が名指しされた。

 村中:実はこのワクチン接種は非常に痛いことで知られていて、副反応として報告されているものの多くは接種時の疼痛(とうつう)や接種部位の腫れだ。そのデータでは未回復は186人だが、「因果関係を問わない副反応」と自己申告のあったもの。仮に186人全員の症状が子宮頸がんワクチンによるものだとしても、発症率は0.005%だ。

守れる命を奪っている

 一方、日本で認可されている4価ワクチンの効果は約60%。米国などで承認されている9価ワクチンなら90%以上が守られる。新しいワクチンと検診とを併用することで、子宮頸がんで亡くなる人を限りなくゼロに近くできる。ワクチンの目的は、感染症から本人を守るだけではない。感染を防ぐことで人にうつさない、それによって蔓延を防ぐということも大事な目的だ。接種率が上がれば、免疫不全などでワクチンを打てない人も守る、集団効果が期待できる。

 ワクチンの問題を考えるときには、リスクとベネフィットのバランスが重要だ。

 日本は、「個」を重視する欧米とは対照的に、他人に迷惑をかけない、弱い人もみんなで守るという社会だったはず。その公共意識が、合理的根拠のない「不安」に駆逐され、守れるはずの命を奪っているのが今の状況だ。

 ――大学での講義は?

 村中:京都大学医学部の大学院で、現役の医者や研究者を対象とした、科学ジャーナリズムの講義を任されている。医師や研究者同士であれば専門用語のほうが理解が早いが、一般の人々への窓口である記者にはまったく伝わらない。医学や科学の難しい問題をわかるように、かつ正しく伝えるにはどうしたらいいのか。記者の側と取材される側の両方をシミュレーションして考えてもらう。

 子宮頸がんワクチン問題にも、科学コミュニケーションの質が大きな影響を与えている。医療情報、科学をきちんと正しく一般に伝えることは、医者、科学者としての務めであると同時に、メディア人の責務でもあると考えている。
   
 12月  
 2017年12月1日(金)
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新元号、来年半ば公表の方針 19年5月1日新天皇即位


天皇陛下の退位を巡り、意見を聴取する皇室会議に臨むメンバー=1日午前、宮内庁(代表撮影)
天皇陛下の退位を巡り、意見を聴取する皇室会議に臨むメンバー=1日午前、宮内庁(代表撮影).

 政府は1日、天皇陛下の退位日決定の前提となる皇室会議を開き、陛下が2019年4月30日に退位し、皇太子さまが5月1日に新天皇へ即位、改元する日程が決まった。8日にも開く閣議で正式決定する。政府は国民生活への影響を最小限に抑える観点から、新元号を来年半ばに公表する方針だ。退位の儀式や皇太子さまの「即位の礼」に関し、年明けに準備組織を設置して検討を本格化させる。

(共同通信社)
   
   

 「紅葉、想像よりすごい」スポットは高さ50m


見頃を迎えたつり橋「星のブランコ」周辺の紅葉(大阪府交野市のほしだ園地で)=尾賀聡撮影© 読売新聞 見頃を迎えたつり橋「星のブランコ」周辺の紅葉(大阪府交野市のほしだ園地で)=尾賀聡撮影
 大阪府民の森「ほしだ園地」(大阪府交野市)で紅葉がピークを迎えている。

 園内のつり橋「星のブランコ」からは赤や黄に染まった木々が一望でき、写真を撮る人たちでにぎわう。

 1997年に完成したつり橋は長さが280メートル、地上からの高さが最高50メートル。ここ数年、SNSに投稿されたことなどで国内外からの来園者が増加、人気の紅葉スポットとなっている。

 家族と訪れた大阪市東住吉区の会社員(34)は「想像していたよりもすごかったです」と話していた。

 見頃は今週末まで。府みどり公社は「駐車場は混雑するので、公共交通機関を利用してください」と呼びかけている。
   

 箸墓古墳隣接の「池の水抜く」放送中止 地元が協力断る


 テレビ東京は1日、1月2日に放送予定の番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜きましておめでとう2018」で、既に発表していた卑弥呼の墓との説がある奈良県桜井市の箸墓(はしはか)古墳に隣接する池部分の放送を中止すると発表した。詳細は明らかにしていないが、地元自治体の意見が影響したとみられる。


11月26日放送「緊急SOS!史上最大の池に異常発生!怪物10000匹!?池の水ぜんぶ抜く大作戦5」で、箸墓古墳に隣接する池での水抜きを告知するシーン© 朝日新聞 11月26日放送「緊急SOS!史上最大の池に異常発生!怪物10000匹!?池の水…
 この池での水抜きは、11月26日放送の「池の水ぜんぶ抜く大作戦5」内で予告された。桜井市はこの前に番組ディレクターに対し、「ため池の掃除が主体であり、宝探しのような企画内容はやめてほしい」と伝えていたという。だが番組では「出るのはお宝か、それとも未知なる生物か」「約1700年前のお宝が眠る!?」などと予告していた。

 26日の放送後、奈良県を通じて文化庁から市に問い合わせがあったり、市の教育委員から「宝探しのような企画に協力するのはどうか」との声が寄せられたりした。1日、市はテレ東側に「協力できない」と伝えたという。テレ東が撮影に入る前だった。

 箸墓古墳のため池を管理する地区の区長の杉本義衛さん(69)によると、池の水抜きは毎年実施しているという。「古墳の価値を広めるために番組に協力しようと思っていただけに残念だ。ただ、あの予告編を見れば、市が断るのも仕方がない」と話した。

 「池の水」シリーズは今年1月に初めて放送され、これまでに5回放送。水を抜いた池から外来魚のアリゲーターガーなどが次々と見つかり、人気番組となった。26日は視聴率12・8%で、大河ドラマの11・3%を上回った(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。(湊彬子、田中祐也)
   

 皇太子さま即位の前後、10連休? GW「谷間の平日」


 「平成の終わり」と「新時代の始まり」は10連休になるのでは――。2019年の4月30日に天皇陛下が退位し、5月1日に皇太子さまが即位することが決まった。4月27~29日は土日と昭和の日で3連休。5月3~6日も憲法記念日などの祝日と振り替え休日で4連休。「谷間の平日」にあたることから、連休のさらなる大型化を期待する声がネット上などであふれている。


2019年GWのれんきゅうはどうなる© 朝日新聞 2019年GWのれんきゅうはどうなる
 祝日法には、「前日と翌日が祝日の日は、休日とする」との規定がある。もし即位する5月1日が祝日になれば、祝日に挟まれる形になる4月30日と5月2日がオセロゲームのように休日となり、4月27日~5月6日が10連休になる。

 しかし、内閣府大臣官房総務課によると、平成の改元の際は、天皇陛下の即位日(1989年1月7日)は祝日にならなかった。即位から約1年10カ月後、「即位礼正殿の儀」が行われた日(90年11月12日)が、その年に限って休日となった。「平成の例を踏まえると、法改正などで5月1日を祝日としない限り、10連休の可能性は高くない」と担当者は話す。

 また、退位特例法により、天皇誕生日も現在の12月23日から2月23日に変わる。昭和天皇の誕生日だった4月29日が89年から「みどりの日」(現在は「昭和の日」)として祝日になったことから、12月23日も祝日のままになる可能性がある。担当者は「国民各層の幅広い議論を考慮して、検討していく」と言う。(三浦淳)
   

 赤く染まる500本のメタセコイア 滋賀・高島



朝日新聞デジタル

朝日を浴びて紅葉が一層赤く染まるメタセコイア=11月28日午前7時15分、滋賀県高島市、矢木隆晴撮影© 朝日新聞 朝日を浴びて紅葉が一層赤く染まるメタセコイア=11月28日午前7時15分、滋賀県高島市、矢木隆晴撮影
 滋賀県高島市マキノ町のメタセコイアがオレンジ色に色づき、大勢の観光客を楽しませている。朝日を浴びて、さらに赤く染まる巨木の並木道を写真に収めようと、早朝から多くのカメラマンらが訪れていた。

 1981年にマキノ町果樹生産組合が、美しい景観と栗園の防風林を兼ねて植樹したことが始まり。高さ20メートル以上に育った樹齢約50年の約500本が、県道沿いに2・4キロにわたって立ち並ぶ景色は壮観。最近はSNSなどを通じて若者にも人気の撮影スポットになっている。

 見頃は12月初旬まで。同組合の高木正事務局長は「時間帯や時期によって微妙に変化するグラデーションを見て欲しい」と話す。(矢木隆晴)
   

 安倍首相も出席 国家安全保障会議を開催へ


日テレNEWS24



 天皇陛下の退位の日程の決定に向けた皇室会議が来月1日に宮内庁で開かれる。これにより退位の日を再来年4月30日にすることが固まる。

 皇室会議は来月1日午前9時45分から宮内庁で開かれ、天皇陛下の退位の日程について安倍首相が衆・参両院の議長や皇族などから意見を聴取する。

 安倍首相は、その足で天皇陛下に内奏を行い、再来年2019年の4月30日に天皇陛下が退位すること、また翌5月1日に徳仁親王が天皇に即位し、元号を改めることが固まる。

 退位の日程案としては再来年3月末も上がっているが、年度末に重なると国民生活への影響が大きいことなどから見送られることになる。
   

 天皇陛下、19年4月末退位へ=首相が意見聴取、8日にも決定-25年ぶり皇室会議



時事通信


 天皇陛下が退位される日程の決定に向け、皇室会議が1日午前、宮内庁特別会議室で開かれる。政府は、陛下が2019年4月30日に退位し、皇太子さまが同年5月1日に新天皇に即位され、同日に改元する日程で最終調整している。皇室会議の意見を踏まえ、8日にも閣議決定する方針だ。 皇室の重要事項を審議する皇室会議の開催は、1993年1月19日以来で約25年ぶり。6月に成立した退位を可能にする特例法は退位日決定に先立ち、皇室会議で意見を聴取することを義務付けており、議長を務める安倍晋三首相が招集した。 会議は非公開で開催し、所要約1時間の見込み。首相が席上、退位日程について皇族代表の2人や衆参正副議長、最高裁長官らから意見を聴取。政府側は見解を求められれば、「19年4月30日退位、同年5月1日即位・改元」とする案が望ましいとの考えを示す見通しだ。  会議終了後、首相は首相官邸で記者団の取材に応じるほか、菅義偉官房長官と山本信一郎宮内庁長官がそれぞれ記者会見を行い、会議の結果を説明する。 政府は5日の閣議で皇室会議の結果を報告した上で、8日にも退位日を定めた政令を閣議決定する方針。 退位日決定を受け、政府は退位と即位の儀式の在り方を検討するため、菅官房長官をトップとする準備組織を年明けにも設置する。退位の儀式を天皇による国事行為と位置付けるかどうかなどが検討課題になりそうだ。 平成に代わる新元号も焦点で、国民生活への影響を最小限とするため、政府は来年中に事前に公表する方針だ。◇皇室会議議員 常陸宮さま(※) 常陸宮妃華子さま 大島理森衆院議長 赤松広隆衆院副議長 伊達忠一参院議長 郡司彰参院副議長 安倍晋三首相 山本信一郎宮内庁長官 寺田逸郎最高裁長官 岡部喜代子最高裁判事 (※)常陸宮さまは予備議員。天皇陛下退位後に皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)となる秋篠宮さまの代わりに出席(了)
   

 ADSL、23年1月で終了…光回線選ぶ人増え


読売新聞

 NTT東日本と西日本は30日、固定電話の回線を使ったインターネットサービス「フレッツ・ADSL」について、光回線サービスを利用できない地域を除き、2023年1月末で終了すると発表した。

 高速の光回線を選ぶ人が増え、利用者数が減少しているためだ。

 NTT東西は00年にADSLのサービスを始めた。契約数は05年度の568万件がピークで、今年9月末時点で84万件まで落ち込んでいた。

 NTT東は、光回線サービスを提供する地域については、初期工事費を無料にするなどしてADSLからの移行を促す。
   

 【参院予算委員会】「天然痘感染者がいたら無限に広がる」 北朝鮮船漂着で自民・青山繁晴氏が指摘 政府にも危機感

産経新聞


【参院予算委員会】「天然痘感染者がいたら無限に広がる」 北朝鮮船漂着で自民・青山繁晴氏が指摘 政府にも危機感: 参院予算委員会で質問する自民党の青山繁晴氏=30日午前、国会・参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)© 産経新聞 提供 参院予算委員会で質問する自民党の青山繁晴氏=30日午前、国会・参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)

 日本海沿岸で北朝鮮籍とみられる木造船の漂着・漂流が相次ぎ、政府・与党に危機感が広がっている。

 自民党の青山繁晴参院議員は30日の参院予算委員会で「北朝鮮が兵器化した天然痘ウイルスを持っているというのは国連の専門官の間でも常識だ。飛沫感染でうつる。もし上陸者に一人でも感染させられた人がいたら、ワクチンを投与しないと無限というぐらい広がっていく」と述べ、バイオテロにつながりかねないとの認識を示した。

 青山氏は「北朝鮮から漂着した人について、帰国したいから帰すという、その場しのぎの対応では重大なことにつながりかねない」と指摘した。

 これに対し、小此木八郎国家公安委員長は、11月に入り北朝鮮籍とみられる木造船の漂着案件が秋田県で2件、新潟県で1件あったと説明した上で「北朝鮮からミサイルが発射された。相当重い状況だと思い、警察幹部に不断の注視を怠らないよう指導していきたい」と述べた。

 木造船はレーダーで見つかりにくいだけに、朝鮮半島有事の武装難民やテロのための工作員の上陸に利用される危険性を指摘する専門家も少なくない。

 菅義偉官房長官は30日の記者会見で「平素から海上保安庁と警察が緊密に連携し、日本海沿岸区域のパトロールや警戒警備の実施、漁協などへの不審者や不審物を発見した際の通報の呼びかけ、地元自治体や関係機関との迅速な連絡体制の確保といった措置をしている。今後とも不審船や不審者対策を強化したい」と強調した。

   

 
北朝鮮弾道ミサイルは「かなりの能力」 小野寺防衛相



朝日新聞デジタル

29日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)火星15の試射。朝鮮中央通信が30日、配信した(朝鮮通信)© 朝日新聞 29日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)火星15の試射。朝鮮中央通信が30日、配信した(朝鮮通信)
 小野寺五典防衛相は30日午前、北朝鮮が29日に発射した弾道ミサイルについて、「新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)級」との分析結果を明らかにした。「かなりの能力を持ったミサイル」と述べ、警戒を続ける考えを強調した。参院予算委員会で青山繁晴氏(自民)の質問に答えた。

 北朝鮮は今年7月にICBM「火星14」を発射し、29日に発射したミサイルについては新型の「火星15」だと発表した。北朝鮮メディアは30日、発射した様子などを写した写真を報道した。

 参院予算委で小野寺氏は写真などを分析した結果、移動式の発射台がこれまでと異なっていると説明。弾頭の先端も丸みを帯び、これまでとは形状が違うことも踏まえ、「新型のICBM級の弾道ミサイルだったと考えられる」と述べた。また、今回発射された弾道ミサイルは2段式で、液体燃料の特徴である直線状の炎などが確認できるとした。

 一方、河野太郎外相は同委で、北朝鮮が9月15日以降、弾道ミサイルを発射していなかったことから、「この間、北朝鮮は新しいエンジンのテストなどを繰り返し、発射の準備をしていたことが明らかになった」とした。また、「(弾道ミサイル発射などを)自制する意図がないということははっきりした」と指摘。北朝鮮に影響力があり、国連安全保障理事会の常任理事国でもある中国やロシアとも連携していく考えを強調した。
   

 「国内最古級」古墳時代の池見つかる 奈良・明日香村 農業用水に利用か



産経新聞


「国内最古級」古墳時代の池見つかる 奈良・明日香村 農業用水に利用か: 見つかった池の遺構。谷川をせき止めてつくったとみられる=奈良県明日香村(今年6月撮影)© 産経新聞 提供 見つかった池の遺構。谷川をせき止めてつくったとみられる=奈良県明日香村(今年6月撮影)

 奈良県明日香村北部の丘陵地で、古墳〜飛鳥時代(6〜7世紀)に灌(かん)漑(がい)に利用されたとみられる池の遺構が見つかり、奈良文化財研究所が29日、発表した。池は小規模ながら、日本書紀にも記されている磐余(いわれ)池(同県橿原市)と並び、国内最古級とという。

 発掘現場は飛鳥資料館の南西で、コンビニ建設に伴い奈文研が調査した。池の遺構は東西約15メートル、南北約10メートル、深さ約2メートル。谷川に堰を築いて水をためたとみられるが、堰は見つかっていない。池の底では堆積した池特有の粘土層が確認され、見つかった土器などから6世紀前半の築造と推定される。

 池の規模はさらに広く、農業用水に使われたと考えられるが、利用されたのは7世紀中頃までで、7世紀後半には埋められたことが判明。池の北側には7世紀中頃に敷設された官道・山田道(やまだみち)(都があった飛鳥に東から入る道)が通り、今回の調査でも道に付属する側溝が確認された。また、池の埋設土からは「珠流河(するが)」(現在の静岡県)と書かれた荷札木簡も出土した。

 池が埋め立てられた飛鳥時代後半は、藤原京が造営された時期と重なる。奈文研は「飛鳥の開発、土地利用を考える上で重要な発見だ。埋め立てた理由ははっきりしないが、山田道の敷設や開発が影響している可能性がある」としている。

 発掘現場はすでに埋められており、現地説明会は行われない。
   

 増え続ける見捨てられる土地、すでに九州全体の規模まで拡大



Bloomberg

(Bloomberg) -- 人口減少が進む日本で、見捨てられるのは家や墓だけではない。土地も同じだ。

  増田寛也元総務相が座長を務める所有者不明土地問題研究会によると、九州の土地面積を上回る約410万ヘクタールの土地が所有者不明となっている。日本全体の約11%の規模。国土交通省による調査を基に、同研究会が全国推計を算出した。10月公表の将来推計では、2040年までに約720万ヘクタールと北海道本島に迫る面積まで拡大し、機会損失や税の滞納などを含めた経済的損失は約6兆円とした。

  海外と比較すると、現在、デンマーク全体に匹敵する広さとなり、40年にはアイルランドの大きさに拡大する。

  早稲田大学大学院の山野目章夫教授は、土地がお金を生む資産ではなくなった時、家族にとっては負担になり、義務ではない登記の更新が何世代にわたって行われない事例があるという。所有者不明地の問題に関連した二つの有識者会議を率いる山野目氏は、過疎地域では土地を「処分しようとしてもなかなか不動産が地方の市場では回らない」と11月27日の取材で述べた。

  問題が表面化したきっかけは、11年に発生した東日本大震災の復興事業。山野目氏によると、被災者の安全を確保するために高台に住宅を整備する計画が、所有者不明地のために滞る例があったという。

  公共性の非常に高い事業の場合、政府は土地収用制度を利用して所有者全員が見つからなくても土地を回収することができる。しかし、制度の用途は限定的だ。

  国交省の資料によると、河川改良事業を行う際、墓地として利用されていた共有地の登記更新が1958年から行われていなかった事例がある。相続人は約242名でうち3名が所在不明となっていたため土地収用が困難となったという。

  政府は「経済財政運営と改革の基本方針2017」(骨太方針)に所有者不明の土地問題を明記。現在、有識者会議を通じて土地問題への解決策を議論している。

  日本土地家屋調査士会連合会の柳澤尚幸専務理事は、所有者不明地が「虫食い的に存在していくと非常に土地として利用しづらい」と11月27日の取材で語った。柳澤氏はこの問題は少子高齢化の進む「地方においては進行することはあっても解消する方向にはなかなか行かない」と述べた。

記事についての記者への問い合わせ先: 東京 野原良明 ynohara1@bloomberg.net.

記事についてのエディターへの問い合わせ先: 下土井京子 kshimodoi@bloomberg.net, 天野高志

©2017 Bloomberg L.P.
   

