Patrimoine de l'humanite
ティール ティールは、レバノンの南部にあり、紀元前12世紀頃にフェニキア人がレバノン南部にあ
る現在のスールに築いた港町。紀元前10世紀頃がフェニキアの中心としてのティールの最
盛期で、為政者のヒラム王はイスラエル王国のダビデ、ソロモン王と結び、レバノン杉や
職人をエルサレムの神殿建設の支援に送る代わりに、イスラエルから小麦粉の供給を受け
たという。アッシリア、バビロニア、ローマなどの勢力に絶えず脅かされ、12世紀の十字
軍の支配を経た後、13世紀にイスラムの破壊で滅亡。神殿や列柱、凱旋門、水道橋、大浴
場、劇場、墓、ローマ時代の戦車競技場などが残る。
レユニオン島の火山群、圏谷群、絶壁群 レユニオン島の火山群、圏谷群、絶壁群は、マダガスカル島の東800km、インド洋の南西
に浮かぶカルデラ型の小さな火山島にあり、島の面積2,512平方kmの約40%、10万haに及
ぶ。レユニオン島は、1513年にポルトガルのインド植民地総督ペドロ・デ・マスカレニャ
スによって発見された。フランスの海外県で、島の中央部には、最高峰のピトン・デ・ネ
ージュ山(標高3069m 死火山)があり、周囲には、大きなカルデラのような3つの圏谷、
サラジー、シラオス、マファトがある。島の南東部には、レユニオン島のシンボルである
楯状火山のピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ山(標高2631m)が聳えている。この山は、世
界で最も活発な火山の一つに数えられ、これまでに頻繁に、噴火を繰り返しており、火山
学研究のメッカとなっている。レユニオン島の火山群、圏谷群、絶壁群の一帯は、2007年
3月にレユニオン国立公園に指定されている。小さな島であるが、青い珊瑚礁、砂浜、山
岳、滝、森林、月面のような風景、点在するサトウキビ畑、クレオールの文化が根付いた
町並みなど、変化に富んだ独特の景観が広がり、その自然景観、地形・地質、生態系、生
物多様性が評価された。2011年10月に大規模な山火事が発生、希少種や絶滅危惧種の動植
物の焼失が心配される。