花  暦
花めぐり
 いづかたとかたはさだめず梅の花   にほはんかたに遊びてはこむ     「亮々遺稿」木下幸文  蠟梅
   
 むらさきのひともとゆゑに  武蔵野の草はみながらあはれとぞ思ふ      詠み人知らず『古今和歌集』  かたくり
   
 降る雪は消えでもしばし止まらなむ  花も紅葉[もみぢ]も枝になきころ   詠み人知らず『後撰和歌集』  水仙
   
 藤原の大宮どころ菜の花の 霞めるをちの天の香具山             佐佐木信綱『新月』  菜の花
   
 花をだに今は待つべき頃なるを  またさえかへり雪のふるらん       「亮々遺稿」木下幸文  はなもも
   
 願はくはわれ春風に身をなして  憂ひある人の門を訪はばや         佐佐木信綱『思草』  椿
   
 春やとき花やおそきと聞き分かむ鶯だにも鳴かずあるかな           藤原言直  梅花  
   
 世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし          業平    
   
 思ひいづるときはの山の郭公[ほととぎす]  唐紅[からくれなゐ]の振りいでてぞなく      『古今和歌集』148 よみ人知らず  ざぜんそう
   
 村雨のふりて過ぎぬる山見れば   夏のけしきにはやなりにけり                  亮々遺稿「木下幸文」  チュ-リップ
   
END
 開花時期・樹形など自然なものですのでその年の気候・災害等で変化する可能性があります。
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 菫    朝露のひるげをはこぶ里の子も菫つむなり野べの細道                   昭憲皇太后  朝顔・ほうずき
   
   
   
 み吉野の 耳我の嶺に 時なくぞ 雪は降りける 間無くぞ 雨は振りける    その雪の 時なきがごと
その雨の 間なきがごと 隈もおちず 思ひつつぞ来し    その山道を                        大海人皇子「万葉集」
 一本桜
|北海道|青森県|岩手県|
   
 空寒み花にまがへてちる雪に  すこし春あるここちこそすれ                             『枕草子』  |宮城県|秋田県|山形県|福島県|
   
 花下送日といふことを    山桜ちれば咲きつぐ陰とめて    おほかた春は花にくらせり           賀茂真淵『賀茂翁歌集』  |茨城県|栃木県|群馬県|
   
 うらうらとのどけき春の心より   にほひいでたる山ざくら花                              賀茂真淵『賀茂翁歌集』  |埼玉県|千葉県|東京都|
   
 うすべにに葉はいちはやく萌えいでて  咲かむとすなり山桜花                            若山牧水『山桜の歌』  |神奈川県|新潟県|山梨県|
   
 さくら花ちりぬる風のなごりには  水[みづ]なきそらに浪ぞたちける                        「古今和歌集」紀貫之  |長野県|
   
 けふのみと春をおもはぬ時だにも  立つことやすき花のかげかは                古今和歌集」(春の巻末歌) 凡河内躬恒  |富山県|石川県|福井県|
   
 いつまでか野辺に心のあくがれむ  花しちらずは千世[ちよ]もへぬべし                      「古今和歌集」 素性  |岐阜県|静岡県|愛知県|
   
 しらくもにまがふさくらの こずゑにて   ちとせのはるを そらにしるかな            待賢門院中納言「金葉和歌集」  |三重県|滋賀県|京都府|
   
 み吉野の 御金が岳に 間なくぞ 雨は降るといふ 時じくぞ 雪は降るといふ
   その雨の 間なきがごと その雪の 時じきがごと 間もおちず 我れはぞ恋ふる 妹が直香に          「万葉集」
 |大阪府|兵庫県|奈良県|和歌山県|
   
 をちこちの苗代をちこちの苗代水[なはしろみづ]にせきかけて   春行く川は末[すゑ]ぞ別かるる       『続拾遺和歌集』光俊  |徳島県|香川県|愛媛県|高知県|
   
 空寒み花にまがへてちる雪に  すこし春あるここちこそすれ                              『枕草子』  |福岡県|長崎県|熊本県|大分県|宮崎県|  |鹿児島県|
   
 我が屋戸の垣根や春を隔つらむ   夏来にけりと見ゆる卯の花                 源順『和漢朗詠集』  芝さくら
 さつきまつ花たちばなの香をかげば   昔の人の袖の香ぞする             『古今和歌集』 よみ人知らず  躑躅
 声絶えず 鳴けやうぐひす ひととせに    ふたたびとだに 来べき春かは            藤原興風  岩躑躅・三つ葉躑躅
 春風の霞ふきとく絶えまより    みだれてなびく青柳の糸                    殷富門院大輔   紫陽花
 沢におふる若菜なられどいたづらに   年をつむにも袖はぬれけり               皇太后宮大夫俊成  牡丹
 いたづらに すぐす月日は 思ほえで 花見てくらす 春ぞ少なき                    藤原興風  薔薇
 桜花 散りかひくもれ 老いらくの 来むと言ふなる 道まがふがに                   在原業平  花菖蒲・菖蒲・カキツバタ
 わがやどの池の藤なみさきにけり 山ほととぎすいつかきなかむ                  読人しらず  
   
   
   
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 桜 古木