 火山の「超巨大噴火」、従来説より高い頻度で発生か 研究



AFPBB News

米ワイオミング州イエローストーン国立公園のアッパー・ガイザー・ベイスンにある温泉池モーニング・グローリー・プール(2016年5月14日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News© AFPBB News 提供 米ワイオミング州イエローストーン国立公園のアッパー・ガイザー・ベイスンにあ…
【AFP=時事】文明を消滅させるほど大規模な火山の「超巨大噴火」が最後に起きたのは今から約2万5000年前とされているが、この種の噴火は平均で1万7000年ごとに発生するとの最新の推算結果が29日、発表された。

 地球惑星科学の専門誌「Earth and Planetary Science Letters」に掲載された研究論文によると、超巨大噴火は5万年~70万年ごとに発生するとこれまで考えられていたという。

 論文主執筆者のジョナサン・ルジェ(Jonathan Rougier)氏はAFPの取材に、超巨大噴火の発生頻度に関する最新の推算で定められた推定値の範囲は5000年~4万8000年で、最良推定値として平均1万7000年に1回という結果が得られたと語った。「噴出物が1兆トン以上の超巨大噴火は、これまで考えられていたよりはるかに頻繁に発生することが、今回の研究で分かった」

 これほどの規模の爆発的な火山噴火は、地球の気温を劇的に低下させ、大半の植物の成長が困難になると考えられる程度にまで空を暗くする可能性がある。

 最も最近の超巨大噴火は2万5000年前、ニュージーランドのタウポ(Taupo)で発生した。この数千年前には、日本の姶良(あいら)で大噴火が発生していた。

 この2つの噴火は、それぞれ1兆トン以上の噴出物を大気中にまき散らした。その影響は、直径2キロの小惑星が地球に衝突したのにほぼ匹敵する。

■「火山はより大きな脅威」

 これまでに知られている最大規模の超巨大噴火は約7万5000年前に起きたインドネシアのトバ(Toba)火山の噴火だ。

 ルジェ氏は「トバはとてつもない規模だった」と述べ、約6500万年前に陸生恐竜を絶滅させた「チチュルブ(Chicxulub)小惑星による砂塵とトバ級の超巨大噴火がほぼ同等であった可能性がある」と続けた。

 ルジェ氏と研究チームは、過去10万年に起きた大噴火のデータの分析から今回の結果を導いた。

 今回の結果は、地球上で壊滅的な噴火が発生する「期限を過ぎている」ことを意味するわけではないと、ルジェ氏は注意を促す。「今回の研究で言えるのは、火山が人類文明に及ぼしている脅威がこれまで考えられていたより大きいということだ」

【翻訳編集】AFPBB News
   

 【北ミサイル】「フェーズが変わった」 日本政府、米軍事行動への対応も視野に



産経新聞

【北ミサイル】「フェーズが変わった」 日本政府、米軍事行動への対応も視野に: 北朝鮮ミサイル発射情報を受け、首相官邸で囲み取材に応じる安倍晋三首相=29日午前、首相官邸(佐藤徳昭撮影)© 産経新聞 提供 北朝鮮ミサイル発射情報を受け、首相官邸で囲み取材に応じる安倍晋三首相=29日午前、首相官邸(佐藤徳昭撮影)

 北朝鮮が29日未明に弾道ミサイルを発射したことを受け、安倍晋三首相とトランプ米大統領は発射の約3時間後に電話会談するなど、対応には危機感があふれた。9月には国連安全保障理事会が中国やロシアも加わり厳しい制裁決議を決めたにもかかわらず、北の暴走は止まらない。与党関係者は「フェーズが変わった」と語り、水面下では米国の軍事行動が起きた際の対応も進める。

 首相「北朝鮮が核・ミサイル(開発)を執拗(しつよう)に追求し続けていることが改めて明らかになった」

 トランプ氏「圧力をさらに強めていく必要がある」

 両首脳は会談で連携を再確認し、北朝鮮の脅威に対処するための能力強化を進めることも確認した。

 複数の政府・与党関係者は今回の発射について「状況は政府が10月の衆院選前に想定したシミュレーション通りだ。年末年始に向けて北朝鮮状況はますます厳しくなる」と打ち明ける。

 河野太郎外相は記者団に経済制裁が「効いているという情報はある」と繰り返し強調した。実際、秋田県などに北朝鮮とみられる漁船の漂着が相次ぎ、13日には南北軍事境界線がある板門店で北朝鮮兵士が韓国側に越境した。外交筋は「北朝鮮体制のほころびが出始めた」と語る。

 一方、政府は北朝鮮が9月15日以降、ミサイルを発射しなかった理由が制裁の効果にある、との見方には否定的だ。河野氏は「北朝鮮は2カ月抑制していたのではなく、着々と次の行動の準備をしていた。今や北朝鮮が自制する意図がないことがはっきりした」との認識を示した。

 河野氏は29日、12月の国連安保理議長国として米ニューヨークで安保理の閣僚級会合を主催すると発表した。同月15日に開く方向で、北朝鮮への圧力強化を呼びかける。日本が、米国やカナダなど在韓国連軍の構成国と韓国を交えた会合に参加する考えも明らかにした。

 ただ、圧力強化の中で北朝鮮が高性能のミサイル発射を強行したのは事実で、米国による軍事行動の可能性は濃厚になりつつある。政府は在韓邦人の救出や、年末年始に韓国に渡航する邦人に対する渡航情報についても対応を検討するとみられる。(田北真樹子)
   

 2017.11.30 05:02

北ミサイル、米全土射程か…新型ICBM発射、高度過去最高4475キロメートル



北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、報道対応する小野寺防衛相=防衛省

 ついに米国全土を射程に収めたのか!?

 日本の防衛省などによると、発射地点は首都平壌の近郊、平安南道(ピョンアンナムド)平城(ピョンソン)付近。通常より高度を大幅に高くするロフテッド軌道で打ち上げられ、高度は4000キロを大きく越え、過去最高。飛行時間も過去最長で約53分に及んだ。

 北は29日午後0時半から朝鮮中央テレビで政府声明を発表。新型ICBM「火星15」だとし、最高高度4475キロ、飛距離950キロとした。

 また「米本土全域を打撃できる超大型重量級核弾頭の装着が可能な大陸間弾道ロケット」と主張。さらに発射には金正恩朝鮮労働党委員長が立ち会い、「ついに国家核戦力完成の歴史的大業、ミサイル強国の偉業が実現した」と宣言した。

 これに対して、米専門家は通常軌道なら飛距離は1万3000キロ以上と分析。軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏も同程度の飛距離を有する可能性があるとしながら、「重量のある核弾頭を搭載すれば、もう少し飛距離が落ちるのでは」と指摘した。

 北のミサイル発射は今年15回目で、北海道上空を通過した9月15日以来だ。飛距離を出さないロフテッド軌道で発射した理由を、黒井氏は「米国をなるべく刺激しないコースをとったのではないか」と推測。

 今後も、飛距離を伸ばしたり、再突入体を完成させる必要があることから、ICBM発射は続き、ロフテッドと通常の中間のような軌道になるとみる。

 「グアムやハワイに近いところに落とすと米国を刺激する。だから高度を高めにとって、ハワイの東あたりに落とすのではないか。その際日本列島を越えても、すでに何度も越えているので、北は問題にしないだろう」(黒井氏)

 日本のEEZ内への着弾は7回目。日本政府は、日本時間30日朝に米ニューヨークで開催される国連安全保障理事会の緊急会合で、北朝鮮に政策を変更させる重要性を訴える方針だ。
   

 2017.11.30 05:00

食糧事情の悪さ背景に?北朝鮮の小型船漂着、今月だけで20件超



北海道松前町沖で見つかった北朝鮮の木造船

 第1管区海上保安本部(小樽)は29日、北海道松前町の南西沖で、10人が乗って漂流する北の木造船を発見。漁船とみられ、乗員は食料を求めているもよう。このほかにも今月だけで20件以上、北の小型木造船が日本海沿岸に漂着。背景には経済制裁による外貨不足で、沿岸域の漁業権を中国に売却したことや食糧不足があり、無理をして遠くで違法操業をしているもよう。今月13日に板門店で亡命しようとして銃撃された北の兵士の胃から見つかったトウモロコシや多数の寄生虫からも、食糧事情の悪さが指摘されている。
   

 弥生集落から中国・遼東の腕輪 魏志倭人伝の「一支国」



朝日新聞デジタル

 長崎県壱岐市の弥生集落遺跡、原(はる)の辻遺跡(国特別史跡)で10年前に出土した青銅製品が中国・遼東地域の腕輪の一部であることが、同県埋蔵文化財センターの調べでわかった。同地域の腕輪は国内初の確認例で、弥生時代の日中交流を解き明かす新資料となる。


中国・遼東地域のものとみられる原の辻遺跡出土の腕輪の一部© 朝日新聞 中国・遼東地域のものとみられる原の辻遺跡出土の腕輪の一部
 腕輪は銅釧(くしろ)と呼ばれるもので、中国の史書「魏志倭人伝」に登場する一支(いき)国の首都とされる原の辻遺跡で2007年に出土した。

 破片でもあり用途は不明だったが、同センターの古澤義久さんらが再検討した結果、中国遼寧省鞍山市の羊草荘漢墓の出土品と形状や大きさがほぼ一致することがわかった。このほど刊行された「九州考古学」第92号(九州考古学会発行)で報告している。

 腕輪の残存部分は長さ4・1センチ、幅1・1~1・2センチ、厚さ2・5ミリ。鋳造でできており、外側にはくぼんだ線が4本ある。中国の出土例から弥生時代後期前半(紀元1世紀ごろ)に流入した可能性があるという。中国では後漢代初頭ごろにあたる。

 この時期、中国系の遺物は朝鮮半島北部に置かれた楽浪郡という中国の出先機関を通じて日本列島に流入したとされてきたが、この腕輪は中国でも遼東地域の一部に限られるためここから直接入手した可能性もあり、北方民族の烏桓(うがん)と関係するかもしれないという。複雑な古代の国際交流を物語る貴重な手がかりとなりそうだ。(編集委員・中村俊介)
   

 年末年始の高速道路の渋滞、1月2日がピーク



読売新聞


 高速道路各社は28日、年末年始(12月28日~来年1月4日)の渋滞予測を発表した。

 上り、下りともにピークは1月2日になる。

 主な渋滞では、下りで12月30日午前8時頃、東名高速伊勢原バス停(神奈川県)付近を先頭に30キロが見込まれる。上りでは1月2日の午後2時頃、東名高速大和トンネル(同)付近を先頭に35キロの渋滞が予想されている。

   

 縄文人が描く顔、石製品にくっきり 北海道の遺跡



朝日新聞デジタル


北海道木古内町の遺跡から出土した、人の顔が描かれた縄文時代中期の石製品=29日午後、札幌市中央区、豊間根功智撮影© 朝日新聞 北海道木古内町の遺跡から出土した、人の顔が描かれた縄文時代中期の石製品=29日午後、札幌市中央区、豊間根功智撮影
 北海道埋蔵文化財センターは29日、人の顔が顔料で描かれた縄文時代中期後半(約4300年前)の石製品が、北海道木古内町の遺跡から出土したと発表した。顔料で人の顔が描かれた縄文時代の石製品が見つかるのは、全国で初めてという。

 石製品は10月19日、「幸連(こうれん)5遺跡」の竪穴住居跡で、深さ約50センチの土中から発見された。砥石(といし)などで平らに整えられた板状の石で、一辺12~13センチ、厚さ1・4センチの逆正三角形。黒い顔料で上辺近くに横線が引かれ、眉と鼻がつながった線や目とみられる楕円(だえん)形などが描かれている。用途は不明だが、祭祀(さいし)などに使われた可能性があるという。

 縄文の遺物で顔料を使った絵画は、長野県の唐渡宮(とうどのみや)遺跡の土器下部に描かれた人体像があるが、人の顔は出土例がないという。北海道大の小杉康教授(縄文文化)は「同じ時期の土偶の顔面表現と似ており、顔を表現した可能性が高い。縄文中期の精神文化の解明に一石を投じる、大変貴重な発見だ」と話している。(芳垣文子)
   

 間違った健康法で長寿日本一の長野県が危機に直面


JBpress

千葉で行われた「ユナイテッド・スピリット・アソシエーション」日本支部の全国選手権大会にゲスト出演したシニアチームの女性たち。平均年齢は70歳。(2016年3月26日撮影)。© AFP/TORU YAMANAKA〔AFPBB News〕 千葉で行われた「ユナイテッド・スピリット・アソシエーション」日本支部の全国選手権大会にゲスト出演したシニアチームの女性たち。平均年齢は70歳。(2016年3月26日撮…
 健康のために意識的に野菜をたくさん摂取しようとしている人は多いと思う。厚生労働省では「野菜の1日の摂取量の目標を350グラム」としている。

 350グラムの野菜というのは、量が多すぎて毎日摂取するには、なかなかに難しい目標値だ。キャベツの千切りでは、図1の量になる。

 そのうえ、厚労省では緑黄色野菜120グラムとそれ以外の野菜230グラムを摂ることを推奨している。

 実は、この350グラムにはさしたる根拠(evidence)がないことはよく知られている。

 もともと動物性蛋白質と脂質を豊富に摂取する習慣のある米国には、400グラム程度の野菜を摂取するとバランスが取れるだろうし、健康的だろうという研究がある。



図1 キャベツ350グラム。こんなに食べたら、これだけでお腹いっぱいになる© Japan Business Press Co., Ltd. 提供 図1 キャベツ350グラム。こんなに食べたら、これだけでお腹い…

 それが発端で、我々日本人は動物性蛋白質や脂質の摂取量が比較的少なく、毎日280グラム程度は野菜を摂取しているから、350グラムくらいが妥当ではなかろうかということになったということだ。

 食の欧米化が進むと言われる我が国において、そのバランスの取れるであろうという推定量を推奨したために、いつの間にか「野菜350グラム摂れば健康になる」という神話が成立してしまったようだ。

 何かにつけて「○○で健康」とか、「○○で安全」という単一的で取り組みやすいものに飛びつき、すぐに忘れさるという我々の国民性を反映していると言えなくもない。

 この350グラムという目標値、知っている人もいれば知らない人ももちろんいるし、知っていても摂取しようとしない人も、摂取できない人も、忘れてしまっている人も大勢いる。

 栄養学科の教授をしている私は、この350グラムについて講ずることがあるが、いつもどう伝えるべきか悩んでいる。

 教科書にも350グラムという数値はもちろん示されているし、地域栄養では住民に積極的に野菜を摂取するように勧奨しなさいと記されている。

 根拠の乏しい、いわば三段論法のような目標値を、彼ら・彼女らは、数年先に患者さんに推奨していくことになるのだから、「EBM(evidence based medicine)こそ絶対」という教育を受けた私は迷うわけだ。


長寿県長野と健康長寿県愛知


 男女ともに平均寿命日本一はいうまでもなく長野県で、特に男性の平均寿命は10年以上その座を譲ったことがない。

 野菜摂取量は長野県の男性が、何と374グラムと、少し無理があるやに思える厚労省の350グラムという目標値を上回っている。

 愛知県の男性は243グラムで全国最下位の野菜摂取量、平均寿命は17位と中位である(表1)。このデータに慌てた農業県愛知の行政は、種々に分析を試みている。

 「山に囲まれた長野県と違って、愛知の農産物は東京で消費される」あるいは、「愛知県は工業が発達し、所得が高いので外食の機会が多い」などだ。

 そうすると、「350グラムに根拠がないわけじゃないじゃないか」と、栄養学者の方々には言われそうだが、ことはそう簡単ではない。

表1. 1日当たりの野菜摂取量



© Japan Business Press Co., Ltd. 提供

 図2は、私が講師をしている諏訪中央病院付属看護専門学校の生徒らが、2016年度に調査し、まとめたものに一部加工修正を加えたものだ。

 この表で明らか通り、野菜摂取量日本一の長野県の男性は平均寿命も第1位、野菜摂取量最下位の愛知の男性の平均寿命は第17位で中の上というところ。

 2県だけの比較なのではっきりとは言えないが、野菜摂取量と平均寿命に、さほど強い関係がないように思える。

 さらに驚くべきことに、健康寿命を比較すると、愛知と長野は逆転してしまうのだ。「健康のために野菜を毎日350グラム摂取しましょう」は、ますます怪しくなってきた。

 研究というのは面白いもので、研究者の専門領域に引きつけて結論を出そうとするので、都合のいいデータとそうではないデータは扱い方が違う。

図2. 愛知県と長野県の野菜摂取量および健康指標等の比較



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 メンデルは、栽培している自家農園のえんどう豆から、遺伝の法則を発見したが、きれいな数字を出すために、都合の悪い豆は捨てていたという有名な話がある。

 最近では、大学などの研究機関において、毎年度「研究倫理」の研修会があり、そういう行為は行われにくい方向に進んではいる。

 しかし、地面に落ちているえんどう豆に重力の法則が働いていることは知らなくても、遺伝の法則には関係がないのと同様に、野菜摂取量と平均寿命だけを比較して、他の要素を省いてしまえば、やはり野菜摂取量と平均寿命には相関がありそうに見えても仕方がない。

 最もたくさん野菜を摂取する長野県の男性は、平均寿命は日本一長いのだが、健康寿命では6位に下がってしまう。逆に、野菜を最も摂取しない愛知県の男性の健康寿命が日本一なのだ。

 同じく図2を見ると、脳血管疾患の死亡率については、愛知県4位、長野県はなんと45位と最下位に近い。

 いつまでも元気で、農作業に従事し、野菜をたくさん摂取して長寿を謳歌しているという、長野県の一般的イメージと少し違うことが見えてきそうだ。

 「○○で健康」「○○で元気」という、単一的陽動作戦に、近視眼的に見事にはまっていく我々は、もう少し俯瞰的にものを見る癖をつける必要があるように思う。

 健康長寿の秘訣は、「適切な栄養摂取」「程度な運動習慣」「ストレスレスの生活」の3本柱だと言われるが、ついついどれか1つの、しかもその簡単なある部分だけを取り上げて、そこに結論を結びつけようとしてしまいがちである。

 そこに宣伝的要素が加わると、それはさらに大きな効果をもたらしてしまう。

 バナナ、ココア、ゆで卵、リンゴ、飲尿健康方法などがそうであったように、日常生活とは縁の遠いところで、手軽な方法に極端に走り、すぐに忘れ去るという我々の国民性に注意しながら、複数の種々のデータを比較してみる必要があると思う。

図3. 野菜摂取量、塩分摂取量、脳血管疾患死亡率の比較



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 図3は、野菜と塩分の摂取量および脳血管疾患死亡率の順位を比較したものだ。野菜摂取量と生徒たちが実際に聞き取り調査した際の内容と一致している。

 野菜をたくさん摂取する長野県の人々は、「健康的」に、「生か温野菜」で摂取する機会が多く、その際の調味料は、塩、醤油、マヨネーズ、ドレッシング、味噌マヨネーズなどを利用する。

 つまり野菜の摂取量が増えれば増えるだけ塩分の摂取量が増えてしまうのだ。

 かつて、諏訪中央病院の所在地である長野県茅野市を中心に「減塩運動」が活発に行われて、人々の行動変容に結びつき、脳血疾患を劇的に減少させた。

 ところが、現在は、「野菜摂取=健康」という新たなレトリックにより、せっかく減少させた塩分摂取を再び増加させてしまっているのだ。

 「脳卒中で死なない町」「サンキュー・グッバイと言って死ねる町」、つまり健康長寿の実現のために、1970年代から鎌田實医師を中心として展開した運動が、別の健康志向によって振り出しに戻りつつある。

 塩分たっぷりの野沢菜に醤油をかけて食べていた長野県の人々に、「野沢菜を食べるな」と言うのは、無理な話だし、伝統や生活習慣をよそ者が蔑にする行為で、誰も従わなかっただろう。

 「野沢菜は生姜の葉と芋を入れて薄塩で漬けて、食べるときには鰹節とおろし生姜をかけて食べるとなお美味しい」と、夜な夜な公民館単位で説いて回って、住民の行動変容を促してきた。

 私の母親も秋になると近所の奥さんたちを集めて、美味しい「野沢菜わさび」の漬け方を教えていたことを覚えている。

 塩分濃度が高すぎて、具材が浮きそうな味噌汁が、お湯で薄めたかのように劇的に変化したことも覚えている。

 まず、減塩を勧め、運動習慣を持つことを勧め、趣味や楽しみを見つけましょうと、全国の自治体では健康的な生活習慣勧奨するが、もっと広範囲な種々の調査を基にした、その地域に合った生活改善の勧奨が必要なのだと思う。

図4. 運動とストレス比較



© Japan Business Press Co., Ltd. 提供


問題は塩分だけなのか?


 健康長寿の3本柱「適切な栄養摂取」「程度な運動習慣」「ストレスレスの生活」を少し眺めてみよう。

 愛知県の人々は長野県人々よりもよく歩く。長野県の人々の歩数が少ないのは、一家に3台と言われる自動車の普及にほかならない。

 しかし、県民の自動車保有数日本一の富山県民は平均歩数で18位なので、歩数が少ない原因が自動車の普及率だけではないことが分かる。地形や人口密度等も関係しているのだろう。

 愛知県の場合、注目すべきは横断歩道と歩道橋の数が優れて多いことだ。

 都市部と農村部をすべて含んだ数値の比較なので、これだけで愛知県の健康長寿の理由づけにするわけにはいかないが、何の目的で、どこへ歩いているのかが気になるところだ。

 「健康のために歩こう」と行政が躍起になって宣伝しても、そう簡単に行動変容は起きるものではない。私は週2回の筋トレを欠かさないが、それは健康のためではなく「スーツを格好よく着るため」という動機による。

 白人の文化であるスーツは、白人体系にならなければ似合わないと信じているからこそ、そして格好よく着こなしたいと思うからこそ、還暦の体に鞭打って極めてヘビーな筋トレに精を出している。

 これだけ交通機関が発達した現代、人々が歩くには、歩くことの必然性や歩くことの楽しみが必要だと思う。

 愛知名物コメダコーヒーが、全国展開して上場し、さらに店舗数を増やそうとしている。

 私は大阪在住だが、よくコメダコーヒーを利用する。コーヒーを注文すると、サラダ、ゆで卵、トーストがついてくる、いわゆる「名古屋のモーニング」を食べるためだ。

 店舗では、だいたい決まった席に決まった顔が揃っている。馴染みの人と楽しく過ごす時間、それこそ、そこへ行く必然性と楽しみの源泉ではないだろうか。

 高齢者にとってはなおのことだ。広い道路の横断歩道を渡り、道向かいのコーヒーショップまで歩道橋を渡り、バランスの良い朝食をゆっくりと、馴染みの人々と談笑しながらいただき、満足してまた帰路を歩く――。

 これは、想像でしかないが、このような日常生活も含めて、調査してみる価値は大いにあると思う。健康長寿はすべての人々の願いであろうから。

 今回は、長野県と愛知県の野菜摂取量と健康寿命の差に着目して調査したが、こうした全面的調査は、全国の基礎自治体レベルで実施されるべきだと考える。

 熊本県の天草の美味しい脂ののった魚を食べた高名な栄養学者が「だから熊本の人々の血中脂質が高いんだ」と言ったと、地元の保健行政関係者から聞いた。

 そうした単一的、短絡的な発想から逃れて、もっと各種エビデンスを集合させて健康を考える時期に来ている。

 2017年、今年生まれた新生児の平均余命は100歳だという。人生100年時代を自分らしく、自律的に、健康に過ごすために、多くの領域の学者が知恵を出し合う学際的研究が行われることを期待する。

 諏訪中央病院付属看護専門学校では、こうした社会医学の授業を行っている。スモールグループでテーマを決めて、実地調査を含めて調査研究を経験している。

 毎年度、目を見張る結果が報告され、正直驚かされている。

 こういう経験を持ち、地域を見る目をもった看護師が、地域包括ケアの中枢として機能してくれることを願っている。今回の調査を担当した2016年度Gグループの生徒たちの頑張りを誇りに思う。
   

 伝説についに終止符? ヒマラヤの雪男、米チームが「身元」特定



AFPBB News


【AFP=時事】「雪男」の正体はやはりクマだった──。ネパール・チベット間のヒマラヤ(Himalaya)一帯に住むと言い伝えられ、雪男とも称されてきた未確認動物「イエティ、Yeti」について、米研究者らがこれまでイエティのものとされてきた遺物の広範な遺伝学的調査を行い、それらが実は複数のクマのものだったことを突き止め、29日、学術誌に発表した。長らく信じられてきたイエティ神話を打ち砕く研究成果となった。

 イエティの正体がクマだったとする研究はこれが初めてではないが、英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に掲載された論文によると、今回の研究では、イエティのものとされてきた骨や歯、皮膚、毛、ふんから、これまでにない量の遺伝学的証拠を収集して調べた。

 その結果、「イエティの手」をはじめとする世界中の個人コレクションや博物館から収集した証拠品は、実際にはアジアクロクマ(ツキノワグマ)かチベットヒグマ(ウマグマ)、ヒマラヤヒグマのものだったことが判明した。

 これら3種のクマはそれぞれ「世界の屋根」ヒマラヤ山脈の異なる地域に生息しており、いずれの種類のクマもかつてイエティと誤認された可能性があるという。

 論文の主執筆者を務めたニューヨーク州立大学バッファロー校(University at Buffalo, The State University of New York)教養学部のシャーロット・リンドクビスト(Charlotte Lindqvist)准教授は「われわれの研究成果は、イエティ伝説の生物学的根拠がその地域(ヒマラヤ山脈)のクマに見られることを強く示唆している」と述べている。


イエティの着ぐるみ(2015年7月16日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News© AFPBB News 提供 イエティの着ぐるみ(2015年7月16日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 研究チームは、それぞれの標本の完全なミトコンドリア・ゲノムを再構成することで、ヒマラヤ山脈の絶滅の危機にある肉食動物であるクマとその進化の歴史に関する重要な発見もした。

 リンドクビスト氏によると、チベット高原(Tibetan Plateau)のヒグマとヒマラヤ山脈西部のヒグマは別々の個体群とみられ、約65万年前の氷河期に分かれたと考えられるという。

【翻訳編集】AFPBB News
   

 北朝鮮「発射」に対峙する、日本のミサイル防衛の要「PAC-3」の実像



BUSINESS INSIDER JAPAN

なぜ、ミサイル把握も公表しない政府


© Business Insider Inc 提供
11 月 29 日の未明、北朝鮮が ICBM 級とみられる弾道ミサイルを発射した。前回の発射に際しては、経路を外れた場合やミサイルの一部が落下してきた場合に備えて、航空自衛隊が基地を出てミサイルの予想通過地点にPAC-3を展開させていた。今回の状況は新たな情報を待つ必要があるが、そもそも日本におけるミサイル防衛の1つ、PAC-3とはどんな兵器で、どういう考え方のもと展開されているのかは、まだ十分に知られていない。


話が複雑な「パトリオット地対空ミサイル」


日本の空の守りを受け持つのは航空自衛隊だが、実は地対空ミサイルについては話が少々複雑だ。射程距離が短い低空向けのミサイルは陸上自衛隊、射程距離が長いミサイルは航空自衛隊、という分業体制になっている。 その航空自衛隊の地対空ミサイルは、1970~1994年にかけてウェスタン・エレクトリック社が開発したナイキ・ハーキュリーズを使用していたが、その後継として1989年に配備を開始したのが、レイセオン社製のパトリオット地対空ミサイルである(防衛省ではペトリオットと呼んでいる)。ちなみに、開発元のアメリカでは陸軍が運用している。

英単語で patriot といえば「愛国者」という意味だが、実はパトリオット地対空ミサイルは、Phased Array Tracking Radar Intercept on Target(フェーズド・アレイ式追尾レーダーによる迎撃、というぐらいの意味)という頭文字略語でもある。開発当初に想定していた脅威は航空機だ(フェーズド・アレイ・レーダーとは、回転式のアンテナではなく平面型のアンテナを使用するレーダーで、ビームの向きを変えながら広い範囲を捜索する)。
   

 北朝鮮:ICBM発射、青森沖EEZに落下 米全域射程



毎日新聞


 北朝鮮は日本時間29日午前3時18分ごろ、西岸の平城(ピョンソン)付近から弾道ミサイル1発を発射した。日本政府によると、ミサイルは約53分間にわたり約1000キロ飛び、午前4時11分ごろ、青森県の西方約250キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内の日本海に落下。4000キロを大きく超える高度に達した。同日午後0時半から朝鮮中央テレビは「重大報道」を放送し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射に「成功した」と発表した。

 朝鮮中央テレビは「新しく開発した火星15は、火星14より技術的にはるかに優れている。米国の本土全域を打撃できる最大型の重量級核弾頭の装着が可能だ」と説明した。ミサイルは高度4475キロ、飛距離は950キロと明らかにした。

 ミサイルは通常より高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射された模様で、小野寺五典防衛相は「かなりの能力を持った大陸間弾道ミサイル」と語り、通常軌道で発射された場合の飛距離は過去最長になるとの見方を示した。


北朝鮮ミサイルの射程© 毎日新聞 北朝鮮ミサイルの射程
 一方、韓国軍合同参謀本部はミサイルは高度4500キロに達し、飛距離は960キロと分析。米政策研究機関「憂慮する科学者同盟」のミサイル専門家、デビッド・ライト氏は、ミサイルが通常軌道で発射された場合の飛距離は過去最長の約1万キロを超える最大1万3000キロと推定。首都ワシントンなど東海岸を含む米全土やメキシコまで到達する能力があると分析している。

 北朝鮮による弾道ミサイルの発射は、北海道・襟裳岬の東約2200キロの太平洋に着水した9月15日の中距離弾道ミサイル「火星12」以来、約2カ月半ぶり。

 北朝鮮は7月28日にICBM「火星14」を発射。この際もロフテッド軌道で、高度は3724キロ、飛距離は998キロだった。

 日本政府は29日午前6時10分、国家安全保障会議(NSC)閣僚会合を開催し対応を協議。領土、領海に落下する恐れがなかったため、自衛隊の弾道ミサイル防衛(BMD)システムによる迎撃はなかった。

 安倍晋三首相は首相官邸で記者団に「国際社会の一致した平和的解決への強い意思を踏みにじり、暴挙を行ったことは断じて容認できない。圧力を最大限まで高める」と強調。河野太郎外相は「自制する意図がないことがはっきりした」と語った。政府は、北京の外交ルートを通じ、北朝鮮に厳重に抗議した。【秋山信一、ワシントン会川晴之、ソウル米村耕一】
   

 北発射の6分後に3発…韓国軍が対抗措置



日テレNEWS24



 北朝鮮の弾道ミサイルについて、韓国軍は7月に発射したICBM「火星14型」と同じタイプと分析している。韓国軍は北朝鮮の発射から、わずか6分後に発射地点までの距離に合わせ日本海に向けて3発のミサイルを発射する対抗措置をとった。

 韓国軍関係者によると、29日に発射されたのは新型ではなく、7月に2度発射したICBM「火星14型」と同じタイプと推定されるという。また、今回の平城からの発射は初めてで、いかなる場所や時間でも発射できる奇襲能力を誇示する狙いがあるとみられる。

 さらに、韓国軍は北朝鮮の狙いについて、アメリカによるテロ支援国家への再指定への反発などを示す意図があると分析している。
   

 来年度の税収、バブル期に並ぶ高水準に


 国の来年度の税収が58兆円を超える見通しとなった。これは27年ぶりの高水準で、バブル期に並ぶことになる。

 財務省は、今年度の税収をもとに今後の成長率などを考慮して来年度の税収見積もりを算出している。今年度の税収は57兆7120億円と見込まれていて、ゆるやかな景気回復が続いていることから来年度の税収は58兆円を超える見通し。これはバブル期に並ぶ高い水準で、安倍政権が発足して以来、一番高い税収となる。

 ただ、来年度の税収が高く見積もられたことで歳出削減の努力が弱まると、財政再建はさらに遠のく可能性もある。
   
 
東日本大震災で転校、1万5千人 文科省「今も戻れぬ人も」

2017年11月28日 16時48分


 文部科学省は28日、東日本大震災の影響で以前の居住地とは別の地域の学校に転校した小中高校生が5月1日現在で、昨年より2360人減の1万5314人となったと発表した。東京電力福島第1原発事故により多数の住民が避難している福島県からが1万836人で最も多かった。

 文科省は「今なお多数の人が避難を強いられ、戻りたくても戻れない人もいる。支援を続けたい」としている。

 被害が大きかった岩手、宮城、福島から他の都道府県に移った児童生徒は岩手200人、宮城1049人、福島6948人。3県の児童生徒の受け入れ先は新潟858人、山形774人など。


 防火壁に穴60カ所=柏崎刈羽原発、規制庁が確認へ-新潟



時事通信

 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の防火壁で適切な防火処置が施されていない穴が約60カ所見つかり、原子力規制庁は28日、近く現場を確認することを明らかにした。同原発6、7号機は原子力規制委員会が新規制基準に適合すると認めており、新基準に照らし問題がないか確認する。 東電によると、2号機原子炉建屋で7月、防火壁の貫通部に防火処置をされていない部分が2カ所見つかった。防火壁に配管などを通す工事をした際、配管と壁の間にできた隙間に、適切な防火処置を施していなかった。東電が1~7号機の防火区画を点検した結果、同様の穴が他に60カ所見つかった。 同原発6、7号機には計17カ所あったが、東電は「新規制基準には抵触しない」と説明。一方で、建築基準法に抵触するとして、穴を不燃材で埋める補修工事を進める。  柏崎刈羽原子力規制事務所の平田雅巳所長は28日の記者会見で、同原発6、7号機について「現場がどうなっているかチェックする」と述べた。(了


 丸ノ内線「赤い電車」南米から里帰り 昔ながらの機械式



朝日新聞デジタル

丸ノ内線の「500形」が里帰りし、除幕式が行われた=27日午前10時35分、東京都中野区の東京メトロ中野車両基地、池田良撮影© 朝日新聞 丸ノ内線の「500形」が里帰りし、除幕式が行われた=27日午前10時35分、東京都中野区の東京メトロ中野車両基地、池田良撮影
 東京メトロ丸ノ内線で約40年使われた後、海を渡ってアルゼンチンの地下鉄となった「赤い電車」4両が、日本に帰郷した。27日、報道公開された。昔ながらの機械式の車両。今後は、メトロの若い社員が電車の仕組みを学ぶ素材として活用するという。「第3の人生」が始まった。

 丸ノ内線開業から3年後の1957年にデビューした「500形」。メトロの前身の帝都高速度交通営団の理事がロンドンに出張した際、機内で買ったたばこの缶の赤色を気に入り、真っ赤な車体に銀の波が描かれたデザインになった。96年に引退するまで丸ノ内線の顔として親しまれた。

 新型車両への切り替えで引退が決まったものの、まだ十分走行できると考えたメトロが、鉄道雑誌に譲渡広告を出した。アルゼンチンのブエノスアイレスに支社を持つ貿易会社から「現地の地下鉄が状態の良い中古車両を探している」と情報が寄せられ、交渉の末、131両を譲った。

 帰郷することになったのは、電車の電子化が背景にある。速度制御などでコンピューター管理が進み、「どうやって動き、どう止まるのか」も分かりにくい。メトロでは特に若手社員向けに、電車の基本的な構造を学び、補修などの技術が失われないよう継承を進める必要が出ていた。大部分が機械的な構造で動き、海外で走り続ける500形に白羽の矢が立った。



 築110年の旧駅舎、解体せずに30メートル移動 堺の南海・浜寺公園駅「曳家工事」始まる



産経新聞


築110年の旧駅舎、解体せずに30㍍移動 堺の南海・浜寺公園駅「曳家工事」始まる: 曳家工事が始まった南海本線・浜寺公園駅の旧駅舎=28日午前、大阪府堺市(渡辺恭晃撮影)© 産経新聞 提供 曳家工事が始まった南海本線・浜寺公園駅の旧駅舎=28日午前、大阪府堺市(渡辺恭晃撮影)

 110年前に建てられ、国の登録有形文化財になっている南海本線・浜寺公園駅(堺市西区)の旧駅舎を解体せずに建物ごと移動させる曳家(ひきや)工事が28日、始まった。12月18日までに10メートルずつ3回に分けて移動させ、近くの広場に移す。

 南海電鉄によると、1907(明治40)年に完成した洋風木造の旧駅舎は、東京駅などを手掛けた建築家、辰野金吾の事務所の設計。駅周辺の高架化に伴って昨年1月に閉鎖されるまで、私鉄では国内最古の現役駅舎だった。

 工事は重さ約130トンの建物を補強した上で基礎から切り離し、高さ70センチまで持ち上げた状態で開始。この日は作業員の「スタート」の声とともに2台の油圧ジャッキに押され、駅舎はゆっくりと地面に敷かれたレールの上を進んだ。

 駅舎は同駅周辺の高架化工事が完了する平成40年ごろに元の位置に戻し、新駅の玄関部分として活用する予定。それまでは、広場で市民の交流スペースとして利用する。

 南海電鉄の担当者は「歴史ある建物なので、市の玄関口として市民に末永く利用し、親しんでもらいたい」としている。


 梅毒の感染者、今年5000人超す…44年ぶり



読売新聞


 重症化すれば失明など深刻な障害につながる恐れもある性感染症の梅毒に感染した人が、今年1月から11月19日までの累計で5053人となったことが、国立感染症研究所のまとめで分かった。

 国の伝染病統計などによると、感染者数が年間5000人を超えるのは1973年以来44年ぶり。

 感染者数は、東京都で1561人、大阪府で703人、愛知県で310人など、都市部で多くなっている。国や専門家らは、検査による早期発見や不特定多数との性行為を避けるなど、予防を呼びかけている。

 梅毒は、戦後間もない1940年代後半には国内で20万人以上の患者がいたが、抗菌薬が普及して減少。近年の感染者数は年数百人程度で推移していたが、2011年頃から増え始めた。梅毒に感染すると性器のしこりや赤い発疹など、時期ごとに特徴的な症状が出る。症状は数週間で消え、症状が出ないケースもある。重症化すると失明や意識障害などを引き起こす。


 かゆみ止め薬「ラナケインL」の塗布部にカビ 11万本を自主回収へ 小林製薬



産経新聞

 小林製薬(大阪市)は28日、かゆみ止め薬「ラナケインL ロングボトル」の塗布(とふ)部にカビが発生したとして、出荷した約11万本を自主回収すると発表した。現時点で健康被害は確認されていない。

 回収対象は、今年6月30日から製造された全製品。9月から発売していた。

 小林製薬によると、11月14日に購入者から「カビが生えている」と同社に連絡があった。その後、社内に保管していたサンプルを調べたところ、うち数本からも同様のカビを確認した。同社は「原因を一刻も早く究明し、再発防止に取り組む」としている。

 製品を着払いで送った人には後日、1500円分のクオカードを送る。問い合わせ用のフリーダイヤルは29日に開設される。番号は0120・5884・86。


 【今週の注目記事】沈みゆく「最上」に敬礼、米軍機による撃沈は免れたが最後は味方の手で…元乗員が見たレイテ沖海戦(下)



産経新聞

【今週の注目記事】沈みゆく「最上」に敬礼、米軍機による撃沈は免れたが最後は味方の手で…元乗員が見たレイテ沖海戦(下): 加藤さんは水上偵察機「瑞雲」に爆弾を搭載し出撃したという© 産経新聞 提供 加藤さんは水上偵察機「瑞雲」に爆弾を搭載し出撃したという

 昭和19年10月、フィリピンのレイテ島周辺海域で繰り広げられたレイテ沖海戦。この史上最大規模の海戦に“囮(おとり)部隊”として参戦した重巡洋艦「最上(もがみ)」に乗艦していた元海軍零式水上偵察機(零式水偵)搭乗員、加藤昇さん(95)は奇跡的に生還した。だが、日本海軍にとって“最後の艦隊決戦”と呼ばれるほど、その戦いは過酷だった。日本海軍の戦艦や空母など主力艦はほぼ全滅。加藤さんの乗艦した最上は、米艦隊や米機の攻撃による撃沈は免れたものの“壮絶な最後”を迎える…。(戸津井康之)

最上の最後

 「そのとき敵艦隊の姿は見えませんでした。残っていたのは『時雨(しぐれ)』と『最上』…。味方の艦隊も撃沈し、ほぼ全滅していたのです…」

 駆逐艦「時雨」は、ミッドウェー海戦、マリアナ沖海戦など数々の激戦から生還してきたことから、米国の海事史研究の歴史家、サミュエル・モリソンが“不沈艦”と命名した軍艦だ。

 ようやく最上の操舵装置が復旧。護衛にきた駆逐艦「曙」とともに退避しようとしたが、米軍の空襲に遭う。遂に最上は航行不能となり、総員退去命令が出される。加藤さんは士官として艦内を見回り、残された部下を探し、声をかけて避難させると、最後に自分も海に飛び込み曙に乗り移ったという。

 航行不能となった最上には曙から魚雷が撃ち込まれた。米軍による撃沈をかろうじて逃れた最上だったが、最後は味方の手で沈められたのだ。

 「救助された乗員たちは敬礼をして沈んでいく最上を見送りました。ともに過ごした最上が沈んでいく…。感傷的な思いが沸き起こるとともに、艦内に残してきた戦死者や重傷を負った兵士たちのことを思うと涙が込み上げてきました」

水上機での爆撃

 最上の生き残った乗員たちを乗せた曙はマニラへ到着。加藤さんたち水上機の搭乗員たちはマバラカットの飛行場へと移動した。しかし、水上機乗りに休息している暇などなかった。

 「貴様は水上機乗りだから水上偵察機『瑞雲(ずいうん)』へ乗れ!」。マバラカットに着いた加藤さんは上官にこう命じられ、フィリピン北部のキャビテ(カヴィテ州)の基地へと転戦する。

 ここで瑞雲の機長となった加藤さんは米輸送船団などを爆撃する任務に就いたという。

 「250キロ爆弾を積んで何度も出撃しました。たいてい7〜8機で出撃するのですが、多くが撃墜され、2〜3機のみで帰ってくることも少なくなかったですね」

 瑞雲は複座型。後部座席に乗った機長の加藤さんが、風の流れを計測し、爆撃照準機をのぞき込む。  「“よーい、てっ(撃て=発射)”と号令をかけて爆弾を投下するのです」  米軍機に追われることもあったが、機長の加藤さんは「右!、左!」と前席の操縦士に指示。高速の瑞雲は急降下しながら雲の中に入り、追撃を振り切ったという。

 加藤さんは出撃の度に敵輸送船を撃沈し、何度も表彰を受けた。しかし、あるとき1機だけで生還した加藤さんに上官はこんな言葉を浴びせた。「貴様は本当に爆撃に行っているのか?」と。

 このとき一緒に基地へ帰還した搭乗員は後に特攻で戦死したという。

特攻隊の基地へ

 太平洋戦争末期の20年に入り、加藤さんは鹿児島県の鹿屋海軍航空隊へ配属される。映画「永遠の0(ゼロ)」の舞台にもなった特攻隊の出撃基地である。

 中尉となった加藤さんは、同基地で「多くの特攻隊員たちを見送りました」と言う。

 その後、航法訓練教官として大井海軍航空隊へ配属された加藤さんは予科練習生の指導に就き、8月15日に終戦の日を迎えた。

 だが、士官だった加藤さんは部隊解体後も基地の残務整理のために残り、京都へ帰郷したのは翌21年1月だったという。

 京都へ戻った加藤さんは就職するために、もう一度、大学を受験し直すことにした。「今度は関西大学に通うことにしました」

「死ぬまで勉強」、尽きぬ向学心…

 レイテなどで命を懸けて戦った海軍士官の加藤さんでさえ、復員後の生活は困窮し壮絶な苦労を重ねてきたのだ。しかし、そんなつらさを微(み)塵(じん)も感じさせない快活さで加藤さんは、その後の人生を語ってくれた。

 「当時、戦地から帰還し、大学生に戻る元軍人は多かったんですよ。その中には海軍兵学校や陸軍士官学校出の秀才も少なくなかった」と語る加藤さんは立命、関大と大学を2回卒業しているが、現在も「高齢者学」を学ぶため、京都市の市民講座や大学などで講義を受けているという。

 戦争の最(さ)中(なか)、繰り上げ卒業をさせられ、学びたくても満足に学べなかった加藤さんたち元兵士の旺盛な向学心に、平和な時代に生きる現代の日本人が忘れてしまった大切なもの、学ぶべきことは多い。

 「死ぬまで勉強ですからね」と語る95歳の加藤さんの明るい笑顔に、心底そう痛感させられた。

 =おわり

(11月23日掲載)


 「色々なものが流れてくるが、怖い」佐渡の住民


2017年11月26日 10時29分



 新潟県佐渡市北片辺の海岸で25日見つかった木造船の一部とみられる木片と男性1人の遺体。

 市内の海岸では今月7、23日とハングルの書かれた木造船の漂着が相次いでおり、佐渡海上保安署は「不審なものを見つけたらすぐに通報してほしい」と呼びかけている。

 同保安署によると、25日の木片を含め、今年市内で木造船の漂着が確認されたのは5件。昨年は6件で、そのうち3件は12月だった。この日は362点の木片のほか、ハングルの書かれた救命胴衣や北朝鮮製のたばこなども漂着した。23日に木造船が発見された片辺漁港近くの海岸は岬を隔て約500メートル離れており、別の木造船のものとみられる。

 北朝鮮の木造船を巡っては、23日に秋田県由利本荘市で8人乗った船が漂着している。佐渡市の70歳代男性は「ハングルの書かれた色々なものが流れてくるが、秋田の話を聞くと、なんだか怖いね」と話していた。

2017年11月26日 10時29分 Copyright © The Yomiuri Shimbun


 都内の公立校、いじめの認知件数4倍の1万1884件 今年4〜6月



産経新聞

 都教育委員会は24日、都内の公立校を対象に都が独自に行ったいじめの実態調査結果を公表した。今年4〜6月に学校が把握したいじめの認知件数は、昨年度(3062件)の約3・9倍となる1万1884件に増加した。都教委は、多くの学校で、冷やかしやからかいなど「軽微ないじめも見逃さないという意識が広がったため」とみている。

 調査によると、いじめの認知件数は小学校で9597件▽中学校で2220件▽高校で55件▽特別支援学校で12件-で全校種で増加した。このほか、いじめと疑われるケースは公立校合計で1626件。認知したいじめのうち、小中学校、高校で最多だったのが「冷やかしやからかい」で、小学校では認知件数の半分以上を占める5210件に上った。

 都教委は今年2月に策定されたいじめ総合対策を基に、引き続き確実ないじめの認知を行い、教職員がいつでも相談に応じられるようにするなど、学校の相談体制のさらなる充実を図るという。


 1200年前の大刀2本初公開 播州清水寺



神戸新聞NEXT

展示されている大刀=加東市、播州清水寺© 神戸新聞NEXT/神戸新聞社 展示されている大刀=加東市、播州清水寺
 兵庫県加東市平木、播州清水寺で、平安時代の征夷大将軍坂上田村麻呂(758~811年)が奉納したと伝わる大刀2本(刀長約52センチ)が初公開されている。中国伝来の直刀が反りを持った日本刀に変遷する過程を示す国指定重要文化財。東京国立博物館からの里帰りに清水谷善英住職(78)は「貴重な大刀が約40年ぶりに戻り、感無量」と話している。公開は30日まで。(笠原次郎)

 同博物館によると平安初期、京都から同寺に毎月参詣していた田村麻呂は、桓武天皇から征夷大将軍として東北地方の蝦夷征討を命じられた際、必勝祈願として3本を奉納したという。同寺は長年保管していたが、その価値を分かっていなかった。

 1979年、仁王門の建築を指導していた神戸大の多淵敏樹教授(現名誉教授)が日本美術刀剣保存協会に調査を依頼。3、4ミリのわずかな反りが刀の進化を示すことが判明した。平安時代に戦闘形態が歩兵から騎馬戦に移行したため、馬上から切り下ろすのに適した反りを持つようになったという。81年、国重要文化財に指定されて同博物館に寄託された。

 同寺は今月、本尊「十一面観世音菩薩」を30年ぶりに公開。これに合わせて展示するため同博物館に依頼し、3本のうち2本の里帰りが許可された。

 午前9時~午後4時。入山料500円に加え、特別拝観料500円が必要。同寺TEL0795・45・0025



 缶コーヒーの豆の種類や等級を偽装…匿名で告発、食品業界の隠ぺい事情



日刊SPA!


日刊SPA!© SPA! 提供 日刊SPA!
 大企業の不正やミスが次々と発覚している昨今。その隠蔽メカニズムを探るべく、SPA!は匿名の告発者を調査し、実情に迫った。

◆ランクが低いコーヒー豆をこっそりブレンド!!

 ’00年代半ば頃から絶えることなく世間を騒がせる食品偽装。ひとたび発覚すれば企業の存続も危うくなる事態に陥るため、隠蔽される可能性も高くなる。

「コスト削減のため缶コーヒーに入れる豆の種類や等級を偽装していた」と話すのは、大手メーカーから焙煎を委託される専門会社に勤めていたNさん。

「発注先のメーカーから豆の種類と等級は指定されますが、生豆の状態で見分けるのはほぼ不可能。味もワンランク下のものを混ぜた程度では、違いはわかりません」

 Nさんによれば、こういった偽装はほぼ暗黙の了解なのだとか。

「発注時点で無理な金額を提示されるので材料費を削るしかないんです。委託する側も何かあればこちらのせいにできるし、安い値段で頼みたいので、深くは探ってきません。本当に最高級の豆を使っていたら最低でも500円で売らないと元が取れない。それが130円で売られているのはそういう理由です。喫茶店のコーヒーの値段と比べればわかるでしょう」

 さらに発注時点で増量材としてチコリの根を入れるよう指示してきた会社もあったという。

「色も味もほとんど変わらないので、チコリでかさ増しして材料費を抑えるんです。名前は出せませんが、一社ではありませんでした」

 もうひとつ、食品業界にありがちなトラブルが異物混入だ。これについて、大手食品メーカーで働くTさんは「表沙汰にならずに解決しているトラブルは頻繁に起こっている」と打ち明ける。

「私の働く工場では日本語があまり通じない外国人も多く、製造ラインでミスが起こるのは日常茶飯事。材料の分量を間違えて味が変わってしまうこともあります」

 すぐにバレそうなものだが、材料費を削減したせいで「味が落ちた」というクレームが日常的に届いているため、多少の変化ならバレることはほぼないという。

「冷凍食品のハンバーグに玉ネギを入れすぎたことがありましたが、流通ルートに乗せず職員が自宅に持ち帰って隠蔽しました。それを近所に配った人間がいたことで発覚しかけましたが……」

 報道されている食品トラブルは、まさしく氷山の一角なのである。

― [我が社の隠蔽]バラします ―


 【歴史インサイド】薩摩藩の恐るべき軍事力 「鳥羽伏見」150年…初公開の不発弾から見える幕末の緊迫



産経新聞


【歴史インサイド】薩摩藩の恐るべき軍事力 「鳥羽伏見」150年…初公開の不発弾から見える幕末の緊迫: 展示された12ドイム臼砲の不発弾=京都市考古資料館© 産経新聞 提供 展示された12ドイム臼砲の不発弾=京都市考古資料館

 平成29年は大政奉還から150年、30年は新政府軍が倒幕を果たした鳥羽伏見の戦いから150年という節目の年が続く。これを受け、旧幕府軍の拠点・伏見奉行所に着弾した大砲の不発弾が今月、京都市考古資料館(上京区)で初めて公開された。オランダから伝わった大砲から発射されたとみられ、史実通り奉行所が大火災を起こしたことを物語る焼け土とともに出土した生々しい〝物証〟だ。そこで約260年続いた徳川幕府を破る歴史の大転換となった戦いの一端を、この砲弾からひもといてみた。(園田和洋)

薩摩藩が撃った?

 砲弾は赤茶色のさびで全体が覆われているものの保存状態は比較的良好で、てっぺんには信管と思われる木製の栓が装着されているのが見て取れる。

 オランダから伝わった12ドイム臼砲(きゅうほう)の弾とみられる。臼(うす)のような形が名前の由来。ドイムは同国の長さの単位で、センチと同じ長さ。12は口径の大きさを示す。

 砲弾は直径11・8センチで口径とピッタリ。中空の半球を2個継ぎ合わせているので中は空洞だという。前田義明館長は「そこに火薬が詰められたはずで、まだ火薬は残っています」と説明する。

 この砲弾は平成元年、京都市伏見区内の市営住宅建設に伴い行われた発掘調査で見つかった。奉行所跡を示す石碑が立つ近くで、当時の奉行所西端の石垣あたりに該当するという。

 調査を担当した関西文化財調査会の吉川義彦代表は「普通なら地面にたたきつけられた瞬間に爆発を起こすはずなのに、地中に30センチほどめり込んだ状態で止まっていた。どうして爆発しなかったのかは分からない」と首をひねる。

 めり込み具合などから、奉行所の北東から飛んできたことも判明した。その先には薩摩藩ら新政府軍が本営を置いた御香宮(ごこうのみや)神社がある。このため、新政府軍が旧幕府軍の拠点をめがけて放った弾の一つの可能性が高い。

森から現れる砲弾

 鳥羽伏見の戦いは慶応4(1868)年1月3日に戦端が切られた。激しい攻防の末、新政府軍が放った大砲の弾が奉行所内の弾薬庫に着弾し大火災を起こしたと伝えられ、調査地一帯では火災を裏付ける焼け土が出土している。

 ただ、御香宮神社と伏見奉行所との間の距離は約300メートルで、大砲より銃を使った方が効果的な距離だ。実際、当時の記録をみると、臼砲の弾は御香宮神社からではなく、その先の高台から放たれたと書かれている。

 幕末史に詳しい霊山資料館(京都市東山区)の木村幸比古(さちひこ)副館長は「神社のさらに北東の山側にある現在の龍雲寺が建つ付近から撃った可能性が高い」と推測する。

 龍雲寺は現在、御香宮神社から国道を挟んだ桃山丘陵地にあり、同神社から約300メートル離れている。ここからは奉行所の一帯が手に取るように見渡せたのだろう。しかも射程圏が700メートルという臼砲には絶好の距離。臼砲の仰角は45度に固定されていたため、ほどよい射撃場所があれば、奉行所を狙うぐらいなら相当な命中率が考えられる。

 特に薩摩藩は、文久3(1863)年に英国相手の戦いで惨敗を喫したことを教訓に、軍隊の近代化を唱えた第11代藩主の島津斉彬(1809-58年)が砲兵を鍛え上げており、練度が高かったという。

 木村副館長は「当時あの辺りは桃の木々でうっそうとしていたはず。奉行所側からみれば、木がおい茂る中から放物線を描いた砲弾が特有の音を立てて、次々と落ちてきたような感覚ではなかっただろうか」と旧幕府軍側の驚きぶりを想像する。

練度と物量が雌雄決す

 臼砲の弾道は高い弧を描くことから命中率は比較的低いが、壁を破壊する程度ならば問題なく、要塞攻略戦で多用された。日本では江戸時代初頭の島原の乱を機に導入され、試し撃ちをした記録も残る。幕末にはオランダから12ドイム、20ドイム型が輸入され、幕府のほか有力諸藩が所持していた。

 風雲急を告げる幕末は、輸入だけに頼っていては数が足りなかった。そこで鉄の精錬所を自前で建設していた有力藩のうち、薩摩藩や佐賀藩が大砲の国産化を始めた。木村副館長は「鳥羽伏見で使われたドイム砲は、薩摩藩が製造した可能性が高い。薩摩藩の高い生産能力と大砲を正確に撃つ技術力が、新政府軍を勝利に導いた要因の一つといえる」と評価する。

 京都市考古資料館では、同市上京区の同志社大今出川キャンパス内で行われた発掘調査で、幕末期の薩摩藩邸跡から出土したイギリス製エンフィールド銃の銃弾数発も同時に展示されていた。

 「最新式の銃を試し撃ちしたか、射撃訓練をしたものだろう」と前田館長。当時、欧米ではライフル銃が出始めていたが、この銃は旧式の先込め式で、「米の南北戦争が終わり銃が余ったため、日本に売られてきたのだろう」と話す。

 そして、この銃を薩摩藩に売りつけたのが、坂本龍馬もよく知るイギリス商人のトーマス・ブレーク・グラバーだった。展示された銃弾のうち1点は御香宮神社から見つかったものなので、実戦配備されていたのかもしれない。

 木村副館長は「幕府との熾烈(しれつ)な戦いを予想し、薩摩藩は手に入る武器ならどんなものでもほしかったのだろう」と当時の緊迫する情勢に思いをめぐらせた。


 北斎の「大だるま絵」200年ぶりに再現 名古屋



朝日新聞デジタル



120畳の大きさの紙に描かれた北斎の大だるま絵が、本堂につるされた=23日午後、名古屋市中区、吉本美奈子撮影© 朝日新聞 120畳の大きさの紙に描かれた北斎の大だるま絵が、本堂につるされた=23日午後、名古屋市中区、吉本美奈子撮影
 名古屋市中区の本願寺名古屋別院(西別院)で23日、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎が描いた「大だるま絵」を再現する催しがあった。同院の開創300年記念行事の一環で、愛知県立芸術大や名古屋市博物館の協力で実現した。

 北斎が200年前にこの寺で120畳の大きさの和紙に描いたことにちなんだ。実物は第2次世界大戦で焼失したが、記録を元に、雨に強い和紙に米俵5俵分のわら筆などを使い、なるべく忠実に再現した。

 時折小雨が降り、強風が吹く中、約2時間で絵は完成。乾燥後に本堂前につるされ、観客から拍手と歓声がわき上がった。(吉本美奈子)


 巨大神殿を支えた「心御柱」、17年ぶりに公開 出雲大社の宝物殿で常設展示始まる



巨大神殿を支えた「心御柱」、17年ぶりに公開 出雲大社の宝物殿で常設展示始まる: 出雲大社の宝物殿で常設展示が始まった「心御柱」=11月23日午後、島根県出雲市© 産経新聞 提供 出雲大社の宝物殿で常設展示が始まった「心御柱」=11月23日午後、島根県出雲市

 出雲大社(島根県出雲市)の境内から平成12年に見つかった中世本殿の巨大柱「心御柱(しんのみはしら)」が23日、保存処理を終えて17年ぶりに公開された。

 杉の巨木を3本束ね、高さ48メートルあったとされる鎌倉時代の本殿を支えた柱群の中心部分。出土時に公開された後、永久保存の作業が続けられていた。

 境内の宝物殿を改修し、常設展示を始めた。参拝者は「当時の本殿の高さが今の倍だったという途方もないスケールが実感できる」と驚きと納得の表情で眺めていた。


 
2017.11.22 19:35

明星、カップ麺9万食を自主回収


 明星食品は22日、カップ麺の調味油に別の商品に使うラー油が混ざっている可能性があるとして、9万食を自主回収すると発表した。食べても健康への影響はないという。

 回収対象は「明星 評判屋 コク豚骨ラーメン」で、賞味期限が2018年4月13日と5月7日の商品。全国で販売された。20日に購入した客から「スープの色が違う」との指摘があり発覚した。明星は別の製造業者から調味油のパックを購入している。

 商品を着払いで送れば、後日、代金相当のクオカードを送付する。問い合わせは通話無料の同社お客さまセンター


 2017.11.22 19:05

日清がカップそば864食を自主回収…うどんの容器と取り違え



「日清のどん兵衛 ラー油香る鴨だしねぎ太そば」の正規品(左)と自主回収する商品

「日清のどん兵衛 ラー油香る鴨だしねぎ太そば」の正規品(左)と自主回収する商品【拡大】

 日清食品は22日、20日に発売したカップそば「日清のどん兵衛 ラー油香る鴨だしねぎ太そば」の一部にカップうどんの容器を誤って使っていたとして、864食を自主回収すると発表した。うどんの容器にはアレルギー物質として「そば」が記載されておらず、注意を呼び掛けている。

 回収対象は、関東工場(茨城県取手市)で10日に製造された商品で、賞味期限は来年5月10日。人為ミスで生産ラインに「日清御膳 肉だしうどん」の容器が混入し、抜き取り検査でも発見できなかった。顧客からの指摘で21日に発覚したという。再発防止のため全品検査を検討する。

 商品を着払いで送った人には、後日、300円分のクオカードを送る。問い合わせは通話無料のお客様相談室、電話(0120)923205。


 琵琶湖疏水観光船が来春復活 67年ぶり



産経新聞



琵琶湖疏水観光船が来春復活 67年ぶり: 新たに琵琶湖疎水を運航する観光船が披露目され、門川大作京都市長や越直美大津市長らが蹴上から大津まで試乗した=滋賀県大津市© 産経新聞 提供 新たに琵琶湖疎水を運航する観光船が披露目され、門川大作京都市長や越直美大津市長らが蹴上から大津まで試乗した=滋賀県大津市

 琵琶湖の水を京都に引くために築かれた水路「琵琶湖疏水(そすい)」を運航する船が67年ぶりに観光船として復活することになり、新造された船が22日、お披露目された。京都市山科区の蹴上船場と大津市の三井寺付近を結ぶ7・8キロを往復する。

 観光船は全長7・5メートル、幅2・1メートルで、12人乗りの屋形船2隻。来年3月29日に運航を始め、11月28日までの間、春秋の観光シーズンの週末を中心に計82日営業する。所要時間は蹴上-大津の上りが35分、下りは55分。

 琵琶湖疏水は明治23年に建設され、京都市民の生活を支えてきたが、陸運の発達により昭和26年に船運は途絶えていた。今回の運航復活は、疏水を観光資源として活用し、京都市中心部に集中する観光客を山科、大津方面へ環流させる狙いがある。

 船は京都市が所有し、両市と各観光協会などからなる協議会が事業主体となる。門川大作京都市長は「あまり知られていない山科を新たな観光名所としたい」、越直美大津市長は「これを機に京都に来る人に大津にも足を運んでいただきたい」と話した。


 警告!次の震災は国民の半数が被災者になる 名古屋の名物教授が訴える大地震への備え



東洋経済オンライン




名古屋大学の福和教授(撮影:関口威人)© 東洋経済オンライン 名古屋大学の福和教授(撮影:関口威人)
 「こんなズブズブの土地に本社を建てちゃいけませんね」「家具止めもしないなんて、おバカさんです」――。こうした口調でズバズバと防災の不備を突く、名物教授をご存じだろうか。名古屋大学の福和伸夫教授である。

 偽悪的にも思えるその言動は、タテマエと人任せがはびこる「防災大国・日本」に対する憂慮の裏返しだ。人を動かすには、都合が悪くてもホンネを語り、「わがこと」として受け止めてもらわなければならない。

 そんな信念を持って走り回る福和教授が、初の単著『次の震災について本当のことを話してみよう。』を出版した。本人から多く取材する機会を持ち、今回の本の編集にも携わった筆者が、その「ホンネ」のメッセージの意味を読み解く。

「防災しない」と容赦なくピシャリ

 名大の減災連携研究センター長、日本地震工学会会長、中央防災会議委員……。そんな肩書を頼って、安易に福和教授を講演会などに呼ぶと、主催者は痛い目に遭う。

 「こんな危ないところで講演させるなんて、ひどい人たちですね」

 講演会はたいてい、こんな「主催者いじり」から始まる。福和教授は講演会場へ早めに着いて、建物の定礎に彫り込んである建築年代をチェック。耐震性が低い1981年以前の旧建築基準法の設計で建てられていないかどうかを確認している。

 さらに、基礎周りの地盤沈下やひびをデジカメで撮影。講師の控え室に通され、家具固定されていないロッカーがあったらまたパチリ。ついでに事務室なども撮り、パソコンに取り込んでおく。そして講演が始まると、真っ先にその「具合の悪いところ」をプロジェクターで大写しにするのだ。何も知らなかった主催者は、赤っ恥をかくことになる。

 相手が国の防災官庁であろうが、大企業であろうが、容赦ない。ただし居合わせた聴衆には、これが大受けだ。

 「人に嫌われる言いにくいことを言う。それをできるだけ茶目っ気たっぷりに。最近は、なかなかそれができにくい社会になっている。私もプレッシャーは多々感じていて、いろいろな人たちから『そんなことを言ってくれるな』としかられることも。そのうち刺されるかなと心配もするが、『言ってくれてありがとう』と感謝されることも多くある。だから私は、元気なうちはちょっと嫌われる『おせっかい役』をできるかぎりやっていこうと思う」――。本書には、こんな過激な「福和節」があふれている。

 3年ほど前から、福和教授は「ホンネの会」なる集まりを名古屋で主宰し始めた。最初は単なる飲み会だったが、メンバーは福和教授と旧知の製造業、電力会社、ガス会社の各防災担当者。酒が進むうちに、1人が「実は……」と自社の防災対策の不安を語りだしたら、それを聞いた別の1人が「実はうちも……」と打ち明けたのがきっかけだったそうだ。

平時は依存し合っているのに、防災は自己完結できる?

 「電気が止まっても、ガスで発電できるから大丈夫だよね」と製造業が言えば、「いや、電気がないとガスは造れない」とガスの担当者が言う。しかし電力会社は「そもそも水がないと全部ダメだ」と白状した。つまり互いが依存し合ったり、外部に頼ったりしているにもかかわらず、防災は自分のところだけでやってきたことを明かしたのだ。

 福和教授はこのやり取りを聞いて「産業界の震災対策はダメなところがいっぱいだ」「でも正直には言いにくいんだ」と感づいたという。そこで企業のほかに自治体の担当者らも加えて、オフレコで「ホンネ」を言い合う会を設定。「自分の組織の悪いところを正直に話す」「ウソはつかない。答えにくいことは答えなくていい」などのルールを決め、福和教授の司会で出席者が赤裸々に語り始める。

 ひとしきり話し合うと、「次は部品メーカーのことを聞きたい」「石油会社の様子を聞きたい」「道路や水、通信や物流を知っている人もいないとマズイよね」などの声が上がり、どんどん人が呼び込まれるようになる。現在は70以上の企業や団体の関係者が集まる会に発展している。

 マスコミ関係者は入れないため、その実態はほとんど表には出ていないのだが、会の成果の一部は、すでに形になっているそうだ。

 危機感を共有した会社同士が協定を結んだり、設備を改修したりする動きが出始めた。名古屋大学自体も、防災面の産官学連携をさらに強化する「あいち・なごや強靱化共創センター」という組織を今年6月に新設。企業のBCP(事業継続計画)作成支援や、災害対応に当たる自治体職員の研修などを大学で引き受けることになった。

 「ホンネの会で議論したことを、社会に公式に発信し、実践につなげていく体制」の1つなのだという。

 福和教授は1981年に名古屋大学大学院を修了後、大手ゼネコンに入社。建物と地盤の関係を追究する耐震工学を中心に、原子力や宇宙建築などの先端研究にも携わっていた。

 つねに強気で自信満々に歩んできたように思えるが、1995年の阪神・淡路大震災では建築の「安全神話の崩壊」を目の当たりに。当時は母校の建築学科に研究者として戻っていたが、神戸の強烈な教訓を胸に刻んで「防災の専門家」となることを決意する。

 以来、高層ビルの長周期地震動の対策を強く訴えれば、過去の災害と「地名」との関係なども調査。災害と関連する歴史への造詣は、文系の研究者並みに深い。

 しかし、東日本大震災の大津波と原発事故は、やはり「想定外」だった。特に原発についてはゼネコン時代に新潟県の柏崎刈羽原発の耐震設計にかかわった経験がありながら、福島の事故が水素爆発にまで至ることは、まったく想像ができていなかったという。自らも“専門性のわな”にはまり、視野が狭まっていたことを認め、反省と後悔の念も隠さない。

 「3・11」当日は東京に出張中で、都心の大混乱をかいくぐって翌朝に名古屋へ。殺到するマスコミ取材に対応しつつ、正確な情報発信の場が必要だと学内の1室を整備した。これがのちに名大の防災拠点「減災館」建設の動きにつながっていく。

 当時の橋下徹・大阪府知事に招かれて参加した咲洲(さきしま)庁舎への本庁移転をめぐる専門家会議では、軟弱地盤に立つ高層建築の怖さをひたすら説いた。大学で開発した学習教材「ぶるる」を持ち込んで共振現象を説明し、最後は「檄(げき)文」のような文書を会議で配布し、橋下知事に庁舎移転を思いとどまらせた。

国民の2人に1人が被災者になる

 福和教授の頭には、大正時代に関東大震災の発生を警告して「地震の神様」とも呼ばれた地震学者、今村明恒(あきつね)の存在がある。今村は昭和に入ると南海トラフ地震の発生も警戒し、私財を投げ打って和歌山県に地震研究所を創設、関係自治体の長に自ら手紙を差し出して危険性を訴えた。

 しかし戦中は軍に研究所の施設を接収され、観測のできなかった1944年に東南海地震が、続く1946年には南海地震が起こってしまう。今村は災害を減らせなかったことを深く悔やみながら、その約1年後に77歳で昇天した。

 「今村は地震学という自分の専門にとどまらず、むしろ防災的視点で防災教育や耐震化、不燃化などについて精力的な活動をした。有名な『稲むらの火』を教科書に掲載することにも貢献したとされる。こうした『言いっ放し』で終わらない、行動する学者が今どれだけいるか」と福和教授は各学界にも、自身にも問い掛ける。

 2012年から2013年にかけて委員として携わった内閣府中央防災会議の「南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ」では、来たるべき南海トラフ地震によって死者32万3000人、国民の2人に1人が被災者になるという最悪の想定を描き出した。

 もう想定外とは呼ばせない――。読者が1人でも多く防災に対する意識を変え、1つでも多くの行動をしてほしい。それが本書に込められた福和教授の最大の「ホンネ」なのだ。


 砂糖の有害性、業界団体が50年隠す? 米研究者が調査


朝日新聞デジタル



 砂糖の取りすぎの有害性について指摘しようとした研究を、米国の砂糖業界が50年前に打ち切り、結果を公表しなかった――。こんな経緯を明かした論文が21日付の米科学誌「プロス・バイオロジー」(電子版)に掲載された。業界が利益を守るために否定的な研究を隠すことで、長期間にわたり消費者をだましてきたとしている。

 米カリフォルニア大サンフランシスコ校の研究者が、米イリノイ大などに保管されていた業界団体「糖類研究財団」(現・砂糖協会)の内部文書を調べ、明らかにした。

 論文によると、でんぷんの炭水化物に比べ、砂糖は心臓に有害だとする研究発表が1960年代に出始めた。懸念した財団幹部が68年、英バーミンガム大の研究者に資金提供して、ラットで影響を調べたところ、砂糖の主成分のショ糖を与えると、動脈硬化と膀胱(ぼうこう)がんにかかわる酵素が多く作られることが分かった。腸内細菌の代謝により、コレステロールや中性脂肪ができることも確認できそうだった。

 研究者は確証を得るため、研究の延長を求めたが、財団は資金を打ち切り、成果は公表されなかったという。70年の内部報告で、当時の幹部は「研究は業界にとって有益で意義のある情報を引き出すべきだ」と述べ、有害性を示唆した研究の価値は「無」だとしている。

 今回の論文について砂糖協会は「50年前の出来事について、推測と仮定をまとめたものだ」と批判。研究の存在は認めつつ、予算や期限が超過したため打ち切られたとしている。(ワシントン=香取啓介)
   


 平等院鳳凰堂、内部に橋あった?明治時代の図面に記載


朝日新聞デジタル


 世界遺産・平等院(京都府宇治市)の鳳凰(ほうおう)堂内に橋があったことを示す、明治時代の図面が見つかった。図面では中堂からのびる尾廊(びろう)に橋が描かれているが、いまは橋はなく、板張りの床になっている。平等院は、不明な点が多いかつての姿を推測する上で貴重な資料としている。


鳳凰堂の中堂(奥)からのびる尾廊=京都府宇治市の平等院© 朝日新聞 鳳凰堂の中堂(奥)からのびる尾廊=京都府宇治市の平等院
 図面には明治22(1889)年の日付がある。奈良・薬師寺の修復などに携わった福井県越前市の宮大工棟梁(とうりょう)、直井光男さん(83)が所有。昨年、平等院の神居文彰(もんしょう)住職らが越前市内で確認した。直井さんは趣味で寺社の図面を集めていて、30年ほど前に東京・神田の古書店で購入したという。

 図面は計9枚。尾廊の平面図には、土間と長さ約6メートルの橋が描かれる。側面図には壁や窓があり、鳳凰堂を囲む池を渡るために、建物の内部に橋を設けていたことがわかる。明治修理(1902~07)で橋をなくして床にしたらしい。

 平等院側が図面の作成者名などをもとに調べたところ、明治時代、大学で建築史などを教えていた木子清敬(きこきよよし)(1845~1907)らの資料を集めた東京都立中央図書館の「木子文庫」にも同じ図面の一部があることがわかった。


 大西洋マグロ:漁獲枠拡大合意 20年まで5割以上



毎日新聞



 日本や欧州連合(EU)などがクロマグロの資源管理を議論する大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)は21日(日本時間22日未明)、東大西洋・地中海の2018~20年の漁獲枠を現行から5割以上拡大することで合意した。漁獲規制などで資源回復が進んだため。日本に割り当てられる漁獲枠も4割以上増えることになり、高級すしネタや刺し身として人気のクロマグロがより身近になることが期待される。

 モロッコ・マラケシュで開かれていたICCAT年次会合で合意した。ICCATが定める17年の東大西洋・地中海での総漁獲枠は年間2万3655トンで、そのうち日本には1931トンが割り振られている。


大西洋などで獲れた大きな冷凍マグロ=松本光樹撮影© 毎日新聞 大西洋などで獲れた大きな冷凍マグロ=松本光樹撮影
 今回の会合で決められた新しい漁獲枠は来年から徐々に拡大され、20年には3万6000トンに拡大。そのうち日本には2801トンが割り振られる。また、西大西洋での総漁獲枠も17年の2000トンから18~20年には各年とも2350トンに拡大。日本の枠も345トンから407トンに増える。大西洋クロマグロは輸入も含めて国内で流通するクロマグロの4割を占めるため、漁獲枠が拡大されれば値下がりが期待できる。

 ICCATはこれまで30キロ未満の幼魚の漁獲を原則禁止にするなど厳しい資源管理を導入しており、その効果もあって資源量が回復。ICCATの科学委員会は今年10月、漁獲枠を拡大しても資源量に影響は与えないとする報告書をまとめていた。【小川祐希】


 国立公文書館:新館、26年度ごろに完成 議事堂に隣接



毎日新聞

 政府は21日、新たな国立公文書館の建設計画原案をまとめた。国会議事堂に隣接する憲政記念館の敷地内に地上3階、地下4階の建物(延べ約4万2000平方メートル)を整備する。工事費は約480億円で2026年度ごろに完成する見通し。今年度中に基本計画を策定する。


国立公文書館=根岸基弘撮影© 毎日新聞 国立公文書館=根岸基弘撮影
 国立公文書館は歴史的に重要な公文書を収集、保管する施設で、現在は皇居前の北の丸公園に本館、茨城県つくば市に分館がある。19年度中に蔵書量が収容限度を超える見込みになったため、政府は新館建設の検討を進めていた。

 原案によると、憲政記念館は取り壊し、公文書館の新館と統合する。新館のうち公文書館部分は約3万平方メートルで、一般向けの展示、閲覧中心の総合的施設にする。今の本館は職員研修や研究者向けの書庫として使い、分館は書庫に特化する。【遠藤修平】


 半世紀で642万キロ 山電の名物車両ラストラン


神戸新聞

 山陽電気鉄道(神戸市長田区)で1965年に先進的なアルミ合金車両として導入され、現役最古参の名物車両「3000号」が、23日の運行を最後に引退する。「ラストラン」イベントには、定員120人の約13倍となる約1600人の応募が殺到。車内の中づりには、整備などを長年担当してきた同社技術部の田中一吉さん(56)が撮りためた写真などを展示し、半世紀以上を駆け抜けた“同僚”のラストランに花を添える。(小西隆久)

 足かけ53年で走った距離は約642万キロ。地球約160周分に当たる。今年創業110年を迎えた同社の歴史のうち、およそ半分を占める。

 「3000号」は、日本で初めてアルミ合金の車体を採用した2000系の量産型として64年に誕生。川崎重工の前身、川崎車輌(しゃりょう)が製造し、65年1月から神戸と姫路を結んで運行を開始した。同年6月には、鉄道友の会が優れた技術などを表彰する「ローレル賞」も受賞した。

 当時、アルミは高価で加工に手がかかったが、海沿いを走る同電鉄にはさびにくさが大きな利点となった。運転席から広い視野が確保できるよう、従来より高い運転台や曲面ガラスを採用。軽いことから電力も節約でき、アルミ車がステンレス車と並ぶ主流となる基礎を築いた。20年以上整備に関わり、同社で“3000号の相棒”とも呼ばれる田中さんは「それまでの車両の発想とはまったく違うものとして開発された」と話す。

 時代に合わせて装備などは変わった。前面に行き先表示器が付き、無線や自動列車停止装置(ATS)も設置。扇風機しかなかった車内だが、90年に冷房も整備された。ただ最近は電気系統の部品などの多くが製造中止となり、整備スタッフが技術や工夫を凝らして大事に守り続けてきた。


山陽電気鉄道の「3000号」© 神戸新聞NEXT/神戸新聞社 山陽電気鉄道の「3000号」
 田中さんの発案で2015年10月に、車体前面中央の赤いラインを幅45センチの太いステッカーから運行開始当初の細いアルミ板(幅15センチ)に張り替えた。「引退までの限られた時間を元のままの姿で走ってほしかった」と振り返る。

 車内には17日から、田中さんによる写真や運行開始当時の雄姿などを展示している。「いろんな人の思いを乗せ、さまざまな風景の中を走ってきた」車両だと広く知ってもらうためだ。23日の「さよなら記念イベント」は午前9時10分にファンを乗せて山陽姫路駅を出発し、山陽明石駅を折り返して東二見駅に向かう。田中さんは「沿線からもマナーを守って3000号の有終の美を見届けてほしい」と呼び掛けている。


 豪東部沖でM7.0の地震、ニューカレドニア付近=米地質調査所



Reuters

[シドニー 20日 ロイター] - ニューカレドニアのロイヤルティ諸島の82キロメートル東方で20日、マグニチュード(M)7.0の地震が発生した。米地質調査所(USGS)が明らかにした。

当初は、19日の2243GMT(日本時間20日午前7時43分)にM7.3の地震が発生したと報告されていた。

太平洋津波警報センターによると、震源から300キロ以内で津波の可能性があるという。
 小惑星が少しずれていたら…恐竜生存? 東北大など発表


朝日新聞デジタル



 もし小惑星が南側に数百キロずれて地球に衝突していたら恐竜は今も生き残っていたかもしれない――。そんな研究成果を、東北大学と気象庁気象研究所のチームが英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。

 恐竜や翼竜、首長竜、アンモナイトなど古代の生物は約6600万年前の白亜紀末、直径約10キロの小惑星が現在のメキシコのユカタン半島沖に落ちた後に絶滅した。チームは、衝突の熱で有機物が燃えて生じた「すす」が太陽光を遮って地球の気温を下げ、絶滅を引きおこしたとの説を唱えている。


恐竜絶滅時の地球© 朝日新聞 恐竜絶滅時の地球
 小惑星が有機物の少ない場所に落ちればすすはあまり発生しない。だが、有機物の多い堆積(たいせき)岩がある場所へ衝突すればすすが大量発生し、月平均気温が地球全体で8~11度、陸地では13~17度低下し、さらに下がる場合もあると計算。こうした場所は、当時の地層の条件から地球表面の13%だったと推定した。

 研究チームの海保邦夫東北大学教授(地球化学)は「もし小惑星が南側に数百キロずれて地球に衝突していたら恐竜は生き残っていたかもしれない。恐竜絶滅の確率は意外と低かった可能性がある」と話している。(小堀龍之)


 南海トラフ地震:JR、臨時情報後も運行 新制度開始

毎日新聞


 政府が大地震への警戒を呼びかける情報が今月から変わった。東海地震を予知した上で首相が出すことになっていた「警戒宣言」は事実上なくなり、気象庁が東海地震を含めた南海トラフ地震の発生の可能性が高まった時に臨時情報を出す形となる。予知を前提としないあいまいな情報に変わるため、東海地方の自治体や企業には、情報発表時の対応を緩める動きが広がる。新たに情報のカバー地域となる西日本でも、対応策の検討が進んでいる。【池田知広】

 従来は東海地震が予知された場合、強い揺れや大津波が予想される地域の自治体や企業は住民サービスや経済活動を止めてでも、備えを優先することにしていた。JR東海やJR東日本はおおむね震度6弱以上の揺れが想定されるエリアに列車が進入しないよう運行を制限し、東海地方や南関東などでは、小中高校を休校とすることになっていた。中部電力は浜岡原発(静岡県御前崎市)の運転を停止させる方針。1日当たりの経済損失は約2000億円と試算されていた。

 しかし、新たに出される南海トラフ地震に関連する臨時情報は、警戒宣言に比べて確度が低く、「空振り」もあり得る。このため、鉄道会社や自治体は対応の見直しを進めている。

 JR東海とJR東日本は、臨時情報が出ても新幹線と在来線の運行を可能な限り継続することにした。神奈川県教委は、情報が出た場合でも県立高校で平常通りの授業を実施することを決め、各校に通知した。愛知県教委も休校措置は取らない方針に転換する。一方、中部電は浜岡原発の対応について、まだ決めていない。

 臨時情報は東南海・南海地震などへの警戒も呼びかける内容となるため、西日本でも対応の検討を迫られる。

 JR西日本はJR東海などと同様に、情報が出ただけでは運行を止めない構えだ。四国電力も伊方原発(愛媛県伊方町)の運転を続ける。設計上想定する最大の地震の揺れ(基準地震動)と比べ、南海トラフ地震の揺れははるかに小さいと予想されているからだ。

 一方、臨時情報への対応の仕方が自治体や企業に委ねられ、沿岸の住民が事前に避難すべきか否かなどの統一した見解がない現状に、戸惑いの声もある。国は対応方法を定めたガイドラインを示す方針だが、自治体からは早急な策定を望む声が相次いでいる。

 【ことば】南海トラフ地震に関連する臨時情報

 南海トラフ巨大地震の想定震源域でマグニチュード7以上の地震や地殻変動など、大規模地震の前兆の可能性がある現象を観測した場合、政府が国民に警戒を呼びかけるために出す情報。専門家でつくる評価検討会の議論に基づき、気象庁が発表する。地震の予知は難しいという前提に立っているため「空振り」も想定されることや、東海地震だけでなく東南海・南海地震なども含めた幅広い被害想定域に警戒を呼びかけるなどの点で、従来の仕組みとは異なる。


 台風21号:養殖トラフグが大量死 サバにも被害



毎日新聞

 若狭を代表する冬の味覚「若狭ふぐ」が、先月日本列島を縦断した台風21号で大打撃を受けたことが17日、分かった。福井県小浜市阿納(あの)と西小川の両地区では、養殖トラフグが大量に死に、ほとんど出荷できない状態となっている。県水産課は業者への支援策を検討中だが、出荷を控えた漁業関係者らはショックを隠せない様子だ。【高橋一隆】

 小浜市と同市漁業協同組合によると、阿納は8軒、西小川は2軒の民宿兼漁業者がトラフグを養殖している。本来は11月が出荷のピークだが、10月23日に日本列島を襲った台風21号の影響で、阿納ではいけす170基のうち20基が全壊、30基が半壊した。

 市漁協の被害調査によると、17日までにわかっただけで、両地区で計約7万1000匹いたトラフグ(稚魚も含む)のうち、約4割の約2万9000匹(同)の死亡を確認。生き残ったトラフグも傷ついたものが多く、更に数は増える可能性があり、被害額はまだ算定できていない。高波と強い潮流により、いけす内でフグ同士がぶつかり、網などに擦れたためとみている。


いけすで死んで回収されたトラフグ=小浜市漁業協同組合提供© 毎日新聞 いけすで死んで回収されたトラフグ=小浜市漁業協同組合提供
 市漁協の樽谷宏和参事(58)は「順調に育って、大きさも良かっただけに残念。これほどの被害を受けたことはなく、民宿経営にも影響が出そうで心配だ」と話す。被害数の中には稚魚も含まれており、1、2年後の出荷にも影響が出る恐れがある。

 小浜市によると、フグ以外に養殖サバ約8000匹の4分の1にも被害があったとしている。
 

 2017.11.20 18:01

駅の改札ゲートが消える!?三菱電機、25年度にも実用化



 三菱電機は20日、駅の改札にゲートを必要としない新システムを開発すると発表した。床からICカードのデータを読み取り、通過の可否も床面に表示する仕組み。狭いゲートを通ったり、ICカードをタッチしたりする必要がないため、車いすやベビーカーでの移動がスムーズになる。2025年度以降の実用化を目指す。

 今月29日から来月1日まで、千葉市の幕張メッセで開かれる鉄道技術の見本市「鉄道技術展 2017」に出展する。ICカードを特別なパスケースに入れて床の上を通過すると、通過可の場合は、青いライトで道を指し示す。チャージ不足などの場合は、赤く点灯した上、カメラで不正通過者の顔を特定できるようにする。

 監視所の映像で、障害者など手助けが必要な人を強調することもできる。位置情報も正確に把握できるため、少ない人数でも駅の業務が運営できるという。

 三菱電機は今後、開発を進めながら、空港やビルにも適用できるか検討する。


 今季一番の寒気襲来 寒さや雪に注意



ウェザーマップ

18日午後9時の天気図と上空寒気の予想。© ウェザーマップ 18日午後9時の天気図と上空寒気の予想。

 きょう18日(土)は、太平洋側と日本海側を低気圧が通過するため、全国的に雨が降る所が多くなるでしょう。北日本を中心に雨や風が強まりそうです。西から天気は回復してきますが、雨や曇りのため気温が上がりにくく、最高気温は10℃から15℃くらいの見込みです。

 さらに今夜からは今季一番の寒気が流れ込んできます。このため、日本海側は雪に変わる所が多いでしょう。北海道や東日本・北日本の山沿いでは雪が強まる所があるため、見通しや路面の状態が悪くなるところも出てくるでしょう。ご注意ください。あすは晴れる太平洋側でも気温が上がりにくく北風が強めに吹きそうです。

(気象予報士・長谷部 愛)


 「19日、ニビル最接近で月がなくなる」NASAトップ学者が警告!? スペースXもニビル対抗計画発動、磁場影響でM7地震連発


TOCANA

 謎の惑星「ニビル」の地球最接近が今月19日に近づいてきた。ネット上では有象無象さまざまな情報が飛び交っているが、ここに来て、遂にNASAの科学者が重い口を開いたとのニュースが飛び込んできた!

■NASAトップ科学者が警告「ニビル接近で月が消失する可能性」

 海外サイト「Planet X News」の記事によれば、11月19日に太陽を挟んで地球とニビルが一直線に並ぶことで、地球の磁場に変化が生じ、地震活動が活発になる。その後2週間以内に、M7以上の地震が発生するといわれている。場合によっては、地軸が逆転するポールシフトも起こり、未曾有の災害が地球に降りかかるとも予想されている。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/11/post_15118.html】

1976年、作家のゼカリア・シッチン氏が、古代バビロニアと古代シュメール王国の伝承にニビルと呼ばれる謎の惑星が言及されていることを紹介して以来、にわかにニビル伝説が噂され始めたが、その後、米国カリフォルニア工科大学の研究チームが第9の惑星の存在を明らかにしたこともあり、科学的な重要性も日に日に増してきている。

 その証拠に、あの「SETI」(地球外知的生命体探査)がニビルを主題的に扱った異例のラジオ番組「Skeptic Check: Nibiru! (Again!)」を制作。また、英紙「Express」(16日付)によると、この度、NASAエイムズ研究センターの宇宙物理学者デイヴィッド・モリソン博士が同番組に出演し、ニビル接近時の危険を科学的に語ったというからさらに驚きである。なんと、もし太陽系内にニビルが突入した場合、太陽系惑星の位置が乱され、その結果「月が地球の軌道から弾き出される可能性」があるというのだ!

「巨大な天体が太陽系に入ってくると、その天体の重力が太陽系惑星の軌道を狂わせることになるでしょう。(中略)たとえば、月が地球の軌道から弾き飛ばされることもあるかもしれません」(モリソン博士)

 トカナでも度々報じてきたが、聖書研究家で天体観測家のデイヴィッド・ミード氏は、ニビルの最接近により、「世界は終わらないが、我々が知っている世界は終わる」と予言している。もしかしかしたら、我々の知らない世界とは、月のない世界のことなのかもしれない――。

■スペースXがニビル観測衛星を打ち上げた?

 モリソン博士によると、ニビルが最接近するといわれている19日に近づくにつれ、NASAにはニビルに怯えた人々からの問い合わせが殺到しているという。中には、「当日は仕事に行くべきか、家族とともに家で過ごすべきか教えて欲しい」という問い合わせまであったそうだ。

 モリソン博士自身はニビルの存在に否定的だが、NASAが組織的にニビルの情報を隠蔽しているという陰謀論もあり、真相は依然不明である。一説によると、スペースX社CEOのイーロン・マスク氏は、かねてよりニビルの存在を確信しており、米政府への協力を条件に「ニビル後の人生」を保障されているという話も。そのため、今月16日20時(現地時間)に、スペースX社がNASAと共同で打ち上げたロケットには、「Zuma」と呼ばれるニビルの観測衛星が搭載されているとまで噂されているのだ。

 予想が外れてくれるに越したことはないが、今回は特に警戒しておいた方が良いかもしれない。何事もなく来週を迎えられることを願うばかりである。(編集部)


 「中国の主張を完璧に覆す」尖閣領有を否定する台湾の公式文書 解釈の誤りを指摘



産経新聞

北朝鮮寄港の貨物船、千葉港に入港か

「中国の主張を完璧に覆す」尖閣領有を否定する台湾の公式文書が存在: 1970年に発行された「台湾省通志」。「台海使槎録」の釣魚台を尖閣諸島とは別の島だと認定する記載があった(石井望・長崎純心大准教授提供。傍線は石井氏が記入)© 産経新聞 提供 1970年に発行された「台湾省通志」。「台海使槎録」の釣魚台を尖閣諸島とは別の島だと認定する記載があった(石井望・長崎純心大准教授提供。傍線は石井氏が記入)

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権をめぐり、中国が主張の根拠としている歴史資料を否定する台湾の公式文書が存在することが17日、分かった。尖閣諸島を示す台湾名の「釣魚台」は尖閣とは別の島を指していた内容で、長崎純心大学の石井望准教授(漢文学)が同日、東京都内で開いた記者会見で発表した。

 石井氏によると、中国側の「尖閣諸島が歴史上、台湾に付属していた」という主張の根拠とする歴史資料は2つあるが、このうち1つはすでに誤りだと判明している。今回の資料は残りの1つで、台湾の文書が否定したことによって中国側は主張の根拠を完全に失うことになる。

 石井氏は今回、中国側がこれまで領有権を主張する根拠としていた歴史資料の1つで、清代の役人が記した台湾の地理書「台海使槎録(たいかいしさろく)」(1722年)の解釈の誤りを指摘した。

 同書には「山後(台湾東部)は大洋なり、北に山有り、釣魚台と名付けらる、大船十余を泊すべし」という記載がある。中国側はこの「釣魚台」が尖閣諸島を指すとしてこの記載を基に「歴史的に尖閣諸島は中国の領土」と主張してきた。

 だが、1970年に台湾政府が発行した公式の地理書「台湾省通志」は、台海使槎録に明記された「釣魚台」を台湾東南部の「台東県の島」と認定し、尖閣諸島ではないことが記されていたという。

 台湾省通志はすでに公開された文書だったが、石井氏が今年9月に尖閣諸島の歴史を研究する過程でこうした記載があることを発見した。

 石井氏は「中国の主張を完璧に覆し、国際法だけでなく、歴史的にも尖閣諸島は日本の領土だという日本側の主張を補強するものだ」としている。

 内唯一「車で走れる砂浜」ピンチ、浸食深刻化

読売新聞

 国内で唯一、車で走れる砂浜として知られる石川県・能登半島の「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」(全長約8キロ)で、砂浜の浸食が深刻化している。

 夏は海水浴客でにぎわい、冬は能登の海の幸を楽しむドライブコースだが、この20年で海岸線が約30~50メートル後退したという。地元の対策に加え、国も砂浜保全を考える懇談会を設置して対応を検討している。

 「波がすぐそこまできた。砂浜が毎年1メートルくらい縮まっている」。海岸で「浜茶屋」を営む石川県宝達(ほうだつ)志水町、定免(じょうめん)武治さん(69)は顔をしかめる。約40年前から海水浴シーズンには砂浜に店を構えるが、浸食が進み車が店先ぎりぎりを通ることが多くなり、9年前、安全のために高さ約1・5メートルの防風林の脇に場所を移した。



 小池都知事を襲う五輪崩壊ドミノ!豊洲でゼネコンが受注拒否の衝撃

ダイヤモンド・オンライン

小池都知事を襲う五輪崩壊ドミノ!豊洲でゼネコンが受注拒否の衝撃: 希望の党の代表辞任を受け、記者の質問に答える小池百合子都知事 Photo:つのだよしお/アフロ© diamond 希望の党の代表辞任を受け、記者の質問に答える小池百合子都知事 Photo:つのだよしお/アフロ

希望の党代表を辞任した小池百合子東京都知事。都政に専念して巻き返しを図るとの見方がある。だが、国政進出を目論んでいた間に築地市場の豊洲移転をめぐる問題は解決策を見いだせず、東京五輪の計画さえ危うくする事態に陥っている。(「週刊ダイヤモンド」編集部 岡田悟)

都が発注した9件のうち落札したのは2件だけ

 自ら設立した国政政党「希望の党」の代表を11月14日に電撃辞任した東京都の小池百合子知事は、ようやく尻に火が付いたのかもしれない。

 というのも、来年秋に開場させたいとしている豊洲市場の追加工事で、入札不調が相次いでいるために工事が遅れるとして、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に重大な影響が及ぶ恐れがあるからだ。

 真に懸念すべきは工事の“遅れ”どころではない。受注を渋るゼネコンの思惑と警戒心を読み解けば、小池知事が五輪に向けて思い描くシナリオは、すでに“崩壊必至”と言わざるを得ない状況なのだ。

 9月から入札が繰り返されながら、入札不調が相次いでいる工事は全部で9件だ。

 豊洲市場の5街区(青果棟)、6街区(水産仲卸売場棟)、7街区(水産卸売場棟)の計3街区でそれぞれ、地下水が溜まっている地下ピットにコンクリートを打設する工事、地下ピットの喚気を強化する工事、そして地下水の管理システムの機能を強化する工事の3種、計9件の工事を都が発注した。

 このうち落札されたのは11月16日現在、7街区の地下ピット換気強化工事と、5街区のコンクリート打設工事の2件だけ。残りの7工事については、いまだに落札されていない。

政治的にも技術的にもリスク大で最後まで逃げ回りたいゼネコン

 豊洲市場の建設前の土壌汚染対策工事と、建物自体の建築工事は、5街区は鹿島、6街区は清水建設、7街区は大成建設を筆頭とした共同企業体(JV)が施工した。

 ただ、昨年夏に就任した小池知事の方針で、豊洲市場地下の地下水や、空気中の汚染物質を減少させるために、追加工事をすることが決定した。

 通常、スーパーゼネコンが大型工事を受注、施工すれば、付随する小規模な工事やメンテナンス業務まで含めて請け負うのが慣例だ。前述の追加工事も、わずか数億円程度の規模であり、本体工事を請け負ったゼネコンがそれぞれ“あうんの呼吸”で受注しても何らおかしくはない。

 にもかかわらず今回、鹿島が5街区のコンクリート打設工事を受注したのを除けば、清水や大成、そして鹿島は他の工事で、そもそも入札に参加しなかったり、入札途中に辞退したり、予定価格より大幅に低い価格で札を入れるなどしている。

 なぜか。「単に予定価格が安すぎるだけ」(ゼネコン業界関係)との声もあるが、ある都OBはゼネコン側の意向をこう“忖度”する。「政治的にも、技術的にもリスクが大きすぎる。ゼネコン側からすれば、とにかく最後まで逃げ回りたいということだろう」。

 というのも、もし追加工事をやり遂げても、再び地下水が出てきたり、地下水や空気中から多量の汚染物質が検出されたりする可能性は高い。ゼネコン業界では、豊洲市場の地下構造上、たとえ追加工事をしても、地下水や汚染物質の発生は防ぎきれないという声が、従来からある。

 そもそも建物を建てる前に行った、860億円という莫大な費用をかけた土壌汚染対策工事を受注したのも、これらゼネコンJVだった。彼ら自身が追加工事を行ったにもかかわらず汚染物質が減少しなければ、当初の大規模な対策工事は一体何だったのかと、都とともに社会の非難を浴びるのは必至だ。

 鹿島が一部の工事を落札したのは、秋葉原の再開発など、清水、大成よりも特に都との関係が深いためとの見方がある。そんな鹿島も、5街区の地下水管理システム強化工事は、2回目の入札を辞退しているほどだ。

 工事を発注している都も、従来なら、担当者が落札させたいゼネコンに“相談”を持ち掛けるといった行動を取ることができた。

 だが、小池知事は豊洲の過去の工事に疑惑の目を向ける。自身の豊洲開場延期の決断によって「黒い頭のネズミがいっぱい出てきたじゃありませんか」と、談合疑惑をあぶりだした成果を誇って自ら入札改革に乗り出したほどで、“談合まがい”の行動はできない。

 とはいえ、このまま事態を放置するわけにもいかず、「都の中央卸売市場が動くとあまりに露骨なので、財務局がゼネコンとの“仲裁”に乗り出した」(前出の都OB)との情報まで漏れ伝わってくる。

豊洲の工事が終わらなければ築地も解体できずに狂う計画

 とにかく、築地から豊洲に中央卸売市場の機能を早期に移さなければ、五輪に向けた都の計画は大きく狂ってしまう。

 計画では、豊洲への移転後に、現在使用されている築地市場を解体。ここに五輪開催中、晴海の選手村と、各競技の会場間で選手や関係者を輸送する車両の拠点で、駐車場の役割を果たす「デポ」を設ける予定だ。

 デポ設置のためには、現在計画されている18年7月に追加工事の完了→9月に小池知事が事実上の「安全宣言」→10月に豊洲市場が開場、との既定路線が完遂されなければ間に合わない。

 しかし、そもそも入札不調によって、豊洲の工事が予定通りに終わる可能性は揺らいでいるし、もし工事ができたとしても、地下水や汚染物質を抑えられるかどうかは、そもそも分からない。

 その結果、築地を予定通りに解体できずスケジュールが崩れれば、新たにデポの用地として十数ヘクタールの土地を確保する必要がある。

 さらに、選手らの主要な輸送路となる環状2号は、五輪前のトンネル区間の開通を見送り、地上部分のみを使うとしたことで、本来の計画より輸送能力が限られ、選手らのスムーズな輸送に対する懸念はすでにある。ここでも築地市場の解体が遅れれば、地上部分の開通さえ危うくなるのだ。

 つまり、豊洲の遅れがまるでドミノ倒しのように、五輪の計画を崩壊させてしまいかねないと言えるのだ。

 小池知事は就任直後から、豊洲市場がはらむさまざまな問題に気づき、メスを入れたまではよかった。

 ところが、抜本的な解決策を見いだせない中での今年6月、「築地は守る、豊洲は生かす」とのスローガンを打ち出し、事実上の豊洲移転を決めた。

 その後は7月の都議選で勝利を収めたものの、9月の希望の党設立と、10月の総選挙での惨敗、そして同党の運営を巡る民進党出身の衆議院議員との対立など、政治的なエネルギーを都政以外で使い果たし、支持率も激減。さらには、都議会で「知事与党」の姿勢を表明していた公明党会派が離脱を表明し、小池知事の政治基盤はますます危うくなっている。

 刃折れ矢尽きて、ようやく都知事職に専念する決意を固めたようだが、時すでに遅しかもしれない。


 成人の約半数に寄生?“まつ毛ダニ”に注意

日テレNEWS24


 目元に違和感があるという人は、もしかしたらまつ毛にすみつくダニ、いわゆる“まつ毛ダニ”が原因かもしれない。20代以上では約半数の人に“まつ毛ダニ”が寄生しているという調査もある。一体どんなものなのか取材した。

     ◇

■目元に炎症…原因はまつ毛ダニ?

 まつ毛ダニは毛のう虫といい、顔ダニの一種で、まつ毛の根元に寄生しているという。筑波大学眼科・加治優一准教授によると、20歳~50歳代では約5割、さらに60歳を超えると約7割の人が、まつ毛にダニが寄生しているという。年齢とともに、寄生する人が増えるという。まつ毛ダニが寄生するとどうなるのか。

 あまきクリニック・味木幸院長「一番多いのはごろごろする、かゆい」「(目の)見え方が悪くなる、視力が落ちたような気がするという患者も」

 まつ毛ダニがすみついてしまった患者の写真を見ると、まつ毛が短くなり、目元が赤く炎症を起こしてしまっている。目がショボショボすると訴えていた患者は、目元がただれ、大量のダニが確認された。

 まつ毛ダニが寄生すると炎症が起き、まつ毛が抜け落ちて、まつ毛本来の目を保護する機能を果たせなくなるという。さらに、目に傷ができたり目がかすんだりするなど、ドライアイのような症状が出るという。

■目元を清潔に…まつ毛ダニへの対策は?

 そこで、番組スタッフがまつ毛ダニの診察を受けてみた。はじめに、ドライアイや皮膚に赤みがないかなどを確認する。さらに、抜いたまつ毛をガラスにのせ、顕微鏡でさらに拡大。まつ毛の断面を見てみたが、まつ毛ダニは確認できなかった。しかし、それでも安心はできない。

 あまきクリニック・味木幸院長「まつ毛のエクステンションとか、コンタクトレンズつけっぱなしでとか」「しっかりお化粧を落とさないで寝てしまって、脂分がたまってしまう状態になると、まつ毛ダニは増えやすくなる」

 目元に異物がある状態が続くと、寄生する恐れがあるというまつ毛ダニ。化粧をする女性だけでなく、脂が多く出る男性にもよく見られるという。では、どうやってまつ毛ダニを防げばいいのか。

 あまきクリニック・味木幸院長「きちんと(目を)洗っていただければ排除できる」「その時に落ちているつもりでも落ちていない場合が多いから、私は指の腹でまつ毛の根元をさわさわと洗うように指導していて、横10回、縦10回、ぐるぐるぐると3回繰り返して」

 まつ毛ダニをなくす薬はなく、とにかく目元を清潔に保つことが大切だと専門医は言う。また、目元を清潔に保つための商品も。

 メディプロダクト・久保田恵里代表「アイシャンプーといいまして、まつ毛の根元も一緒に洗えるシャンプーです」

 眼科で薦めているところもあるというアイシャンプー。普通の洗顔と違い、目にしみにくく、保湿成分も含まれているという。洗顔した後、液体を手にとり、目元を優しくマッサージするように洗い流す。

 私たちの身近に潜むまつ毛ダニ。できるだけ目元を清潔に保つ心がけが大切だ。


 レイテ沖海戦の証言者(上) 重巡洋艦「最上」乗員が見た“史上最大の海戦”

産経新聞

【銀幕裏の声】レイテ沖海戦の証言者(上) 重巡洋艦「最上」乗員が見た“史上最大の海戦”: 旧日本海軍の零式水上偵察機。加藤さんは機長として搭乗し幾度も出撃した© 産経新聞 提供 旧日本海軍の零式水上偵察機。加藤さんは機長として搭乗し幾度も出撃した

 今から73年前の昭和19(1944)年10月、日本海軍はレイテ沖海戦で米海軍と戦い壊滅的な打撃を受けた。映画「連合艦隊」(昭和56年)の中でも描かれた“囮(おとり)部隊”として、この戦いの渦中にいた重巡洋艦「最上」に乗艦し、撃沈される日本艦隊の最後の姿をつぶさに見ていた目撃者がいる。元海軍零式水上偵察機(零式水偵)搭乗員、加藤昇さん(95)。最上も沈没し、多くの乗員が戦死したが、加藤さんは駆逐艦に救助され、奇跡的に生還した。その後、水上偵察機「瑞雲」に爆弾を搭載して何度も出撃。幾多の死線をくぐり抜けてきた。“史上最大の海戦”といわれるレイテ沖海戦の真実を、歴戦の“水上機乗り”が振り返り証言した。   (戸津井康之)

洋上で奪われた“翼”

 「レイテ沖海戦の直前、最上の艦載機の零式水偵2機が偵察後、陸の基地へと向かい、残る3機にも乗せられるだけ搭乗員を乗せて陸地へ向かいました。囮となる最上に艦載機は必要なかったですから。私ですか? 最上に残りました。艦と運命をともにするのが海軍士官なんです」

 当時、海軍少尉で、零式水偵の機長として、最上に乗艦していた加藤さんは静かに語り始めた。

 昭和19年10月。フィリピンのレイテ島周辺海域で、世界史上最大規模の海戦といわれるレイテ沖海戦が繰り広げられた。日本海軍は米艦隊、米軍機による総攻撃を浴び、戦艦「武蔵」をはじめ、主要な戦艦や空母、巡洋艦、潜水艦など多くの軍艦を失う。

 日本海軍にとって“最後の艦隊決戦”となり、その後、米軍は日本本土への空襲を本格化し始める。

 20年7月の米軍による呉軍港空襲では、わずかに残されていた戦艦や空母などが撃沈し、呉軍港は日本海軍の母港としての機能を完全に失った。

 そして、8月6日に広島、9日には長崎に原爆が投下され、日本は全面降伏するのだ。

“水上機乗り”となり最上へ

 加藤さんは大正11(1922)年、京都市に生まれ、育った。昭和15(1940)年、立命館大学へ進学するが、その翌16年12月に日米開戦。加藤さんたちは、本来は19年3月に卒業する予定だったが、18年9月に繰り上げ卒業となる。

 「連合艦隊の山本五十六司令長官の戦死を聞いたとき、私たち学生は皆、“仇(かたき)を討たねばならない”と声をあげました。そして私は海軍を志願したのです」

 厳しい試験をくぐり抜け海軍飛行予備学生となった加藤さんは三重海軍航空隊に入隊。偵察、航法などの技術を習得し、19年5月、海軍少尉に任官。同7月、零式水偵の搭乗員となり、最上へ乗艦することが決まった。

洋上でのカタパルト訓練

 最上への配属が決まり、加藤さんが向かった日本海軍の海外における最西端の艦艇停泊地、リンガ泊地には、レイテ沖海戦に備え、戦艦「大和」など連合艦隊の蒼々たる軍艦が次々と集結していた。

 洋上での厳しい戦闘訓練は連日繰り返されたという。

 最上には飛行甲板があり、加藤さんたち零式水偵の搭乗員たちは、連日、カタパルトで離陸する訓練を行っていたという。

 カタパルトとは、十分な距離の滑走路を確保できない艦上から航空機を離陸させるための発射台のような装置だ。

 「短い距離で一瞬にして速度を上げ離陸するため、カタパルトで射出される衝撃は相当な大きさでした。体重の何倍ものG(重力)が、一気に首にかかるのです」

“大和映画館”でのひととき

 厳しく苦しい戦闘訓練の一方、「楽しい思い出もあったんですよ」と加藤さんは、こんなエピソードを教えてくれた。

 「洋上に停泊中の戦艦『大和』の甲板上にスクリーンを張って、定期的に映画の上映会が開かれていたのです。米軍から押収したフィルムだから日本では見ることのできない作品ばかり。『最上』から“大和映画館”に行くことが数少ない楽しみでしたね」と加藤さんは笑った。 

 洋上での厳しい戦闘訓練に明け暮れる加藤さんに初陣の日が刻一刻と近づいていた。

 同年10月、米軍はレイテ島に上陸を開始。米艦隊の軍艦が決戦の地に続々と集結していた。そして日本海軍も決戦に臨むため、レイテへ向けて出撃。加藤さんの乗艦する最上も“囮”としてレイテ湾を目指す。


 国内最大の円墳と発表された富雄丸山古墳=15日午後、奈良市、朝日新聞社ヘリから、上田潤撮影

直径110m国内最大の円墳と判明…


直径110m国内最大の円墳と判明 奈良・富雄丸山古墳



朝日新聞デジタル



ユズ種子油について説明する溝渕俊二・医学部教授(左)と東谷望史・馬路村農協組合長=高知県南国市の高知大岡豊キャンパスで2017年11月14日、岩間理紀撮影

ユズの種子油にメタボ効果、高知大



 奈良市は15日、市西部の住宅地にある富雄丸山(とみおまるやま)古墳が直径110メートル前後の円墳と分かった、と発表した。円墳では最大とされている埼玉県行田市の丸墓山古墳の直径105メートルを上回り、国内最大となる。市埋蔵文化財調査センターの担当者は「被葬者はヤマト王権と関係が深い有力豪族ではないか」とみている。

 センターによると、富雄丸山古墳は4世紀後半の築造と推定。奈良県立橿原考古学研究所による1972年の発掘調査で直径86メートルの円墳と報告され、82年の追加調査の結果、直径102メートル前後となる可能性が指摘されていた。

 センターが今年5~8月、上空からレーザーで3次元計測したところ、3段で造られ、直径がさらに大きいことが判明した。高さ14・3メートルで、北東側に「造り出し」と呼ばれる方形の張り出しがあることも確認した。


国内最大の円墳と発表された富雄丸山古墳=15日午後、奈良市、朝日新聞社ヘリから、上田潤撮影© 朝日新聞 国内最大の円墳と発表された富雄丸山古墳=15日午後、奈良市、朝日新聞社ヘリから、…
 この古墳からは明治時代に小刀や斧(おの)などを模した石製品が出土した。国の重要文化財に指定されている。

 福永伸哉・大阪大大学院教授(考古学)は「前方後円墳の移り変わりから、4世紀後半はヤマト王権内の勢力が変動する時期にあたる。この古墳の被葬者は大王をサポートした勢力の可能性があり、勢力関係の推移の解明につながる成果だ」と話す。

 センターは来年度から発掘調査を進める方針。(菅原雄太)


 ユズ:さよならメタボ 種子油に効果 高知大


 高知大と高知県馬路村農協(東谷望史組合長)は14日、ユズの種子油に、メタボリック症候群を抑えるホルモン「アディポネクチン」の分泌を促す作用があることをマウス実験で確認したと発表した。また、種子油にアトピー性皮膚炎を緩和する効果があることなども明らかにした。今後は高知県の産学官連携の研究推進事業に採択された高知大、高知工科大、馬路村農協の3者の共同研究でヒトへの効果を確かめ、新産業の創出を目指す。【岩間理紀】


ユズ種子油について説明する溝渕俊二・医学部教授(左)と東谷望史・馬路村農協組合長=高知県南国市の高知大岡豊キャンパスで2017年11月14日、岩間理紀撮影© 毎日新聞 ユズ種子油について説明する溝渕俊二・医学部教授(左)と東谷望史・馬路村農協組合長…
 高知大と馬路村農協は2009年から、ユズの種子油の機能について共同研究を開始。溝渕俊二・高知大医学部教授=臨床看護学=の研究グループが中心になり、馬路村農協が独自に開発した技術で抽出したユズの種子油をマウスに与えた。すると「長寿ホルモン」とも呼ばれ、糖尿病や動脈硬化、高血圧などに効果がある血中のアディポネクチン濃度が、28日後には約1.8倍に増えたという。

 また、種子油をアトピー性皮膚炎の患者に塗布するなどしたところ症状が緩和され、既にマウス実験で得られていた効果が、ヒトでも確認されたという。非加熱で搾ったユズ種子油が、がんや高血圧の原因となる活性酸素を抑えることも分かり、今年3月には高知大と馬路村農協が共同で特許を取得した。

 今後は、高知工科大が、馬路村農協のユズ種子原油から油を効率的に製造する方法を開発。さらに3者が連携してヒトへの臨床試験などで効果を確認し、将来的には機能性表示食品の認可なども視野に入れるという。

 溝渕教授は「私たちも成果にびっくりしている。他のユズの成分についても今後、研究していきたい」と話した。馬路村農協は既に種子油のサプリメントなどを販売しており、東谷組合長は「新しい成果はまだあると思う。取り組みを続けていきたい」と意気込んでいる。


 イラク・イランでM7.3の地震 死者140人超に

ドバイ=渡辺淳基、テヘラン=杉崎慎弥

2017年11月13日13時15分



 12日午後9時20分ごろ(日本時間13日午前3時20分ごろ)、イランとイラクの国境地域を震源とする強い地震があった。米地質調査所(USGS)によると、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7・3。震源に近いイラン西部やイラク北部のクルディスタン地域で建物の倒壊などによる死傷者が出ている模様で、イラン内務省は13日朝、少なくとも141人が死亡、1684人が負傷したと発表した。

 USGSによると、震源地はイラン西部とイラク北東部の国境付近。激しい揺れは、震源から約400キロ離れたイランの首都テヘランでも感じられ、イラクでも首都バグダッドを含む全土で確認された。また、クウェートなど周辺国でも観測された。

 イラン内務省の発表では、この地震で震源に近い同国西部のケルマンシャー州では少なくとも141人が死亡。同州ではれんが造りの家屋が多く、国営テレビは倒壊した家屋や搬送される負傷者の様子などを繰り返し報じている。がれきの下敷きになるなどの被害も多発しているとみられ、死傷者はさらに増える可能性もある。

 ほかにも同州の複数の村で建物が損壊したり、停電が起きたりしており、緊急救援隊が現地に向かっている。

 イラクメディアによると、建物の下敷きになるなどして国内で6人が死亡、50人以上がけがをした。イラクで被害が大きいとみられるのが同国北部で少数民族クルド人が主導するクルディスタン地域政府(KRG)の領域。クルド系メディアなどによると、同地域東部スレイマニア県のダルバンディカンで少なくとも1人が死亡、約30人以上がけがをしたほか、同県南部カラルでも1人が死亡した。アルビル県のコレでも倒壊した家屋の下敷きになって2人が死亡した。

 ダルバンディカンには農業・発電用の利水ダムがあり、KRGは余震に備えて住民に避難を呼びかけた。公立病院などの建物が損傷したほか、停電も続いている模様だ。(ドバイ=渡辺淳基、テヘラン=杉崎慎弥)


 かかしワールド:昭和の農村風景 1000体が演出


 今にも動き出しそうなかかしが商店街や田んぼに現れる「かかしワールド」が大分県中津市山国町で始まり、多くの見物客でにぎわっている。23日まで。

 「参加」かかしは約1000体。同町内13カ所で、足踏み脱穀機で脱穀したり、ござに寝た酔っ払いを介抱したり、柿の木に登って実を採ったり--と思い思いにポーズをとり、昭和の農村風景を作り出している。


木に登って柿をもぐ昭和の風景を再現した子供かかしもお目見えした案山子ワールド=2017年11月7日、大漉実知朗撮影© 毎日新聞 木に登って柿をもぐ昭和の風景を再現した子供かかしもお目見えした案山子ワールド…
 同町守実地区の夫婦が1999年に「稲刈り後の田んぼが寂しい」と思い、かかしを立てたのが始まりという。女性グループ「あざみ会」が引き継ぎ、徐々に市の一大イベントに成長。今ではすっかり、秋の風物詩となっている。ただ、あざみ会のメンバーも寄る年波に勝てず、同会の出品は今年が最後という。

 今年で見に来るのが3回目という福岡県飯塚市の無職、赤間哲応さん(67)は「リアル感があり、『かかし』たちが郷愁を誘います」と言いながら写真撮影に余念がなかった。【大漉実知朗】


 チバニアン、地質時代名に内定…イタリアに勝つ


(写真:読売新聞)© 読売新聞 (写真:読売新聞)
 地球のN極とS極が入れ替わった痕跡を残す千葉県市原市の地層について、国際組織「国際地質科学連合」が約77万~12万6000年前の時代を代表する基準地に内定したことが13日、分かった。

 国立極地研究所など日本の研究チームとイタリアチームの申請に対し、同連合の下部組織による投票で、日本の申請が妥当と認められた。「千葉の時代」を意味する「チバニアン」が地質時代名につけられる見通しとなった。

 地質学上の時代名に日本の地名が付くのは初めてとなる。日本チームは今年6月、放射性元素や花粉、海洋生物の化石など千葉の地層の優位性を示すデータを提出。関係者によると、今月上旬までに実施した専門家らによる投票で、競合するイタリアの2か所をしのぐ60%以上の票を集めたという。今後、正式な手続きを経て決定される。


 東京の中学教員、7割近くが過労死ライン 週60時間超の在校 都、働き方改革の計画策定へ


 都教育委員会は、公立中学校教員の7割近くが過労死ラインとされる週60時間超の在校となっているとする調査結果を公表した。小学校や高校でも3割以上の教員が過労死ラインに達していることも判明、文部科学省が昨年行った全国調査の中学57・7%、小学校33・5%を上回った。都はこうした実態を踏まえて、来年2月までに働き方改革の計画を策定する。

 調査は今年6〜7月、都内の公立学校105校を抽出して実施。3380人から回答を得た。

 都教委によると、週60時間超の教員は中学校で68・2%。このほか特別支援学校43・5%、小学校37・4%、高校31・9%となっている。都教委は中学校では土日に部活動を行うことが多いことから、全国調査を上回った可能性があると分析している。

 また、副校長は特別支援学校が86・7%、小学校84・6%、中学78・6%、高校58・3%と教員以上に多忙になっている実態が判明した。

 都教委は調査を踏まえて、平日の在校を11時間以内とし、土日のどちらかは休養にあてるとする方針を掲げた。


 旧陸軍ジェット戦闘機:幻のエンジン部品発見 ICU構内


 太平洋戦争末期に軍用機を開発した旧中島飛行機三鷹研究所の建物が残る国際基督教大学(ICU、東京都三鷹市)で、旧陸軍初のジェット戦闘機「火龍(かりゅう)」に搭載される予定だったジェットエンジンのものとみられる部品が見つかった。戦時中に国内で生産されたジェットエンジンはほとんど現存せず、専門家は「当時の航空技術を知るうえで非常に重要な資料だ」と話している。

 見つかった部品は、排気ノズル(直径74センチ、長さ73センチ、重さ71キロ)2点と、それを覆うカバー1点でいずれもステンレス製。三鷹研究所に関するリポートを作成するため学内を調べていたICU4年の古川英明さん(21)が2015年6月に資材置き場で見つけた。

 戦後にICUが買い取った三鷹研究所の敷地内で出土し、1950年代前半までにICUの保全業務に携わる建設会社社長宅の軒先に置かれた後、約20年前に資材置き場に移されたという。70年近く雨ざらしにされて全体的にさびているものの、カバーの一部を除いて目立った破損はない。


ジェットエンジン「ネ230」のものと見られる部品の説明をする国際基督教大学(ICU)高校の高柳昌久教諭(左)と、ICU構内で部品を見つけた古川英明さん。部品は左が排気ノズル、右がそのカバー=東京都三鷹市の同大で、竹内紀臣撮影© 毎日新聞 ジェットエンジン「ネ230」のものと見られる部品の説明をする国際基督教大学(ICU)高校の高柳昌久…
 古川さんの恩師で、三鷹研究所の歴史を調べたICU高校の高柳昌久教諭が、日本航空協会と東京文化財研究所に部品の調査を依頼。形状や当時貴重だったステンレスが使われていることなどから、三鷹研究所が日立製作所とともに開発を進めたジェットエンジン「ネ230」の部品の可能性が高いことが判明した。

 太平洋戦争末期、旧海軍がジェット特殊攻撃機「橘花(きっか)」の開発を進めたのに対し、旧陸軍は米軍の爆撃機B29を迎撃するために「火龍」を計画した。ネ230が1機に二つずつ搭載される予定だったが、試験運転をしただけで実機は完成しないまま終戦を迎えたという。見つかった排気ノズルには他の部品と接合した痕跡がないため、試作品とみられる。溶接が粗く強度が不足しており、ドリルで開けた穴にできる「バリ」と呼ばれる突起も多く残っている。

 日本航空協会の長島宏行・専任部長は「当時、世界最先端だったジェットエンジンを作る基礎的な技術はあったが、熟練工が不足した時期で、粗雑な点も見える。悪化する戦局を打開するために開発を急いだことがうかがえる」と話す。

 ICUは部品を貴重な近代化遺産として学内で展示することを検討している。


 北陸新幹線「2030年ごろ大阪へ全線開業を」 関西・北陸財界トップ会談で一致



北陸新幹線「2030年ごろ大阪へ全線開業を」 関西・北陸財界トップ会談で一致: 北陸新幹線の早期全線開業を国に求めることで一致し、報道陣の取材に応じる関西経済同友会の鈴木博之代表幹事、北陸経済連合会の久和進会長、関西経済連合会の松本正義会長、大阪商工会議所の尾崎裕会頭(右から)=8日、大阪市北区© 産経新聞 提供 北陸新幹線の早期全線開業を国に求めることで一致し、報道陣の取材に応じる関西経済同友会の鈴木博之代表幹事、北陸経済連合会の久和進会長、関西経済連合会の松本正義会長、大阪商工会議所の尾崎裕…

 北陸新幹線の早期全線開業に向けて、関西と北陸の経済団体トップが8日、大阪市内で会談し、平成42(2030)年ごろの大阪延伸実現を国に働きかけていくことで一致した。

 北陸新幹線は35年春ごろに金沢-敦賀(福井県)間が開業予定。敦賀-新大阪間は、北海道新幹線が札幌に延伸する43年春ごろ以降の着工、58年の開業が有力視されている。

 会談には関西経済連合会の松本正義会長、大阪商工会議所の尾崎裕会頭、関西経済同友会の鈴木博之代表幹事、北陸経済連合会の久和進会長が出席。

 松本氏と鈴木氏、久和氏は「(58年開業は)あまりにも遅すぎる」との認識を示し、尾崎氏も「現在の計画では北陸、関西双方にほとんどメリットはない」と述べ、早期延伸への財源確保を政府・与党に求めていく方針を確認した。


 中国の宇宙ステーションが地球に落ちてくる?「正しく恐れる」ために大切なこと

「制御不能に陥った中国の宇宙ステーションが地球に落ちてくる」――。そんな話が昨年ごろからたびたびささやかれ、つい最近も英国のメディアなどが報じ、そのたびに話題になっている。

 その多くで、「制御不能でどこに落ちるかわからない」、「燃え残った部品が降り注ぐかもしれない」といった、危機感を煽るような内容が散見された。

 実際には、明日にでも頭の上に降ってくることを心配するようなものではない。しかし、この中国の宇宙ステーションに限らず、大きな人工衛星をどう処分するかをめぐっては大きな課題があることも事実である。

◆中国の宇宙ステーション「天宮一号」

 今回「落ちてくる」と話題になっているのは、中国が2011年に打ち上げた小型の宇宙ステーション「天宮一号」である。

 中国は近い将来に、大型の宇宙ステーションの建造を目指しており、天宮一号はそのために必要な技術の開発や、試験を目的として打ち上げられた。


ハーバービジネスオンライン: 今年の年末から来年初めごろに地球に落下すると考えられている中国の宇宙ステーション「天宮一号」の想像図 Image Credit: CMS© HARBOR BUSINESS Online 提供 今年の年末から来年初めごろに地球に落下すると考えられている中国の宇宙ステーショ…
 まずは無人の状態で運用され、機能の確認などが行われた後、2012年に3人の宇宙飛行士が乗った宇宙船「神舟九号」がドッキング。天宮一号の中に飛行士が入り、1週間あまりにわたって宇宙滞在の試験や宇宙実験などが行われた。2013年には「神舟十号」もドッキングし、3人の飛行士が2週間ほど滞在している。

 天宮一号を使った試験はこれをもって終了となり、2016年には改良型の「天宮二号」が打ち上げられ、2人の飛行士が訪れて30日ほど滞在。2017年10月現在は無人での運用試験が続いている。

 また天宮を改造した、「天舟一号」という無人の貨物補給船も開発され、今年の4月に打ち上げられて天宮二号にドッキング。燃料の補給など、将来の宇宙ステーションの運用に向けて、必要な技術の試験を行っている。

 現在のところ、中国の本格的な宇宙ステーションの打ち上げは2018年以降に予定されている。そしてこれまでのところ、その実現に向けた準備は順調に整いつつあるのは間違いない。

 ところが、その歩みにとって少しばかり汚点となりかねない出来事が起きた。天宮一号が”制御不能”に陥ったのである。

◆制御不能になった天宮一号

 2016年3月、中国の国営メディアなどが、「天宮一号からのデータ送信が終わった」と報じた。このとき、文言のニュアンスがやや曖昧で(英語メディアへ転載される際の翻訳の問題などもあった)、運用者が意図して機能を止めたのか、それともトラブルで止まったのかはわからなかった。しかし、のちに出てきた情報で後者、すなわち故障だったことが明らかになった。おそらくはバッテリーが故障し、電力を失ったものと考えられる。

 このトラブル以降、天宮一号からのデータも届かず、地上からの指令も届かない、”制御不能”の状態に陥っている。

 ただ、この制御不能という言葉は、間違いではないものの、やや誤解を招くものである。アニメのロボットのように、暴走して制御できないというようなものではなく、実際にはうんともすんとも言わない、ただの”塊”となっているにすぎない。

 天宮一号は現在、高度約300kmを少し超えたあたりの軌道を回っている。高度300kmというと十分に宇宙と呼べる場所ではあるものの、ごくわずかに大気があるので、その抵抗を受け、少しずつ少しずつ高度を落としている。今後、やがてある限界を超えると、高度がぐんぐん落ち、そしていわゆる「大気圏再突入」の状態になり、燃えながら地上に向かって落下することになる。

 これを大げさに捉えたいくつかのメディアが、地球のどこかに宇宙ステーションが落下するなどといった、やや危機感を煽るような報じ方をしているのである。

◆地上に落下する可能性は?

 実際のところ、どこに落下するかはわからない、というのは事実である。ただ、人家のある地域に落下し、誰かの頭上に降り注ぐ可能性は限りなく低い。

 まず、天宮一号は宇宙ステーションとはいえ、全長約10m、直径3mと、宇宙に打ち上げられた物体の中ではそれほど大きなものではない。そのため、機体の大部分は再突入時の熱で燃え尽きると考えられる。

 ただ、部品の中には熱に強い素材を使っているものもあり、また再突入時の機体の姿勢によっては、機体の内部や後部にある部品が熱を受けにくくなる可能性もある。つまり、いくつかの部品は燃え尽きずに、地表まで到達する可能性があるのも事実である。

 しかし、天宮一号が回っている軌道の傾きから、落下するのは北緯約43度から、赤道をまたいで南緯約43度までの間に限られる。この時点で、それよりも北、あるいは南にある地域は除外される。また、地球の大部分は海や何もない大地が大半であり、都市はもちろん、人家のある地域に落下する可能性を考えるときわめて小さい。自分の頭上に降ってくる可能性を考えるくらいなら、交通事故や毎日の食生活に気をつけたほうがよほど有意義であろう。

 また落下時期も、現時点では、今年の年末から来年初めにかけてのどこかというくらいで、いつ大気圏に再突入し、万が一燃え残った部品があったとして、それがどこに落下するか、ということはまだわからないが、それも時間の問題で、今後落下までの時期が近づいてくれば予測は可能になる。これは、人工衛星の軌道が下がるペースは主に大気の状態によって左右され、その大気の状態は太陽活動などによって時々刻々と変わっているためである。

 つまり、あくまで現時点では予測できないというだけであり、今後落下までの時期が近づいてくれば、その時点での大気の状態などを計算に加えることで、いつ、そしてどこに落下するか、ある程度範囲が絞れるようになる。もし万が一が当たり、大都市などに落下する可能性が濃厚になったとしても、避難などの対策を取るだけの時間はある。

◆宇宙ゴミ落下の危険をなくすためには全世界の努力が必要

 こうしたことから、頭上に宇宙ステーションが落下してくることを、過剰に心配する必要はない。

 とはいえ、こうした事態は中国が意図していたものではないだろうし、そもそもこうした事態にならないのが望ましいのはいうまでもない。

 これまで天宮一号よりも大きな人工衛星はいくつも打ち上げられているが、その多くでは「制御落下」と呼ばれる処分が行われている。これはエンジンを噴射して、機体を太平洋上などのなにもない地域に狙って落下させるというのもので、万が一燃え残った部品があっても海に落ちるので、人や建物に被害が出ることはない(もちろん事前に付近を通る航空機や船にも警告を出す)。

 中国ももともと、天宮一号の運用終了時には、南太平洋に制御落下させることを計画していたことが、公式の資料から明らかになっている。ただ、2016年に起きた故障によりそれができなくなったのであろう。これ自体は中国の落ち度ではあるものの、打ち上げから5年も経った人工衛星が故障することは珍しいことではない(なお、天宮一号の設計寿命は2年と想定されていた)。

 また、中国の宇宙局は天宮一号の軌道や今後の予測を広く公表しており、どこかに落下する危険がある場合は警告も出すことになっているため、この落ち度に対する責任は取っているといえよう。

 また、これまでも故障や、そもそも最初から考えていなかったという理由で、制御落下できずに大気圏に再突入した人工衛星はいくつもある。その中には海ではなく人の住んでいるところに落下したものもあり、ソ連/ロシアは宇宙用の小型原子炉や、放射性物質をそのまま落下させたこともある。

 もちろん、他国もやっているから中国も許される、という話では決してない。あくまで、今回のような事態は、これまでも起きており、そしてこれからも、そしてどこの国や企業の人工衛星であれ起こりうることであり、中国だからという理由で騒ぎ立てることではないということ、そして今回のような事態をどのように減らし、地上に落下する危険をなくすかということは、宇宙開発にかかわっているすべての国や企業にとっての課題である、ということである。

 今回の天宮一号を通じて、宇宙から人工衛星が落下することに対する正しい知識が広がり、こうした事態を減らすための前向きな議論が始まることを願いたい。

<文/鳥嶋真也>

とりしま・しんや●宇宙開発評論家。宇宙作家クラブ会員。国内外の宇宙開発に関するニュースや論考などを書いている。近著に『イーロン・マスク』(共著、洋泉社)。

Webサイト: http://kosmograd.info/

Twitter: @Kosmograd_Info(https://twitter.com/Kosmograd_Info)

【参考】

・http://www.cmse.gov.cn/art/2017/10/24/art_810_31907.html

・China’s 1st space lab Tiangong-1 ends data service – Xinhua | English.news.cn(http://news.xinhuanet.com/english/2016-03/21/c_135209671.htm)

・China’s Tiangong-1 space lab to fall to Earth between October 2017 and April 2018(https://gbtimes.com/chinas-tiangong-1-space-lab-fall-earth-between-october-2017-and-april-2018)

・Tiangong 1 brought down by dysfunctional battery charger – China Space Report(https://chinaspacereport.com/2016/09/30/tiangong-1-brought-down-by-dysfunctional-battery-charger/)

・Tiangong 1 – China Space Report(https://chinaspacereport.com/spacecraft/tiangong1/)


 凶悪テロに「日本の警察」は立ち向かえるのか テロ捜査の最前線と目の前に迫る「危機」


米大統領来日前に車両検問。トランプ米大統領の来日を控え、車両を検問する警察官=10月26日夜、東京・丸の内(写真:共同通信社)© 東洋経済オンライン 米大統領来日前に車両検問。トランプ米大統領の来日を控え、車両を検問する警察官=10月26日…
 アメリカのトランプ大統領が11月5日(日)から3日間の予定で日本を訪れている。すでに10月末から主要駅のコインロッカーが使えなくなるなどテロ対策を強化している。

 日本の警察によるテロ捜査、テロ対策の最前線を中心に、日本で狙われやすい場所はどこか。テロが実際に起きてしまったときの対処法、水際対策の最前線、世界各国のテロ対策、日本のテロ捜査の歴史、ISをはじめとする過激派思想の流れ、そしてサイバーテロや共謀罪とは。『テロvs.日本の警察 標的はどこか?』の著者で、民放テレビ局で警視庁担当記者を務めた今井良氏が、「テロの時代」を考えていく。

日本でターゲットになる場所はどこか

 「日本も、テロと本気で対峙しなければならない時代に突入した」

 2016年夏。警察庁幹部は、対面していた筆者に深刻な表情でそうつぶやいた。1週間前にバングラデシュのダッカで起きた、日本人7人が犠牲となった国際テロ事件のことも頭をよぎっていたのだろう。

 「私は日本人だ! 撃たないでくれ!」

 現地メディアの報道によると、犠牲者の1人はこう叫んだというが、テロリストは何のためらいもなく引き金を引いたという。昨今、世界各地、特に西側諸国を中心にテロが頻発している。2015年から2016年にかけて大規模なテロが相次ぎ、現在に至るまで、その勢いは衰えていない。

 では、もし日本が標的となった場合、ターゲットになる場所はどこなのか。ここでは警察関係者などへの取材に基づき、現時点で想定できる、テロが起きやすい場所を順次挙げていこう。まずご紹介するのは「重要防護施設」、警察内部では「重防」と呼ばれる最重要警戒施設である。

 「ISなどのテロ組織が日本の中枢を狙うとすれば、まず間違いなく首相官邸だろう。破壊に成功すれば、世界中に及ぼす影響は計り知れないからだ」。ある警察関係者は、その可能性を筆者に語った。

 総理大臣官邸(=首相官邸)は日本の中心・千代田区永田町にある。日本のトップである内閣総理大臣が執務に当たっているほか、官房長官や官房副長官など、日本を動かす要職が詰めている場所でもある。さらに地下フロアには、有事の際の指令拠点となる「内閣危機管理センター」も備えられている。

 当然、官邸の内外では厳重な警戒が敷かれている。正門には突入防止のための「アンクル」という鉄製の機材が置かれ、さらに可動式の鉄柱が3本立っている。そしてサブマシンガンで武装した警視庁機動隊の銃器対策部隊、警視庁警備部警護課の総理大臣官邸警備隊が睨みを利かせている。付近には、さらなる有事に備えて、警視庁第一機動隊の小隊(70〜80人規模の機動隊員からなる単位)が控えるバスが停車している。裏門にも同様の警備がなされている。

ドローン事件の衝撃

 2015年4月22日。その首相官邸に衝撃が走った。官邸の屋上に、小型無人機「ドローン」が墜落していたことが判明したのだ。通報を受け、屋上はあっという間に100人近い捜査員で埋め尽くされた。公安部公安総務課、公安機動捜査隊、警備部警備二課爆発物処理班の面々が次々と集結。上空には報道機関のヘリが飛び交い、騒然となった。警視庁が機体を回収、分析を進めたところ、このドローンは発煙筒と放射性物質を含む土砂が投下できる仕組みになっていたことが判明する。

 この「官邸ドローン事件」では、機体発見から3日後の4月25日、福井県内の警察署に男(41)が出頭。威力業務妨害罪で逮捕・起訴され、執行猶予付きの判決を受けている。男の供述によると、ドローンを墜落させたのは4月9日だったという。つまり墜落したドローンは、実に13日間も発見されなかったことになる。

 警視庁関係者は、このことに衝撃を受けたという。「何らかの事情でドローンが制御不能となったからよかったものの、もしテロが実行されていたらと思うとぞっとする。もしもの事態、ありえないことを想定し対処するのが警備警察業務の基本だということを改めて痛感した」。

 官邸と並び、日本の政治の中枢となっているのが「国会議事堂」である。国会の開会中には常に国会議員や省庁の官僚など、500人近い人間が議事堂内部に一定期間とどまることになる。

 この国会議事堂がテロリストに占拠されたらどうなるのだろうか。そんな最悪の想定を映画化したのが、作家の金城一紀氏が原案と脚本を手掛けた『SP 革命編』(2011年公開)だ。舞台はまさに首相をはじめ全閣僚、衆参の所属議員が一堂に会している開会中の国会議事堂。テロリストたちはさまざまな方法で国会内部に侵入する。

 「清掃業者」に扮したテロ集団Aグループは議事堂ではなく、隣接する国会議員会館に入る。まず入り口受付の衛視をスタンガン等で制圧。入り口を施錠し高性能爆薬をセットする。グループはさらに議員会館の地下部分の電送室にも爆薬を仕掛けた。

 テロ集団Bグループは「国会担当記者」に変装。国会事務局が発行するIDカード「国会記者章」を提示すると、拳銃や爆弾が詰められた鞄はチェックされることなく、すんなりと議事堂内に入ることができた。

 テロ集団Cグループは「国会見学者」を装い国会議事堂に侵入する。目視とゲートによる荷物チェックがあるため武器は携行していない。だがCグループは、Aグループが車両で運搬していた武器を受け取ることになっている。これは、Aグループのいる議員会館と国会議事堂が地下通路でつながっていることで可能になる。こうして、Cグループの自衛隊出身のテロリストが、国会の見学が終わった地点で案内役の衛視を格闘技で制圧、無力化し、ほかのメンバーとともに見学コースを外れて本会議場に向かった。

現実として起こりかねない

 映画では、警視庁警護課所属のSPの一部も犯行に加担しているという設定で、テロリストとともに衛視を次々と拘束していく。そして、A・B・Cのテロ集団は本会議が開会すると一斉に突入。爆弾を議場内の議員数名に取り付けた。手始めとばかり首謀者が手元のリモコンスイッチを押すと、国会議員会館地下に仕掛けられた爆薬が起動し爆発。轟音が響き渡る。首相以下、すべての国会議員は凍り付く。首謀者は登壇し、議場内を中継していたテレビカメラに向かって自らの要求を述べ始めた。

 「この議場内にいる諸君に告ぐ。いまこの時をもって諸君は我々の支配下に入った——」。フィクションとはいえ、現実として起こりかねない設定だったと、ある警察関係者は言う。

 「映画でも触れていたが、国会内の衛視は武器の携行が認められていない。まさか警視庁SPが寝返ることはないだろうが、もしもと考えたらぞっとするストーリーだ」。この映画が公開されて6年が経過しているが、いまだに国会内の警備にあたる衛視に武器の携行は認められていない。

 灯台下暗し——。実は、テロ対策に力を注ぐ警視庁本部のセキュリティは脆弱ではないかという声が囁かれている。そんな危機感を持っている警視庁関係者は多い。

 2014年、警視庁は正面玄関と副玄関の受付の前に「ゲート」を開設した。入館者は受付で訪問先について記載する。受付の担当者は隣接する控室で待機するよう告げる。しばらくすると訪問先の案内担当者が来て、その場でプラスチックケースに入った赤色のICカードを渡される。ゲートには駅の自動改札のようにカードを接触させる部分があり、カードをかざすと電子音が鳴りゲートが開く。

 部署によっては自室までにこうしたゲートを複数設けており、カードを接触させないと次に進めない仕組みになっている。厳重な入退室管理である。しかし、1980年に現在の警視庁本部が竣工してから、2013年ごろまでは警視庁本部のセキュリティは決して十分とは言えなかったと関係者は明かす。

警視庁はセキュリティを強化

 「簡単に警視庁本部内に入れてしまうことを常々問題視する声が上がっていたことは事実。簡易なプラスチック製のプレスカードを所持する警視庁記者クラブ員に扮して、カードを偽造して入退室することも可能だった。しかし、注意しなくてはいけないのが面会者だ。荷物検査までは実施していないから、爆発物などを持ち込まれたらと考えると、空港の保安検査のようなシステムが必要ではないだろうか」(警視庁関係者)

 2017年2月には、被害相談のため担当の捜査員との面会を申し出た男が待合室で自分の体を刃物でいきなり傷つけて、制止しようとした刑事部捜査二課員が軽いけがをする事件も発生している。この事件を受けて警視庁では、待合室の入り口にも警戒員を置くようになったという。

 2017年8月現在、警視庁本部への入館は、これまで以上に厳重になっている。まず、正面玄関にはこれまで同様、皇居側と桜田通り側の2つの入り口にそれぞれ警察官が配備され、警戒に当たっている。

 それぞれの入り口には鉄の門扉があり、さらに3本の鉄柱が可動式で上下するようになっている。さらに副玄関も、皇居側・桜田通り側の2カ所があり、正面と同様の警戒警備態勢が敷かれている。つまり、現在の警視庁本部は、内部に入ることさえ容易ではないほどセキュリティが強化されているのだ。

 首都・東京の治安を預かる警視庁がテロの標的になる可能性はないのか——。ここで見てきたように、警視庁ではこれまで以上の厳戒態勢が敷かれているとはいえ、もちろん、その可能性はゼロではない。有事の際に警視庁本部がその司令機能を失えば、東京でのテロは、さらなる被害・混乱を引き起こすことになるだろう。


 日本の南海、巨大台風が増加へ…温暖化進むと


 気象庁気象研究所(茨城県つくば市)は、地球温暖化がこのまま進むと、日本の南海で巨大台風の発生が増えるという予測結果を発表した。

 研究チームは「大きい台風が日本に上陸しやすくなり、洪水などのリスクがより高まる恐れがある」と指摘している。

 研究チームは、今世紀末までに、世界の平均気温が現在より約3度上昇するとの想定を基に、台風の発生をシミュレーション(模擬実験)で解析した。その結果、最大風速59メートル以上の巨大な台風の数は、地球全体では13%減少するものの、日本の南海やハワイ周辺など一部の海域では逆に増加することがわかった。

 日本の南海では、出現頻度が1・5~3倍になり、平均すると現状では10年に3回程度なのが、約5回に増えることになる。海面水温が上昇したり、地表近くと上空とで風速の差が小さくなったりして、台風が発生しやすい条件がそろうのが原因という。


 
9キロのトンネル抜け…東北中央道、無料で開通


東北中央自動車道の米沢北インターチェンジ(IC、山形県米沢市)―福島大笹生おおざそうIC(福島市)間の35・6キロ(無料)が4日、開通した。

 福島大笹生IC―東北自動車道・福島ジャンクション(JCT)間の1・4キロは開通済みで、米沢市と首都圏方面が高速道路でつながった。現地では山形、福島両県の関係者らがセレモニーを実施。その後、午後3時の開通とともに、次々と車両が行き来した。

 この日はまず、新たに整備された「栗子トンネル」(8972メートル)の山形県側出入り口付近で午前10時から両県合同セレモニーが行われ、石井国土交通相をはじめ約300人が出席。テープカットやくす玉割りで開通を祝った。石井国交相は記者団に「今回の開通で産業振興、観光交流の拡大など地域活性化への貢献が期待される。東北地方の道路ネットワークの強化に今後とも努めたい」と述べた。

 その後、米沢市内に整備された「米沢八幡原IC」そばで山形県側の式典があり、吉村知事が「開通は悲願だった。冬期間の交通の安全安心の確保や、置賜地方の魅力の一つである雪を活用した観光振興につながり喜ばしい」とあいさつ。 同市の中川勝市長は「開通によって、この地域も高速交通網に仲間入りできた。多くの観光客や企業に来ていただける街づくりを目指したい」と決意を述べた。

 開通区間には、両県境の険しい山岳地帯があり、既存幹線の国道13号は大雨や風雪による通行止めの度、大幅な迂回うかいを強いられていた。だが今回、道路では東北最長となる「栗子トンネル」が整備されたことなどにより急勾配や急カーブが解消。米沢、福島両市役所間の移動時間は約40分と、20分短縮された。

2017年11月05日 10時59分 Copyright © The Yomiuri Shimbun


 米沢─福島40分に…日本一の無料トンネル



 全長が8972メートルと、無料で通れるトンネルとしては日本一長い山形県と福島県を結ぶトンネルが4日、開通した。

 開通に先立ち4日午前、石井国土交通相らが出席して山形・福島両県合同の記念セレモニーが行われ、関係者が走り初めした。

 開通区間は、米沢─福島間35・6キロで、無料通行できる。県境部分は、東北地方では最長で、無料のトンネルとしては日本一の長さの、8972メートルの「栗子トンネル」でつながれる。

 福島からの観光客「今まで冬場にこちら(米沢市)に来るのが大変だった。気軽にラーメンを食べに来られるので楽しみ」

 4日午後3時には、一般の通行が始まった。

 この開通で、米沢─福島間は20分短縮の約40分で結ばれ、冬場に安全に通行ができるようになる。


 カブトムシ:「角の謎」分かった 名古屋大など発表

 カブトムシの角は、幼虫にあるしぼんだ袋のような組織が、さなぎになる時に膨らんでできることが分かったと、名古屋大などの研究グループが英科学誌に発表した。クワガタムシやセミなど多くの昆虫の外骨格も、同じパターンで作られる可能性があるという。

 カブトムシの幼虫の頭には、角に成長する前の「角原基」(縦横、厚さ各約1センチ)という、袋状のしわの多い組織が畳まれていることが分かっていた。だが、それがどのように角の形に伸びるかは謎だった。

 後藤寛貴・名古屋大特任助教(進化発生学)らは、幼虫の体液を角原基に注入してみると、簡単に角の形に膨らんだ。実際の変態でも、同様の現象が起こっているとみられ、角の形成は細胞の増殖によるものではないことが分かった。さらに、角原基をコンピューターグラフィックスで再現。しわを広げたところ、角の形に展開したという。

 脚など他の部位も基になる組織が折り畳まれており、角と同じ膨らみ方をすると考えられる。後藤さんは「単純な物理的プロセスで角ができている。硬い外骨格を持つ生物で一般的な現象かもしれない」と話している。【阿部周一】


 大根おろし&しらすは栄養的にNG!大根の健康効果を高めるコツ

ビューティーフードアドバイザーの高木沙織です。

 気温がグッと下がり、温かくてホッとできるような食べ物が恋しい季節になりましたね。コンビニに行く度にレジ横で販売されているおでんに誘惑されてしまう方も多いのでは。

 そして、おでんと言ったら「コレでしょ!」というほど高い人気を誇る“大根”。大根は冬を代表する野菜で、その食べやすさから老若男女に幅広く愛されています。

 そんな大根なのですが、下処理や食べ合わせで栄養・美味しさがさらに増すことをご存じですか?

◆スベスベで白く、毛穴がないものを選ぼう

 まずは、美味しい大根の選び方から。下記のポイントをおさえておくとよいですよ。

1. 表面がすべすべしていて白く、毛穴が少ないもの

2. 首の部分が黒ずんでいないもの

3. 葉がみずみずしくて鮮やかな緑色をしているもの

4. ずっしりとした重さがあるもの

◆大根の栄養素は美容と健康にいい

 続いては、意外と知られていない大根の栄養とそれを無駄にしない食べ方について。

 まず、大根に含まれる代表的な栄養素はビタミンC。美しい肌を保ったり免疫力を高めたりするのに欠かせない栄養素です。加えて、血管を強くして血圧を下げるビタミンP(ルチン)、むくみの改善に役立つカリウムなども豊富。

 消化を促進して胃腸の働きを助ける消化酵素、ジアスターゼも忘れてはいけません。風邪の予防や、イベント続きで外食の機会が増えて胃腸に負担がかかるシーズンの健康を守ってくれる野菜だといっても過言ではないでしょう。

 せっかくの素晴らしい栄養を無駄にしないためには、下ごしらえや調理にひと工夫する必要があります。

◆栄養を無駄にしない食べ方

1. 大根おろしは食べる直前に

 薬味やつけ合わせとして大活躍する大根おろしですが、おろしてから長時間放置するとビタミンCの損失につながります。食べる直前におろすとよいでしょう。

2. しらすと一緒はNG


© 女子SPA! 提供
 お酒のつまみにもなるしらすおろし(しらす大根)。しらす干しに含まれるアミノ酸の一種・リジン(体の成長に関わる栄養素)は大根によって吸収が阻害されてしまうので、別々に食べることをオススメします。

 どうしても一緒に食べたい方は、大根を加熱したり、酢をかけたりすることでリジン阻害物質の働きを弱めることができるので、参考にしてみてください。

3. 葉は切り落として

 葉がついたままの大根は、大根の水分を吸ってみずみずしさを損なわせます。葉は切り落として保存しましょう。

◆相乗効果がある食べ合わせ

 最後は、一緒に食べることで健康効果を高めるオススメの組み合わせを紹介します。

1. 大根(ビタミンC)+豚肉(ビタミンB1)

 ビタミンCとビタミンB1の組み合わせが免疫力アップや疲労回復に役立ちます。

2. 大根(食物繊維)+肉・魚・卵(たんぱく質)

 腸内環境を整える食物繊維と細胞を丈夫にするたんぱく質の組み合わせが美肌作りに役立ちます。

3. 大根(ジアスターゼ)+里芋・納豆(カリウム)

 消化促進やむくみの改善に役立ちます。

 何気なく調理したり食べたりしていた大根ですが、下処理や食べ合わせでさらなる健康効果が得られるなんて試さないのはもったいないですよね。

 ちなみに、大根の上部は甘みがあるので大根おろしに、中央は柔らかいので煮物に、下部は辛みが強いので漬物にするとおいしく食べられますよ。ぜひ、献立を考える際に役立ててみてくださいね。

<TEXT/高木沙織>

【高木沙織 プロフィール】

美容ライター/ヨガインストラクター/ビューティーフードアドバイザー/スーパーフードマイスター。多角的に美容・健康をサポートする活動を行っている。過去には『AneCan』『Oggi』の読者モデル、ファッションモデル、ナレーター等も経験。Blog:http://ameblo.jp/0293tg/


 大きさは2倍、毒の量は10倍…スズメバチより凶暴なオオスズメバチが都市部で増加中

 毎年秋を迎えると、スズメバチによる刺傷事故が連日のように報道される。人的被害を出す生き物として被害数が圧倒的に多いのは、実はこの小さな昆虫なのだ。スズメバチ被害の実態を専門家3人に聞いた。

◆この秋は[殺人蜂]に警戒せよ! オオスズメバチが街にやってきた

 9月11日、愛媛県大洲市で車椅子に乗っていた老婆がスズメバチに約50分間にわたって襲われ、全身150か所を刺されて死亡する悲惨な事故が起きた。救急隊員が駆けつけた頃には、ハチの大群が被害者の周りを取り囲み、接近不能だったという。

 9月から11月にかけて、日本各地でスズメバチによる被害が発生しており、毎年20人ほどが命を落としている。人間と比べればはるかに小さなハチが、どうやって人を殺すのか。スズメバチ研究の第一人者である、玉川大学農学部教授の小野正人氏に話を聞いた。

「スズメバチが針から注入する毒液には、タンパク質を分解する酵素、激痛を引き起こす成分が含まれています。これを何度か刺されるうち、人体には毒に対する抗体ができます。その状態で刺されると、ハチ毒の急性アレルギー反応のひとつであるアナフィラキシーショックを発症して、血圧の低下や呼吸困難に陥り、最悪、死に至る場合もあります」

 秋に刺傷被害が集中するのは、スズメバチのライフサイクルと密接に関わっているという。

「スズメバチの巣では大量の新女王バチが育てられており、その栄養を支える働きバチの個体数と活動量は、秋が深まる頃にピークを迎えます。9月になれば大きな巣では1000匹を超えます。それが活発に餌獲りに出かけるようになりますし、外敵からの攻撃に対して警戒を強めるようにもなります。この時期は人間も活動的になる行楽シーズンですから、両者が接触する機会が増えてしまうのです」(小野氏)

 山や森林ではオオスズメバチ、都市部ではキイロスズメバチによる被害が一般的だ。だが、近年ではこうした構図に変化が起きている。今までめったに現れることがなかった都市部にオオスズメバチが進出してきているのだ。

◆空き家の増加で都市に順応したオオスズメバチ

 スズメバチ駆除業を手がけている松丸雅一氏も、「20年前は、オオスズメバチの案件は全体の1%以下だったが、今は10%を超えている」と語る。この背景を小野氏は食物連鎖の観点から分析する。

「’80年代のバブル期から始まった都市開発が大きな要因と思われます。オオスズメバチの餌にもなるキイロスズメバチやコガタスズメバチ、アシナガバチが都市化に順応。家の軒下や屋根裏に巣を作るようになりました。オオスズメバチは獲物を追いかけるように、都市部に定着したのでしょう」

 マスメディアがスズメバチ被害を報じる際、すべて一緒くたに扱っているが、実は大きな違いがある。まずはその平均的な大きさだ。オオスズメバチ5cmと大きく、コガタスズメバチはその約半分の2.5cm。小野氏によれば、日本には7種類のスズメバチが生息し、その頂点にオオスズメバチがいるのだ。

 だが、オオスズメバチは樹木の根元や地中などの閉鎖空間に巣を作る性質上、本来なら都市は住みにくい場所だ。ところが、現在社会問題化している空き家が、彼らに住まいを提供しているという。

「日本の家屋には屋根裏、床下など空間が多く、放置された家具や廃材が積まれてできた空洞など、巣を作りやすい環境ができてしまったのです。しかも空き家だと人の目が行き届かないため、安全に巣を大きくしていけます」

 かくしてオオスズメバチは都市部でも密かに定着する傾向にある。9月には東京・芝公園内で子供を含む11人が土中の巣を刺激してスズメバチに刺されたと報じられたが、このハチはオオスズメバチとされる。松丸氏によればその攻撃力は凄まじく、大人でも身動きが取れなくなるほどだという。

「オオスズメバチを焼酎に漬けると、毒液が滲み出しますが、小型のスズメバチと比べると量が10倍は違います。さらに刺されるだけでなく噛まれると、これがまた痛い。尖った鉛筆の先で両側から刺されたような鋭い痛みがあります」

 これでは、見つけ次第駆除しなければ、人間は枕を高くして眠れないではないか。だが、小野氏はそのような考え方をたしなめる。

「歴史的に見れば、人間はしばしばハチノコを貴重なタンパク源としてきました。スズメバチにとっての人間とは、幼虫を食べに来る危険な天敵にほかなりません。本来スズメバチは敵から襲われたと認識しない限り、自分からは攻撃せず、平穏無事に過ごすことを望む昆虫なんです。その上、樹木や農作物の害虫を食べてくれる『緑のパトロール隊』と呼べるような働きをしてくれるんです」

 松丸氏も小野氏と同様に、行きすぎたスズメバチ駆除に対して、警鐘を鳴らす。

◆オオスズメバチの過剰な駆除は生態系を壊す……

「なるべく巣が小さいうちに早期発見をして、専門業者に駆除依頼することが大事です。私が育てているミツバチも襲うオオスズメバチですが、ある程度の数を維持しなければ生態系や環境が乱れてしまう。共生していくことができれば、ハチも人も幸せになれる」

 この複雑な問題に、科学が解を与えてくれそうな気配だ。人間とスズメバチが共生できる画期的なツールを開発したのが高知大学農林海洋科学部教授の金哲史氏だ。

 金氏は実験中、偶然にスズメバチが嫌がる化学成分を発見し、これをビジネス化するべく学内にベンチャー企業「KINP」を設立。来年の製品化を目指している。

「今回発見した成分は、多くの花に含まれている匂いと同じ成分なので、スズメバチにも環境にも負荷を与えにくいのです」

 スプレー状にした忌避剤をスズメバチにかけると、羽を震わせて体についた忌避成分を飛ばそうとするだけでおとなしくなる。人が触っても攻撃してこないという。

「羽音が聞こえたら、スプレーをシュッと撒布。そうすれば近寄ってきませんから、その間に逃げればいい。万一刺された場合はスズメバチが次々に集団で襲い掛かってきますが、自分にシュッとかければ二次攻撃がほぼなくなります」

 現状では、スズメバチに刺された場合、アナフィラキシーショックを防ぐためにエピペン注射という抗ヒスタミン剤を打つことが唯一の対応策とされるが……。

「スズメバチへの対策としては不十分です。エピぺン注射は1本につき1万以上と高価で、しかも他人が打つと薬事法違反に問われるので、刺された当事者が自分自身の体に打つしかない。オオスズメバチに刺されれば金属バットで殴られたくらいの激痛ですから、そんな余裕はありません」

 その点、金氏が開発中の忌避剤は、低コストでスズメバチの刺傷事故を回避できる。都市化の波の中で近づきすぎた人間とスズメバチの間に、適度な距離を保ってくれるのかもしれない。

【小野正人氏】

玉川大学農学部長、総合農学研究センター長、大学院農学研究科長。スズメバチ、ミツバチ、マルハナバチなどの社会性ハチ類を研究。著書に『スズメバチの科学』(海游舎)

【金 哲史氏】
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